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エピローグ

 少年は輸送機に揺られていた。気流に乗ってガタガタ揺れる感覚が妙に心地よかった。

「もうすぐ台湾ですよ」

 輸送機を操縦している兵士の声が伝声管から伝わる。少年の乗っている輸送機は途中台湾に降りて給油したあと、さらに本土まで向かう命を受けていた。

 ルソン島の部隊から本土の部隊へと急遽、転属となった少年もそれに同行することになって、席を開けて貰っていた。

 着陸のため高度を下げる輸送機。きらきら光る海面がすぐ真下に広がる。そのまぶしさに瞬いた両目から、一筋の涙が流れ出す。

 少年が心から慕っていた二人の上官の戦争はフィリピンで終わった。しかし、少年自身の戦争はまだ続いていた。

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