巾木達の旅路(巾木side)
カマボコ公国に入国した森羅共和国の共和国議員の巾木と傭兵部隊【雷馬】一行。
見つからない様に超危険区域である【大瀑布】の付近を通りながらカラメル王国に進んでいた。
しかし超危険区域の傍だからか、 野生動物も荒々しい物ばかりである。
「甲殻マグロに始まり、 走り魚に吸血カジキ
鉄球フグに飛行鮫に鋼鉄鯱、 極め付きは岩礁大亀に丘鯨・・・
野生動物にこんなにてこずるとは思っても見なかった」
「魚達を相手にすると深海戦争を思い出しますね」
野生動物に襲撃を払いのけた一行は野営をしていた。
「かなり遅くなっていて準備していた食料が足りるか不安だったが魚を喰えば問題無いな」
「あんまり美味しくないけどねぇ・・・」
「園、 文句言わない」
「みっちゃんの言う通りだぜ、 フグは兎も角毒が無い魚はむしゃむしゃ食え」
「うーん・・・」
園田、 金鬼、 密、 円が談笑している。
「雷、 ちょっと根を詰め過ぎじゃないか? 見張り替わろうか?」
「いや、 良い」
「楽が出来るから良いんだが・・・ちょっと気張り過ぎじゃないか?」
「ここは超危険区域の近くだぞ、 警戒は怠らないに越したことは無い」
雷が警戒しているのにはもう一つ理由が有った。
それは大瀑布に近付いてから、 誰かにずっと監視されている様な感覚を味わっているからだ。
「・・・・・」
「雷、 お前の警戒も尤もだ」
「巾木さん・・・巾木さんも感じますか?」
「あぁ・・・何か居るな・・・しかしこちらに攻撃する意思はない様だ
攻撃するのならば岩礁大亀とかと戦っている時に攻撃して来る筈だ」
「確かにアレはキツかった・・・」
「あちらから攻撃して来ない限り此方も攻撃はしない、 それで良いと思う」
「そうですね・・・」
「おーい、 雷、 巾木さん、 飯が出来たぞー」
「あぁ・・・」
「こっちも問題だよな・・・私は魚に飽きて来たよ」
「毎日毎日焼き魚・・・流石に飽きて来たよ・・・もっといろんな料理食べたい・・・」
とぼとぼと四人の元に向かう巾木と雷であった。
「ほらほら、 そんな嫌そうな顔をするんじゃないよ
しっかり食うのも俺達の仕事だぜ?」
「それは・・・そうだけどよ・・・」
「ラビーの御嬢さんを助ける為にそんな弱腰で如何するよ
一杯食べな」
「うむ・・・頂きます」
焼き魚を食べる雷であった。
「せめて塩くれ」




