915.再び異世界(9) ナルハヤ帝国(4)
戦艦は沈黙した・・と思っていたら。
戦艦の船首から何かがこちらに向かってきた。
あれが、異世界から来たというやつか?
“鑑定”
『種族:天界人、名前:ダカン』
天界に人って居たっけ・・行ったこと無いけど。
大師匠に聞くと、天界自体には神しか入れないけど、その周りに天界を管理運営している下働きの者達が居て、彼らを天界人と呼ぶそうだ。
バックヤードで働くスタッフ的な?
当然神ほどではないにしろ人外の力を持つ。
神になるには大きく分けて『精霊ルート』と『人種ルート』があるが、
その人種ルートに更に『眷属・亜神ルート』と『天界人ルート』があるのだとか。
精霊ルート :『物・生物』ーー>『精霊』ーー>『大精霊』ーー>『神』
人種ルート :『人種』 ーー>『眷属』ーー>『亜神』ーー>『神』
天界人ルート:『人種』 ーー>『天界人』ーー>『神』
こうやって見ると天界人ルートが近道だと感じてしまうかもしれないけど、実際は違う。
人種から天界人への昇格は比較的容易なのだけれど、天界人から神への昇格が超難関の狭き門なのである。
逆に人種ルートは、まず人種の状態で神の目に止まる程の力が必要で、目に止まれば特に問題を起こさない限り昇格していける。
天界人は、神からすると単なる下働き、格が違うのである。人種ルートは既に“選ばれし者”なのだ。
優秀な使用人はあくまでも使用人なのである。そこそこ素質のある者が使用人として役に立つように力を与えられている。
だれが勧誘しているか知らないけれど、
「ちょっと、ちょっと、あなた素質があるよ、天界人にならない?そうすれば神にだってなれるよ」
とでも勧誘しているのだろうか・・詐欺だよね。
そんな中から認められて神になるというのはかなりレアなケースだ、例えば神の管理する世界を救ったとか天界人からしたら異次元の功績が必要になる。まず不可能である。
天界人から神になった例は、今までにも2柱しか居ないらしい。
その道程をイメージするとこんな感じになる
精霊ルート :『物・生物』ーーー>『精霊』ーーーーー>『大精霊』ーーー>『神』
人種ルート :『人種』 ーーーーーーーーー>『眷属』ー>『亜神』ー>『神』
天界人ルート:『人種』 ー>『天界人』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー>『神』
そんな天界人が神の世界を侵略するなどあってはならないことである。
もしそんな事があれば師匠の “無限地獄行き” の片道切符を手に入れたようなものだ。
・・切符は無いけど。
おそらく落人5名は全員天界人だろう。
“バリシールド天界人”・・・・対象を特化すればより強力に出来る・・・天界人って定義は?
敵が何かをする前にバリシールドで確保した。
あ、しまった天界人は通れないけど、攻撃は通してしまう・・
巨大な火炎球がこちらに迫ってくる。
ふんすっ
でも大丈夫、デストラ姉さんの一息で掻き消えた。 ・・・鼻息では無いと言っておこうレディだからね。
シリルのバリシールドでも大丈夫だったろうけど、鼻息でも・・・一息でも消せるぞという心理作戦だ。
・・・彼には見えてないと思うけどね。




