858.番外編(3) 皇舞亜の場合(69) ロントロの末裔(61) コンパス帝国(29) キンクロ星(8) 獣人
獣人・・じゃなくて原住民との交渉を買ってでた私達はシャトルに乗って大森林へと向かった。
獣人の王であるライが居るから楽勝だろう。
『警告、シールドを検知したよ』
シャトル(戦闘機)はシリルとリンクしている
シールド?
「場所と範囲は?」
『森林の大半だよ』
「手前に着陸」
『りょーかい』
「シリル、シールドは通れそう?」
『そりゃ無理やり通過は出来るけど、
マイ様、交渉のために行んですよねぇ、
なら止めて方が良いよね』
だよね。
シールドに閉ざされた隠れ里・・・◯カンダか?
獣人の国じゃ無かったの? 黒豹とか出てこないよね、
それとも高度な文明?
であれば、こちらの動きは捉えているはず。
ならば、動きがあるまで・・・食事タイムだ。
アイテムボックスから厨房を取り出し、夕食の準備を始めた。
今日は焼きそばだ。
焼きそばを見るたびに、学校の帰りにパン屋の焼きそばを食べた思い出が・・
あのカリカリッとパリパリっと焼けた麺が好きだ、
ちょっと油を多めにしてっと、揚げるように高温で焼く。
具は麺と豚こまとキャベツ
味付けは胡椒、塩と 香り付けに少量のウスターソースと トッピングの鰹節のみ。
普通のお店のはソースに水飴入っててドロドロして舌にまとわりつくから嫌なんだよね。
あんかけならまだいいんだけどね。
みんなの好みは無視して私の好きな味付けをする。 作る者の特権だ。
わいのわいの言いながら食事をしていると、何者かが近づいて来た。
獣人か?
「おい、ここで何をしている、ここは我々の地だ、立ち去れ」
ん? ロントロ語に似ている。
それに、それに、許されざる事に・・獣人じゃない、獣人コスプレ戦士だ。
私のもふもふは何処へ行った?
「なにそのコスプレ!」
「失礼な、これはアニマルアーマーだ、
それにしても、お前我々の言葉が上手いな、出戻りか?」
「なんですって? ひょっとして他の種類のアーマーもあるの?」
「ああ、あるぞ、我々は衛兵だから、ドッグアーマーだ。
戦士はドラゴンアーマー・・憧れだな・・
いや、そんな事はどうでもいい早く去れ!」
「指導者と話したいんだけど、
私は 塔の国 国王のマイ・ロントロ です」
「知らんな・・?? ロントロだと?
何処から来た、何の目的だ?」
「だから、ロロ星の『塔の国』から来たの、目的は相談したい事があるの」
「わかった聞いてみよう、しばらくここで待て」
「あっ、その “しばらく” ってどのぐらい?」
「俺が知るか、俺は伝えるだけだ」
下っ端に聞いても無駄か
「ちょっと急いでいるの、この星の未来が関わっているんだけど」
「許可が出ないと通さない、
それが俺の仕事だ。
諦めろ。
監視のためにこいつを置いていく」
「あっ、ずるい、俺1人で?」
「当たり前だ、そのために二人一組で見回っている」
「無線で言えばいいでしょー、もう」
「これは重大案件だ、直接報告に行かなければならん」
「わかりましたよぅ、私が殺されたら化けて出てやりますよ、
ったくもう」
「後はたのんだぞ」
と言い残し、さっさと報告に行ってしまった。
「まあまあ、そんなにむくれなくても、何もしませんよ。
ところで、焼きそば食べる?」
「勝手に食べ物とかもらっちゃいけないんです」
うちわでパタパタと焼きそばの香ばしい匂いを送ってあげる
「そもそも、シールドがあって入れないんでしょ、
だったら、 “ここを去れって” ことだから逃げたら指示に従っただけだし、
衛兵1人を人質にしたり殺したところで、どうなるものでもないでょ・・
つまり、」
「つまり?」
「食べちゃえば? だまっててあげるから」
「いただきまぁーす」
・・・
「おい、忘れ物をした・・食料を受け取って行かないと・・・
・・・お前、何食ってる?」
「ぶひゃはほぅ!」
「俺にもくれ」
いいのか?
「はいどうぞぉ〜」
焼きそばは世界を救う・・・




