17.中学生時代の私
17.中学生時代の私
私は小学生で受験勉強をして地元では有名な私立の中学に入った。
片道約2時間かかる学校であった。
家庭内がおかしくなったのは、その受験勉強の頃からだ。
よくある話で、嫁と姑のいざこざだ。
私はそれに巻き込まれていた。
塾に向かう車の中で毎日のように母親を励ましていたのを覚えている。
今となっては馬鹿らしい。
本当に馬鹿みたいなことをしていた。
そんなことは、ほんとうは小学生がすることなんかじゃない。
朝は喧嘩の声で目が覚め、私が学校へ行く頃には祖母が家に怒鳴り込んでくる。
母親は泣きながら対応して、過呼吸で浴室に籠ったりする。
そこは小学生だから、死んでしまうのではないかと心底恐れたりもした。
祖母は、父親がいない時を見計らって怒鳴り込んできた。
平日の朝だけでなく、休日もそうだった。
外に祖母の影が見えると恐怖で庭に出られなかった。
その頃から祖母に追いかけられる悪夢を見るようになった。
映画の中で大声で叫びながら飛び起きるシーンがよくあるが、実際に何度か経験した。
今でもたまに見ることがある。
私はもともと、情緒が安定しているタイプではなく、癖の強い子供だった。
思い出して欲しい、学年か、クラスかに一人くらい変わった人間がいたと思う。
そんな感じだ。
それが、一気に、受験とそのゴタゴタとストレスをおおいに受けた。
こちらを責めるなというこたえくらいしか返ってこないから、親には言わないが、もともと持っていた性格、遺伝的要因が強迫性障害を発症しやすいタイプで、其処に過度なストレスを受けたことが切っ掛けとなって発症したのではないかと思っている。
実際の原因はわからないし、どうしようもないが、このどうしようもない苦しみを自分が抱えていくのは腹が立つ。
中学は大変だった。
朝はラッシュだったし、2時間もかかれば帰りは遅くなる。
その辺のサラリーマン顔負けだ。
時々寝過ごすと、8時とか9時とか真っ暗になってから帰宅した。
成績は散々で、テストではまともな点数をとらなかった。
私にとって目標が受験であり、既に完結してしまっていたため、勉強に対する意識が極端に下がったのだろう。
それでも、なんとか通っていたのだが、あるとき担任に勘違いから散々怒鳴り散らされた。
30代のおっさんが、13歳の子供を捕まえて、個室で「お前は人間のクズだ」とか「親に恥ずかしいと思わないのか」とか「お前は人間のカスだ」とか2時間怒鳴り散らされた。
それも勘違いで。
その後、その担任同伴で何人かに謝罪させられた。
屈辱的だった。
もう行きたくなかった。
渡邊って名前だったように思う。
たぶん一生忘れないし、絶対に許さない。
頑張って勉強して、こんな大人になるのかと思った。
そうして私は中学2年生で不登校になった。




