閑話 令嬢は別の道を行く
「・・・・・」
「どうぞ・・・」
店に万年筆の令嬢が来ている。
気まずいと思うラビー。
「良い紅茶ね」
「どうも・・・」
「そんなに固くならなくても良いわ、 今日は戦いに来た訳じゃないから」
「それならいいですが・・・」
「いや戦いに来たのかもね」
「どっちですか」
紅茶を一口飲んで話し始める令嬢。
「私が貴女に料理で勝つのは無理と判断した」
「そりゃあ無理でしょうね、 素人さんに負けちゃあ料理人もおしまいですよ」
「そうね、 それで私は私なりの方法で貴女を超える事にしたの」
そう言って懐から小さなセーターを取り出した令嬢。
「それは?」
「私が作った洋服、 裁縫で貴女に勝つ!!」
「・・・・・小さく無いですか」
「これはねでぶ妖精用の服よ」
「にょー?」
でぶ妖精を摘まみ上げて服を着せる令嬢。
セーターを着せて貰ってご機嫌なでぶ妖精。
「にょー♪」
「可愛いですねー」
「おでぶちゃんにもおでぶちゃんにもー」
でぶ妖精がわらわら寄って来る。
「安心しなさい、 500着用意してあるわ」
「え、 そんなに悪いですよ」
「良いのよ」
一人一人でぶ妖精に服を着せる。
「にょ・・・これ靴下だ!!」
頭から靴下を被ってびっくりするでぶ妖精。
「間違って編んだ靴下とかだから」
「確かに頭出る所とか無かったり袖だけだったりしますね」
「ちょっと編み方間違った、 今日のお代はこれで良いかな」
「えぇ、 まぁ良いですよ」
令嬢とその後少し雑談をして令嬢は帰った。
「まともなセーターが殆ど無いにょー
体よくゴミを押し付けられただけでは?」
「そんな事言わないの、 誰だって最初の内は下手なんだから」
「にょーん・・・」
洋服(?)の大半はでぶ妖精達のクッションの代わりになりました。
「とりあえずセーターはパジャマにするにょー」
「パジャマねぇ・・・」




