854.番外編(3) 皇舞亜の場合(65) ロントロの末裔(57) コンパス帝国(25) キンクロ星(4)
「シバ、ドリ、ライ、 状況がよくわからないので、迷ったら逃げの一手よ」
「そうだな、下手に何かしないほうが良さそうだ」
『ドリ、街の様子は?』
『おかしいですぜ、生活感があまり無い』
「不穏な動きがあったら、シリルへ一旦退避、
シバはライを連れて行って」
生活感がない? どういうことだろう? 人が少なかった事が関係しているか。
晩餐会が始まる。
ゴホッ ゴホッ
毒?
違った、来賓客だった
私達の席はホールのど真ん中。
んっ、動きが・・レッドマークを付けた給仕が近づいてきた
私の所?
やる気か?
でもこちらからあまり騒ぎ立てるのは控えよう
武器は手にしていない様だ、
毒か?
彼が席に来た
スープカップを持ち、テーブルに手を伸ばす。
『鑑定』、『美味しいスープ』
問題ない様だ、
まあ、暗器でぷすっとやられてもバリシールドがあるので大丈夫。
ん?
スープカップの下に白い紙が
『お読みください』
と、給仕は振り向かずに小声で私に告げて去っていった
何?
周りに見えないように白い紙を取り出し、手のひらに握りしめる。
『鑑定、紙に記述された内容』
鑑定を使えば実際に見なくても内容を知る事が出来る。
『記述内容:ここは敵地、我々が誘導する』
ここ、敵地なの?
ひょっとして、ひょっとしてだけど、
私達、騙されている?
念話で仲間と内容を共有する
『みんな、レッドマーク付けた給仕がこんな内容を、・・・』
『暗殺ではないな、私達の救出作戦?』
そうか、代表は偽物だ、この宴も偽物、私達を騙そうとしている。
そうすると、給仕(暗殺者)は、実は私達の救助のアシスタント?
吟遊詩人(暗殺者)は、敵か味方かわからない。
敵とか味方は相対的なもの、何が敵で何が味方かはよくわかんないけど。
とりあえず私達を騙そうとしている奴らは、おそらく敵。
私達だけ逃げ去ってしまうことは容易だけど、救出劇に付き合ってあげよう。
おそらく最初に遭遇した巡視艇、それが敵。 敵かどうかはっきりしないので、一つの組織としておこう。
組織は、私達を捕えるためか、油断させて艦を盗むつもりか、私達をおびき寄せる。
そして宴と称して、時間稼ぎをしている。
そして、組織に対する敵、つまり政府筋が私達を奪還しようとしている・・・と考えられる。
もちろんシリルは奪えない、乗船して監視員と称する者達はダミー戦艦ダンジョンに居る。 そもそも普通に乗船していてもシリルが排除する。
私テリトリーに、よそ者入れたくないから、基本的に部外者はダミー戦艦ダンジョンに入ってもらっている。
あっ、ダミー戦艦ダンジョンで動きがあったようだ。
監視員がダミー戦艦ダンジョンのブリッジを占拠した。
ダミーなので、シリルをエミュレーション出来る・・ダンジョン内の仮想空間の中だけだけどね。
その世界では、シリルを占拠したの良いが制御ができず、ウォープを繰り返し遠い銀河にきてしまう、そこでブラックホールに囚われ落ちていく、そして・・スリープがかかり・・・牢獄ダンジョンへ放り込まれる。・・・最終的にはダンジョンの糧になる。
無限ループの旅に出てもらってもいいけど。
とにかくシリルは大丈夫。




