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好敵手ー炎帝アデライドー

アデリーとカティの出会ってからの話です


最初の感じは小さな鴉

不安にさいなまれながらいつも周りを警戒していた。

はっきり言って眉目秀麗な陛下の横にこれってどうよ?が私の意見。

それに人間だったのがハッキリ言って気に入らない

俗物と言われようが、何て言われようが神族のプライドがあった

陛下にいくら直談判しても聞き入れるどころか、笑って言われた


「私以外がカティの魅力を知らなくていいよ」


あの子に陛下を惹き付ける何があるの?

いつもおどおどと陛下の後ろに隠れて滅多に表に出てこない癖に

どんどん私の中のカティの評価は下がる一方だった



そんな生活が一年ぐらい続いた時。

執務を終えて王宮内の私室向かおうとした時、渡り廊下でカティの姿を見かけた

正確に言えばカティ一人じゃなくて、長老達の娘複数と一緒だった

___あらら、もしかして虐め?

全くカティの事なんて心配していないし助ける気も毛頭ないけど、王宮内で天帝妃をどうにかするなど問題になりかねないから一応気配を悟られないように尾行した

案の定彼女は王宮の人気の無い所に連れていかれる


「人の分際でいつまで天界にいるつもり?」

「陛下の寵愛を受けているなんて勘違いしない方がいいわよ。あんたなんて単なる意趣返しなんだから」

「地上に親近者が生きてる内に帰りなさいよ」


とても上位貴族のお嬢様とは思えない言葉の羅列に眉間の皺が深くなる

それは彼女達があたしの侍女として王宮勤めを認められてた子達だったから

あたしは綺麗で可愛い物が好き。こんな品位の欠片もない事をされては自分の周りに居て貰う事は辞めてもらおうと思う

___それにしても、ずっと俯いたままなんて…ほんとにつまらない子

カティは彼女達の言葉に一言も発する事なく黙ったまま

虐めていた彼女達もイライラしてきたのか、ある少女が叫びながらカティに対して手を挙げた


「むかつくっ!!!何とか言いなさいよ!!!」


その瞬間、どうしてかわからないけど寒気に襲われた

そしてその行動を止めないと大変な事になるとあたしの直感が言ってる


「その辺にしといたら〜」

「「「「アデライド様っ!!!」」」」


ぞくぞくと身体を走る感覚を抑えて、何事もないような振りして話し掛けた

___ばれて青ざめるぐらいならやるなっつうの


「王宮内で天妃に手を出すなんて、さっさと行きなさい」

「もっ申し訳ありません。どうしても人ごときが王宮にいるのが我慢ならなくて…」

「いいわ。不問にするから行きなさい」

「はいっ」


慌てて去っていく侍女達を見送ってから振り返った先には天妃

こうして二人きりで体面するのは初めてだった


「あんたもさっさと後宮に帰りなさい」


いつまで経っても上げない顔

人間のくせにあたしの事ナメてんの?この女


「み…み…見つけたぁぁぁ!!!!」

「は?」

「これよっ!これっ!薬本の中でこの草だけがまだ見つからなかったのよぅ!あぁここで出会えたのは奇跡だわ」


目の前の天妃はどこから出したのか、虫眼鏡でじっと足下の草を見ている


「あんたねぇ…」


「この葉の形状的には回復草よね…」などぶつぶつ言っている

挙げ句の果てにその草を根ごと摘むと、こちらを向きもせずに立ち去ろうとしている

帰りなさいって言ったけど、これってちょっと違うでしょうがっ!!!


「待ちなさいよっ!」

「は?」


「は?」はこっちの台詞よっ!!


「天妃様がこのような人目につかないような所に連れてこられて、侍女から嫌がらせを受けて居ると言う事は大問題ですが?いかが対応致しますか?」


普通少しでも天妃としてのプライドがあるのなら、彼女達を権力を使って処分するだろうし、そうなれば家臣の反感を買う事は間違いない。愚妃として世にその名を残せばいい

嫌味を含んだ『天妃様』という言葉にも全く動じず、めんどくさそうな視線をあたしに向けてくる

今まで見た事なかった大きな黒い瞳に真っ直ぐ見つめられて、自分のどこかでドクンッと音がなった。


「…どうでもいいです」

「は?」

「あっ!貴方にお任せします」

「え?」

「よろしくお願いします」


天妃はそういうと頭を下げて深くお辞儀をした。

絶句。こんな姫…見た事がない。

___この子は弱くなんかない。人だからといって劣等感も感じてない。


「な…なっ」

「それじゃ」


それだけ言うと彼女はすたすたと歩き去った

残されたあたしは茫然とするしかなくて…

臣下であるあたしに対しても平気で頭を下げるし、誰もが恐れる炎帝のあたしに……あんな口の聞き方するなんて…


「ふ…ふふっ…ふははははははっ!!」


わくわくした。何だか新しいおもちゃを与えて貰ったようなそんな高揚感

彼女の事を知りたい。

そして私が彼女にベタボレになる日もそう遠くなかった



…いつの間にか陛下がライバルになってたなんて…ね

最初はアデリーはカティの事好きじゃなかったんですけど…

いつのまにか黒い目に囚われて興味から溺愛に変わっていきます


ちなみにカティのアデリーの初印象は「胸でかっ!!」でした

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