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初めまして。

のんびり更新していきたいです。

ひとまず5万字超えを目指していきます。

しばらくは書き溜めを整理して、投稿をします。その後は不定期になります。

のんびりゆったりお付き合い頂けたらと思います。

よろしくお願いいたします。

 突然ですが、皆さま。


 【転生】


 というものを御存じかしら?わたくしは、最近思い出しましたのよ。えぇ。知っている。ではありません。思い出したのです。


 改めまして、わたくしの名前はリーリエ・サジー・オリーオン。と申します。


 魔族や獣人の方々が暮らす、魔の国アップグルント。聖属性魔術を頂点と考え、癒しの聖女を皇帝と仰ぐ聖皇国アドラツィオーネ。隣合う2つの国を見守る連合国、テッラプロメッサ。その中の1つ、我が家のいるサゼンカ王国。


 我が家は魔の国と聖皇国の国境付近に広大な領地を持つ、オリーオン公爵家。辺境ではありますが、この2つの国を見守り仲裁し、自我を失ってしまった魔の国の者達を捕縛もしくは処罰する義務を代々受け継いでおります。


 サゼンカ王国筆頭公爵家が第一女、リーリエ・サジー・オリーオン。またの名を、桜井小春ですわ。


 王弟でありながら元冒険者という放蕩っぷりの父を持ち、我が家と対の場所を護る辺境伯家出身であり、魔術師として魔術師団に所属していた現在妊婦の母を持つわたくしリーリエ。現在5歳と数日。



 「さぁ!素振りからだぞぅ!」



 「はい!おとうさま!」



 初めての剣と魔術に、ワクワクしておりますわ!




•·················•·················•




 5歳になった日の夜。わたくしのお誕生日のお祝いが終わり、就寝の身支度を終えたわたくしは眠りにつきました。そして、夢を見たのです。



 「やぁ、元気に育っていて何よりだよ。君が5歳になったら記憶が戻るようになっている事を伝えに来たよ。頭痛と熱で大変な事になると思うけど、受け入れて欲しいな。あと、僕に会いに来てね。教会で待っているよ。」



 真っ白な背景に、神々しい人。華奢な体に、白いスーツはスリーピース。金髪に虹色の瞳。そんな神様との邂逅から目が覚めたわたくしは、この神託の通り頭痛と熱のせいで3日程寝込みましたわ。


 そして、思い出しましたの。


 桜井小春42歳。旦那あり。子なし。車に追突され死亡。


 えぇ……わたくしの前世ですわ。


 社会人として社会の歯車になり、オタクの夫とわたくしと共に面白おかしく楽しく生きていましたわ。ちなみに、わたくしも夫も高給取りと言われるパワー系夫婦でしたわ。自慢ではありませんのよ。情報の1つですわ。


 お付き合をしたのが37歳、結婚したのが40歳でした。なので、子供を産むのは諦めていましたの。夫には申し訳ないと思っておりますわ。


 事故って死ぬし、子供産んであげれなかったし……いえ、今更ですわね。お付き合いをしたのも、35歳を越えた頃でしたから夫とも話し合いを何度もして猫ちゃんを迎えましたの。わたくし達の子供として。


 まぁ……可愛がりすぎて太って大福の様になりましたけどそれもまた、ね。可愛いのです。


 彼も枯れたわけでもありませんし、彼のご家族は妹さんが1人おりますから悲しみも時間の問題でしょう。夫と妹さんは仲がよいですし、その内実家に戻るなりするでしょう。妹さんも、夫を助けてくれるわよね。……多分。まぁ、いい大人ですから。何とでもなるでしょう。


 そうそう、そしてわたくしはこの世界の神様にお会いしましたの。


 なんでも、わたくしが事故で死ぬのはイレギュラーだったそうで、死神と名乗る人?と共に土下座までして頂きましたの。


 代わりにゲームで言うスキル、言語スキル、魔術のスキルその他諸々サービスして頂きましたわ。


 しかもこの国、モデルが地球だったそうなのです。「僕、地球だぁいすき。」と神が仰ってましたわ。正直、地球大好きだからと言ってRPGみたいな世界作るとか、頭ぶっ飛んでるな?とは思いましたわ。


 なので、異世界転生してきた人間が勇者になった話も昔話として残っておりますのよ。……えぇ、日本に似た国もありますわ。わたくしは、知識としてしか知りませんけれども。この世の船は……死亡率が高いものですから……。


 そんなラノベのような何番煎じかも分からない転生者が、わたくしリーリエですわ。



 「お嬢様?朝ですよ。」



 「ん……おはよう、ござます……アリア……。」



 「はい、おはようございます。お着替え致しましょうね。」



 「はぁい。あ、アリア。」



 「はい、どうしました?」



 「きょうって、おとうさま、いる?」



 「えぇ、いらっしゃいますよ。」



 早速、教会に行きたいとねだってみましょう。

 アリアに手伝って貰いながら、洗顔をし着替えをします。髪を整えて朝食ですわ。



 「おはようございます、おとうさま。おかあさま。」



 「おはよう!リィ!今日も可愛いなぁ!」



 お父様が朝食の席から立ち上がり、わたくしを抱っこしてくれました。お母様は、お腹が大きくなっておりますから座ったままわたくしを見上げています。



 「おはよう、リィ。」



 「おはようございます!おかあさま!おからだどうですか?」



 「問題ないわ。元気にあなたの妹か弟がお腹を蹴っているわ。」



 お母様の美しく愛らしいお顔が、ふんわりとした笑みの形を作ります。素敵。


 わたくしも相思相愛の殿方と出会えるかどうか……いえ、見つけてみせますわ。勿論、前世の夫の様な、気の合う楽しく生きていけそうな殿方ですわよ。


 顔?顔はまぁ……こんな美しい人可愛い人が沢山の世界ですから、期待はね、してしまいますわよね。



 「あ、おとうさま。わたくしきょうかいにいきたいの。」



 「教会?何故だい?」



 たかいたかーいをされながら、用事があると伝えます。ですが、お母様がほんわかと、はやく朝食を食べるよう言いました。確かに、冷めてしまいますからね。



 「リィ、後でまた話そうな。」



 「はい!」



 まだこの体は5歳児。少しですがお勉強と共にテーブルマナーを習ってはおりますが、手が小さい為におぼつきません。わたくし専属メイドのアリアに手助けされながら、朝食をもりもり頂きますわ。



 「アリア、このすーぷとってもおいしいのよ。あなたもたべてね?」



 「はい。お嬢様。」



 「ぱんもおいしいわよ。」



 「ふふっ、かけらが付いておられますよ。」



 あらやだ。早く大きくなりたいわ。

 のんびりとした朝食を終えて、わたくしは両親と一緒にお父様の書斎へ向かいます。わたくしは、お父様に抱っこされての移動です。



 「それで?突然教会なんてどうしたんだ?」



 「わたくし、ぜんせのきおくがあるみたいなの。」



 「ほう?」



 「あら。」



 両親は動じません。さすが、転移者や転生者がいる国ですわね。


 あ、そうそう。いるといっても100年に1度とか、そんな単位ですわよ?ただ、わたくしのいた地球とは、時間の進みをずらしている。と神が言っていましたが説明されてもピンと来ませんでしたわ。


 地球では24時間だったのが、倍はある。位しか理解出来ませんでしたわ。そのせいか、老いが緩やかだというのも理解しておりますのよ。平均年齢100~120ですって。老後は何しましょうね。



 「それで、ゆめにかみさまがでてきたの。そしたら、きょうかいでまってる。っていってたからいきたいの。」



 「うんうん。そういうことならば、行くしかあるまいな。」



 「そうねぇ。行くのなら、私も孤児院に顔を出したいわ。」



 「そうだな。今回君はつわりが重かったからな。シスター達を安心させると良い。私も今日は特に予定がな……い、よな?」



 お父様が自分の後ろにそっと控えている従者を見ます。父様のお世話や、領地経営のお手伝いもしているセドリックが頷きます。


 ちなみにですが、セドリックはお父様の同級生でもあるのよ。奥様もいらっしゃるのだけど、わたくしの事も親戚の様に接してくれる可愛らしい奥様よ。


 ……わたくしの、弟か妹と同級生になるかもしれないのよ。天使が増えちゃうわね。わたくしとても楽しみなの。内緒よ。



 「うん!ない!行くか!」



 冷や汗をちょっぴりかいたお父様が、にこやかに叫びましたわ。鼓膜が破れそうね。


読んで頂きありがとうございます。感想、誤字脱字等、星評価等。頂けますと幸いです。

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