「かつらぎ」呉に到着
「かつらぎ」は現役艦艇として最後の航海をして、呉に着きましたが。
「かつらぎ」は呉に停泊してほぼ現役空母の時代の姿に戻された。
ほぼというのはサイドエレベーターが特務艦時代のままの形に維持されているからである。
この形だけでは「アメリカでよくある旧式空母の博物館か」となるが、一味違う扱いである。
機関がモスボール状態で再度の始動に備え保全されているのである。
確かに現役の艦艇と見たら旧式の蒸気タービンの艦艇だが、船体そのものはいまだに、「ひりゅう」級に次ぐ大きさであり、大型化したDDH(海外ではCVHじゃねーか!との声が一般的)より基準排水量の大きな艦艇なんだから、例えば大規模災害有事のときなどに備えた予備艦として使えると判断されたのである。
(実は、、。
後もうひとつ裏の事情もある。各部に石綿が使われている等、下手に解体したりあちこち触るのも環境対応等で多額の費用がかかるとの試算が出されたのである。(>_<))
かくして、「かつらぎ」は単なる浮かぶ博物館、だけでなく災害時に使える「多目的プラットホーム」として維持されることになった。
災害発生時点で出航準備をかけ、展示機体は格納庫にしまい、呉に備蓄してある非常糧食や、天幕などのコンテナを飛行甲板に搭載すると共に、同じく備蓄状態の陸上上自衛隊の3トン半トラックや高起動車、水トレーラー、野外炊具1号、タンクローリー、小型ユンボはたまた、各種消防車、警察車両などまで搭載などを自走させてサイドエレベーターから搭載する。
また、小規模なポンツーンもあわせて展開して、そこから他船に積み替えるなど「浮かぶ災害備蓄倉庫」としての運用も計画している。
また、飛行甲板も輸送ヘリコプターやティルトローター機などはたまた海上保安庁や消防、警察、各地の防災へりまで支援を提供し給油や軽微な保守も行う。
こうすることで維持に必要な予算は防衛省の他に国土交通省や総務省、各都道府県等からも負担され、各省庁とも新たな艦艇を建造するよりはるかに軽い負担で、世界でも例をみない、空母改造大規模災害対応及び洋上備蓄輸送船を保有できることになったのである。
また空母時代からのCICは新たな通信機材を3トン半トラックに積んだシェルターごと搭載して最新式にアップデートする手筈になっているため、海上自衛隊はおろか、すべての中央省庁などとも連携できるようにされている。
かってアメリカのマッカーサー元帥は「老兵は死なずただ消え去るのみ」の名言を残したが、「かつらぎ」は「老兵は死なず、ただそこで出番を待つ」ことになるのであった。
今度は大規模災害対応兼洋上備蓄輸送船として、予備艦艇となたのである。
まだ使うつもりか




