1、プロローグ
2話から私視点にしようかなと思ってます。
「アリシア・サリアーデ、俺はお前との婚約を破棄する!」
「・・・えっ?」
突然婚約破棄をされ思わず下げていた頭を勢いよく上げてしまうアリシア。そうしてしまうのも無理もないだろう。なぜならアリシアと彼、ルヴィウス・アナトリアスは6つの時からずっと婚約していたのだから。
「貴様は俺への愛が溢れすぎたがために俺にうようよと近づいて来くる他の令嬢たちに嫉妬し、俺が知らないところでさんざん虐めた倒したそうではないかっ!よって貴様のような女はこの俺の妻にふさわしくないっ!!」
淡々と伝えていく第二王子ルヴィウスはそう言い終わると満面な笑顔をアリシアのほうに向ける。
「俺はこの、ミリア・レオルクと新たに婚約をしたいと思う!」
その言葉を聞くと嬉しそうに破顔したミリアはルヴィウスに抱き着いた。幸せそうに笑う彼女たちの周りにはまるでお花畑が咲いて、別空間のようだ。
「あまりに驚きすぎて言葉が出ないようだな。だがこれは事実だ。真摯に受け止め、二度とこのような真似はしないように。次このような事をしたらいくら伯爵家令嬢でも容赦はしないぞ。何か異論は?」
突然の婚約破棄で驚きの余りアリシアは言葉を発せず口をパクパクとさせる。
「ないのならさっさと出ていけっ。お前の顔などもう見たくもない!二度と俺たちの前に現れるな。衛兵、この女を外に連れ出せ。」
ルヴィウスの何の感情を感じさせない冷たい掛け声により衛兵たちに無理やり外へと連れ出されたアリシアはポツリとある言葉をこぼした。
「・・・計画成功」
コメント改善点などを教えていただけたらありがたいです。