グルガと魔王の話し合い
女王視点。短めです。
本日二話目の投稿です。
私はヴェルサスの町の町長、グルガの執務室に来ていた。
「グルガ。久しぶりね」
いきなり来たがグルガはさほど驚いていない。
「あら?驚かないの?」
「いえ、そろそろお越しになられる頃かと思っていましたよ」
さすがグルガね。
「ロイド君の事を報告書に挙げたので、誰かはヴェルサスに来ると思っていました。それほどロイド君のこの町に及ぼした影響は大きいですから」
そう言ってグルガは新しく書いている途中の報告書を私に手渡す。
それを読み進めると驚くべきことが書かれていた。
「グルガ。これは本当なの!?瘴気を弱めたというのは」
「本当です。私も驚いているんですよ。そんなことが本当に出来るのかと」
瘴気溜まりは皇国の至る所にあり、そこから出てくる魔物は常にこの国の悩みの種だった。
「それが本当ならばこの国はもっと住みやすい国になるわね」
「しかも彼は我が町の防衛隊をかなり鍛えてくれました。皆以前よりも自信を持って防衛に臨んでおります」
「これだけの能力を持つものをこの国にくれるなんて、王国はなんて素敵な贈り物をくれたのでしょうね」
グルガはそれを聞いてため息をついた。
「やはり彼は皇都に連れて行きますか?」
「話が早いわね。はっきり言いましょう。彼を六神将の空位に任命します」
「そうなりますよね。彼は家の婿にしようと思っていたんですが。しかし彼ほどの人材ならば皇都でも驚くような活躍をするでしょう。ここは私が諦めますかね。この短い期間でこの町にかなりの貢献をしてくれましたから」
「ありがとうグルガ。じゃあそうさせてもらうわ本人にはグルガから説明してちょうだい。条件を出されても可能なものは全て飲むわ」
これで、彼に働いてもらえばこの国の懸念事項がかなり片付くかもしれない。
「かしこまりました。そのようにいたしましょう」
「それと、先ほど彼に会ったのだけどかなりの良い男ね。強くて優しい男というのは良いわね」
「彼はその優しさ故に魔皇国に来たという部分もあるみたいですがね。あなたにもそこまで言わせるとは流石はロイド君ですね。彼を婿にする気ですか?」
可能性はもちろんある。ただそれはまだ分からない。
「あなたも知っている通り、それを私だけの判断では決められないわ。まずは彼が皇都に来てからの話ね」
「そうでしたね。その条件を彼が満たすか、それ次第ですか」
「そうね。私は彼なら良いかなと思っているわ」
「では、この話を彼に今晩伝えさせて頂きます」
「よろしく頼むわね」
話を終えたので皇都に戻ることにする。
ジルバにも先ほどの話を伝えなければいけないわ。
私はワクワクしながら皇都へと転移をした。




