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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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眠れる場所で疲れを取ろう

 フラワードから帰ってきて、大分時間が過ぎた午後(ライト)7時。ご飯も食べず、部屋に籠りっきりのクリルとノエル。各自ベットに座って休んでいる

「体調どう?」

「大丈夫……」

 二人が、休みつつのんびりと話していると、コンコンと扉を叩く音が聞こえてきた


「……はい」


 ノエルが扉を開けると、扉の先にいたのは、飲み物を持ってやってきたカノン

「ご機嫌いかがですか?!」

 大声で部屋に入ってくるカノンに引き気味のノエルと、嫌そうなクリル

「テンション高いね……」

「落ち込んでいる時こそ明るく元気よく!」

 持ってきたオレンジジュースをクリルに渡そうと差し出す

「いや、いらない……」

「えー、残念……」

 クリルに渡そうとしたジュースをそのまま、ノエルに渡すと、苦笑いで受けとるノエル。もう一個、ノエル用にと持ってきていたのを、ノエルのベットに座って飲み始めた

「バルバさん達は?」

 カノンの隣、ベットに座って一緒にジュースを飲み始める

「フラワードの報告をまとめているよ。僕は邪魔って追い出されちゃってねー」

 先に飲み終えたカノンが机の上にコップを置いて、ベットに横になってゴロゴロする

「ところで今度また、バルバとダングでフラワードに行くみたいだけど、行くかい?」

 気持ちが落ち着かないまま、またフラワードの話が出てきて、何も言えないクリルに、寝転んだまま二人に向かって話を続けるカノン

「これからも、何度か行く予定だから、行ける時に行けばいいよ。君たちには危害を与えなさそうだったし、また行くといいよ」


「でも……」


 クリルが不安そうに話をしようとカノンを見ると、スースーと声が聞こえてくる

「……寝てる?」

 ノエルのベットにうつ伏せになって、いつの間にか眠ってしまった様子

「疲れちゃったのかな?」

 ベットを奪われたノエル。起こさないようにカノンに布団をかけて、ベットの端に座る

「……こっちで寝るか?」

 寝床を奪われたノエルに、クリルが自分のベットでノエルが寝れるようにスペースを空ける。一人では大分大きい本部のベットでも、二人で眠ると少し小さめに感じる。カノンが来て急に騒がしくなった部屋も静かになっていく


「メイナは大丈夫かな……」

「リエルがいるから、大丈夫だよ」

 クリルの話を笑って励ますノエル。クリルがノエルの方を向くと、隣で寝ているカノンも見える。変な感じになったクリルが笑い、ノエルもカノンを見て、不思議と笑い合う

「そうだった……カリアさんも居るもんな」


 ほぼ同じ頃の女子部屋。泣き疲れたメイナが一足先に眠っていた

「メイナ寝ちゃった……」

 リエルも疲れてベットに横になる

「眠くない?」

 メイナの側に付きっきりだったカリア。やっと少し離れて、ふぅ。とちょっと一息

「まだ大丈夫……カリアさんお仕事ある?戻る?」

 今度は自分の番ばかりに、カリアに抱きつくリエル

「今日はもう大丈夫。みんなが、どうにかしてくれると思うから……」

 まだ一緒にいれると言うカリアの話に、少しテンションが上がったリエルは、自分のベットをメイナの側に寄せ始めた

「じゃあ、三人並んで眠ろう」


 ベットを二人で寄せて、二人で静かにお喋りをする。でも疲れているせいか、すぐにリエルが眠ってしまった。二人に挟まれ動けないカリア。眠る二人を見てまた、ふぅ。とため息ついて、眠りにつく

「……二人ともおやすみ。いい夢を」

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