943.再び異世界(37) マイア帝国(7) ヤルデラン星(5) ギルド食堂
姉御面したかったためにギルド食堂のメニュー改善をする事になった。
ちっこいのに無理をして虚勢を張るものではないと知った。
ありのままで行こう。 いや、ありのままだとこの国が破滅するか・・・
とにかく今はギルド食堂の改革だ、ギルドマスターに進言するとは言ったけど彼が解決してくれるとは思えない。
まず現状把握・・私はここのギルド食堂を利用したことがないので行ってみるか。
ちなみにギルドの建物自体は私がクラフトスキル完全複製を使って作ったので問題ないはずだ。
メニューは・・と
『パンとスープ・・・10デン』
1デンはこの星の貨幣単位で、日本円で換算するとおよそ100円ぐらいのイメージかな
これで1000円は高いな、量は私がちょうどよいぐらい、マッチョな奴らにはつらそうだ。
というより、他に選択肢がない・・・手抜きにも程がある。
どうやらギルドマスターの指示らしい。
ギルドマスタールームに殴り込みだ。
「シッデル、あの食堂のメニューはどういう事?」
「ああ、マイア様、食堂なんてあんなものでしょ、なにか問題でも?」
悪意があるわけでもなく、問題意識もない・・。
どうやらシッデルの食生活基準で決まったようだ・・かなりの少食だったからあれでも多く設定したらしい。少食というより、貧乏でたくさん食べられなかったのに順応したみたいだ。
説得には苦労したが、改善を私が指導するという事で決着が着いた。
食堂に行くとおばちゃんが調理していた
水をがばっと入れ、野菜を適当に切って放り込んで、塩をどばっと入れていた。
雑い。
出汁がない。
せめて出汁として肉を入れてほしい。親から肉は出汁を取るために入れると教えられた。
「おばさん、ギルドマスターから食堂メニューの改善を指示されたので相談があるんですが」
「なにぃ、私はこれで良いからって雇ってもらったんだ、
メニューが複雑になるんなら、わたしゃ辞めるからね。
我が家に伝わる伝統料理に文句つけられちゃたまんないねぇ、
今どき食堂なんかで働くものは他に居ないからね」
怒られた
でもそれなら話は早い
「わかりました、メニューは変更します。
辞めるなら、辞表を出してください」
「なに急にやってきて、メニューを変えるなんて言い出すんだよ、
わかったよ辞めてやるよこんなとこ、代わりが見つかるといいね(近所に受けないように言ってやる)」
良かった辞めてくれるんだ、自己都合だね。
まだギルド食堂が出来て1か月ぐらいなので、退職金は少なくて済む。自己都合だから上乗せもなし。
「今までありがとうございました」
別に人材には困っていない
“召喚 食堂のおばちゃん”
「あるじ、良い食堂ですね」
「そんな事ないよ、今までのメニュー見て」
「なんですかこれは、ブタの餌ですか、餌にしては少ないか・・・
私にお任せください」
「ここは肉体労働者が多いからね、そういうメニューをお願い」
「お任せあれ」
そして提出されたメニューは
『週替わり定食 ・・・・・・20デン』
『ブタステーキ(単品) ・・・10デン』
『カツカレーライス ・・・・・15デン』
『ご飯又はパン ・・・・・・・・2デン』
『定食セット(サラダ、スープ、パン)・・10デン』
簡単なメニューではあるが今までと比べたら月とスッポン。
組み合わせたり、追加したり出来る、週替わり定食で特色を出していくらしい。
全体的に価格自体は高くなったがそれ以上に内容が良くなっている。
優良だけどご飯やパンを増やせばボリュームは増やせる。
定食セットだけでも注文できるようにしたので、それだけ注文すれば今までと同じ値段でサラダが増える事になる。
今のところおばちゃん一人しか居ないのであまりメニューを多くしても対応できないだろうから最初はこれでいい。




