862.番外編(3) 皇舞亜の場合(73) ロントロの末裔(65) コンパス帝国(33) キンクロ星(12) 戴冠式
要塞ローズと戦艦シリルとファクトマとは通信回線をつなげてあげた。
それぞれ長年休眠状態になっていたため連絡が取れなくなって再開できて嬉しそうだ。
他の2つの塔は師匠と大師匠の所が管理しているのでそのままだけど。
イビル(親)はローズ(子)に会えれば問題ないらしい。
戴冠式の前にクーデター政権の奪還をしよう。
クーデター政権は、ハシビロ国と旧政権と共通の敵という事で討伐軍を送った。
ライは指揮官なのに力があり余っているらしく作戦に参加していた。
これでライの日頃の鬱憤も晴れることだろう。
瞬く間にクーデター政権は倒され、旧政権が復権した。
・・主にライが暴れまくったのが原因で、ハシビロ国軍はやることがなくて手持ち無沙汰だったらしい。
星の代表ヒメ・ハジロには復権の代償として、ハシビロ国の自治権(独立)を認めさせた。
そしてハシビロ国は塔の国の属国となった。・・・ここが一番進んだ国だけどね。
これで一件落着である。
さて次は気の重ーーい戴冠式だ・・嫌だなぁ
戴冠式では、きらびやかな派手な衣装を着せられ動きにくかった。
まあ、国民に認識してもらわないといけないから仕方ないけど・・居心地は最悪である。
国民としては、不便のあった暮らしが、街の管理をしている塔が復活したことで改善できるので嬉しいのだろう。
あっ、ここに来た時の衛兵だ “俺は国王の作った料理を食ったんだぞ” って威張っている。
それ間違いだからね、その時はここの国王じゃなかったから。 塔の国の国王って言うなら別だけど。
“俺は国王誕生の瞬間を見たんだぞ、その神々しい姿は・・”
ぱしぃ!
目にも止まらぬ速さで意識を刈り取った、国王命令です忘れなさい。
それにしても動きにくい衣装だな。
ヒメ・ハジロも来ている。
宴会が始まると怒涛の挨拶攻撃が待っていた。
飽き飽き・・うんざりして来たので、宴会場の一角を借りてうどん屋の屋台を出店した。
会場に長蛇の列が出来てしまったが、挨拶が楽になった。“はい、よろしくね”っと丼を渡すだけだから。
参列者は下賜されたうどんを食べ、どんぶりを宝物の様にして持ち帰った・・・返して欲しい。
それ、炊き出しの時に使うんだからね。
でも、あまりにありがたそうに持ち帰るので制止する事は出来ない。
後で塔にどんぶりを作ってもらおう。 ・・・なんか塔の使い方を間違っているような気もする・・
別に人々のために塔があるんじゃなくて、塔は本来ローズのためにあるんだからね。
ローズの管理者で復活の恩人でもある私が私的に使っても問題ない。開発者のイビルもそう言っていたしね。
基本的にハシビロ国の政治は全て今まで通り、インフラなどの不備はイビルが修復・拡張する。
滞っていた整備が進み人々は数百年ぶりに・・って、そんな昔を覚えている者は居ないか。
何人かの技術者をロロ星に派遣して生活環境を改善しよう。
・・・そして視察は続く。




