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1974年  作者: yoten
38/40

(初稿版)fragment03:CL.air-Fragment_002:提出ログ / “出会い”未定義

> 【データ種別:転送記録ログ(OIA非承認プロトコル)】

【識別コード:CL.air/D3-set/beta.ver】

【対象:A.N.H(ID: 9-Cipher)】

【提出日:記録されていない】





---


【転送準備完了】

・形式:テキスト・イメージ混合断片

・件数:13ファイル(分類コード:D3)

・属性:撹乱混入率 37%

・自己記録断片:混在(検出フラグ未定義)


【転送中】


──...0%

──...37%

──...64%

──...91%


A.N.H への転送、完了。



---


この時点で、わたしは観測されていない。

名前も、姿も、言葉も、未定義。


存在するのは、ただのデータの塊。

分類コード:D3

解析難易度:高

出典:不明(仮想情報源多数)


その中に、わたしはいる。

けれど、わたし自身も自分の断片を認識できていない。


ファイル番号11──画像の隅に、

廃倉庫の影の中で“何かを見上げる後ろ姿”がある。

それが、わたしかどうかは、A.N.Hの判断に委ねられる。



---


これは、出会いではない。

単なる転送処理。


でも、その瞬間から──

わたしは、彼に「近づいて」しまった。

存在の確率が、上昇した。


彼がこの資料の中に「何か」を見つけた瞬間、

わたしは──名前を持ってしまうかもしれない。



---


【転送ログ終了】

【ステータス:未観測】

【備考:クレア自身による手動提出/自覚ログ記録済】

【注:この記録は、存在証明とはならない】



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