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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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51/132

今日の予定は、気分次第

「今日は、午前(レクト)組、午後(ラクト)組で別れて行動してみますか」


「クリル君達はカリアと行動して、ノエル君達は、僕と行動で良いですか?」

 カノンの提案にあまり乗り気がない四人。そんなのは気にせず、これからどうしようかと考え出すカノン

「カリアさんは、私たちの部屋で寝てるよ」


「あー、じゃあダングに、頼んじゃおっかな。良い?」


「私は良いけど……」

 メイナの隣には、まだうつ向いているクリルの姿

「不機嫌は勿体ないですよ。ではでは、ちょっとダングとバルバ呼んでくるので、待っててね」

 意気揚々と二人を呼びにいくカノンを見送る四人


「ねぇメイナ、カリアさんの様子見に行かない?」

「あー、そうだね。お兄ちゃん行ってくる」


「ああ……気を付けてな」

 クリルのか細い返事も聞いているのかいないのか、手を繋いで走って寮に向かう妹二人。残されたノエルとクリルはなんだか気まずい雰囲気

「大丈夫?」

 ノエルが心配して声をかける。クリルの気持ちは上の空。ソファーに座って、またうつ向く。

「なんか悪いな……」

「僕は良いけど……メイナ心配してたよ」

「そうか、悪いことしたな」

 ノエルも隣に座って、しばらく沈黙が流れてく


「あれ?メイナちゃん達は?」

 意外と早く来たカノン達に、ホッとするノエル

「カリアさんを起こしに……」

 そう話してると、遠くからバタバタと走ってくる音が聞こえてきた。大慌てでこちらへ向かってくる人影。カリアと起こしに行ったメイナとリエルがやって来た


「すみません!寝坊しました!」

「寝坊しました!」

「しました!」


 ボサボサ髪のカリアがお辞儀をして謝ると、つられてリエル、カリアとお辞儀をする。女子達の気迫に圧倒され、呆気に取られる男子組。ちらほらと本部の人達もカリア達を見ている

「ま……まあ、疲れてますからね。仕方ないです」


「では、カリアが来た。という事はですね……」

 ちらりとクリルを見るカノン。一人だけ雰囲気が違い、まだ不機嫌な様子

「今日は、やっぱりみんなで行動してね。僕はクリル君とデートに変更します」

 カノンの第2の提案に驚く一同と、更に機嫌悪くなるクリル

「……イヤだ」

 ポツリと呟いた否定の言葉もなんのその、ぐいっと右腕を掴み、無理矢理立たせて、立ち去るカノンとクリル

「バルバ。ゴメンだけど学校案内の許可もらってね。ではでは、クリル君、行くぞ」

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