朝の出来事
朝方、 ノックの音で目が覚めたラビーは店のドアを開けるとそこには
沢山の唐辛子の入った袋を背負った亜人の子供が居たのだった。
「よぉ・・・赤い実持って来たぜ・・・」
「・・・・・」
ラビーは唐辛子の入った袋を置かせると急いで風呂を沸かして
すぐさま子供の服を脱がせて風呂に叩き込んだ。
「ちょ!! 何だ急に!!」
「何だ急にじゃない!! 貴方昨日の夜からやっていたでしょ!!
体が冷え切っているじゃない!! お風呂に入ってあったまりなさい!!」
「・・・・・」
大人しく風呂に入る子供。
うつらうつらと風呂の中で眠りそうになっていたのでさっさとお風呂から出した。
ラビーは体をタオルで拭いてあげてパジャマを着せる幸い令嬢が
以前持って来た編み間違いの中にそういう物が有った。
「っ・・・・・」
子供の体にはあばら骨が浮いて見える程だった。
眠そうだったのでラビーは子供を寝かしつけてお昼になった頃に子供が目を覚ました。
目を覚ました子供はパジャマから着ていた服に着替えた。
「君・・・家は無いの?」
「・・・有る」
「親は?」
「要らねぇ」
「要らない?」
「殴って来る様なゲスなんか・・・」
「・・・・・」
涙を流すラビー。
「おい、 如何した? 水が出ているぞ?」
「人間は悲しい時は涙が出るのよ・・・」
「涙・・・?」
「貴方、 騎士団でお世話になる気は無い? 私が紹介するわ」
「き、 騎士団・・・いや、 それは無理だ」
「如何して!?」
「弟や妹が9人居る・・・騎士団の稼ぎじゃあ養えない・・・」
「ッ!!」
歯軋りをするラビー。
「こうやって稼がないとならない・・・」
「・・・・・とりあえず朝ごはん、 食べて行きなさい」
そう言ってハムと卵を焼いてハムエッグを焼き。
トーストも出す。
「ちょっとしょっぱい・・・」
「・・・私もまだまだね」
料理に涙を零すなんて・・・と黄昏るラビーであった。
「そんな事よりも貴方のこれからよ、 これから貴方如何するの?」
「如何するって・・・赤い実持って来たから食べ物くれるんだろ?」
「これだけ有ったらもう沢山渡すわよ、 でもこんな生活を毎日続けたら体壊すわよ」
「でも、 アンタ位だよ、 俺に優しくしてくれたの」
「亜人には外道しかいないの!?」
「そんな事は・・・無い・・・と思いたい・・・」
沈黙する二人だった。




