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有無の騎士  作者: 七咲衣
鴉の巣窟
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第六十七話 目的と説明

とりあえず投稿・・・

「ロスト、いよいよだね」

「ああ、遂に来た」


世界を手中に収める大国アヴァロン。その正門に二人の姿はあった。


「ああ、ようやくだ・・・やっと復讐を果たすときが来た」


そうしてロストが満を持して正門を通ろうとした時だった。


「悪いな、この門にお前を通す訳にはいかないな」

「あ?」


ロストの行く手を阻んだのは全身黒の衣で身を包んだ青年だった。


「随分と雰囲気からして変わったな、ロスト。昔はもっとオドオドしてただろ」

「誰だ、会ったことあるのか?」

「おいおい、いくら10年ぶりだからってその反応は困るぜ」

「10年ぶり?10年前・・・・あ!」

「ようやく思い出したか?」

「お前あそこの施設のメンバーか?」

「まあ間違ってはいないが正解ではないな。一応アレスって名前があるんだが」


そういってアレスは苦笑する。


「ああ、まあそんなやついたかもな。それよりお前が俺の進路の邪魔をしていることの方が問題なんだが」

「ああ。悪いがここから先は通行止めなんだ」

「つまり、俺の目的の邪魔をするってことで・・・いいのか?」


そう言ったロストの体から人間を超越した殺気が放たれる。


「っ・・・おいおい冗談だろ」


アレスの体には冷や汗が滲む。それほどまでに人智を超えていた。


「まずはお前の頭を吹き飛ばして通行止めをぶっ壊すとするか」

「ま、待ってくれないか?話がある」

「俺にはない。そこをどけ」

「頼む、ここは退いてくれないか」

「俺に退いてほしいのなら俺を倒せばいいじゃないか。させるつもりもないがな」


そう言ってロストは自分の手に愛銃であるアイン、ツヴァイを出現させる。


「消し飛ばしてやる」

「ナナ・ルカト」

「・・・」


銃を構えたロストは銃こそ下げないがアレスを圧迫していた殺気は僅かに緩む。


「彼女から話がある・・・ついてきて、くれないか?」

「・・・ちっ」


そう言ってロストは銃を下ろす。


「くそっ、どうもあの人の名前を出されると下げざるを得ないな」

「はぁ・・・、ここに俺達のアジトを示してある地図がある。ここに向かってくれないか?」


アレスはそう言って胸の内側から1枚の紙を取り出す。


「悪いが俺はずっと洞窟に籠ってたようなものでな。地図を渡されてもそこまで世界には詳しくはない。子供のころの知識と掛け合わせても分かるかどうか」

「ああ、そうなのか・・・なら」


アレスは再び服の中から一枚の紙を取り出し口にくわえる。


「何をしているんだ?」

「ふっ」


アレスが口に咥えた紙に何かを吹き込むようにすると紙はアレスの口から離れ地面に落ちていく。そして落ちながら自然に何かの形に折られていく。


「何だ、それは」

「シキガミってんだ。まあ便利な使い魔ってとこだな」

「へえ」


紙は地面に自分で降り立った・・・・・・・・


「鳥か?」

「空に飛ばした方が早いだろうし、お前なら追いかけられるだろ?」

「当り前だ」

「この紙の鳥に案内させる。こいつに付いて行ってくれるか?」

「ああ」


そうしてアレスのシキガミは自ら羽ばたき空に舞った。


「じゃあちょっくら行かなきゃな・・・話聞いてさっさと戻ってくることにするか」

「ところでロスト」

「何だ、まだあんのか?」

「ちょっとした疑問なんだが、さっきからお前の隣にいる彼女は何だ」

「ああ、クロエっていうんだ」


そこまで空気を読んで黙っていたクロエがロストの腕に抱き着いて言い放った。


「それでロストの伴侶なの」

「おう」


ロストも堂々と言い放ちクロエをお姫様抱っこで持ち上げる。


「おいおい、マジか。俺でさえガールフレンドすらまだだってのに」

「じゃあ、また後で」

「ああ。俺もすぐに向かう」







地図にも載っていない、一つの場所に砦が建っていた。砦には一人の女性が大広間に座っていた。


「ああ、分かる。本当に来るんだな、ロスト」


そして砦の中に誰かが入ってくる。そのまま砦の正門を開け放って一人の青年が入ってくる。


「・・・久しぶりだな」

「ああ、10年振りか、こうして会うのは」

「そんなもんか」

「大きくなったな」

「ああ。あんたには感謝してる」

「随分と雰囲気変わったな」

「色々あったからな」

「聞かせてくれないか?何があったのか」

「ああいいぜ」


そうしてロストは今まであったことをナナに語り聞かせた。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

今現在絶賛書き貯め中です。復讐編は毎日投稿出来るように頑張っていますのでもう少々お待ちを・・・

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