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豹変

「涼雅さん!!」


涼雅に駆け寄る鈴音。


かろうじて息はしているが腹部からの出血が酷い。


「ガゥゥゥ!!」


「!」


止血をしている暇も無く合成獣が突進してくる。


「…ッ!!」


双剣の片方を盾にするが止められるか分からない。


その時…


ドンッ!!


「うわっ!?」


「ガァッ!?」


突然の爆発。


「鈴音…ボサッとしてる…場合やないで…。」


爆発の正体は涼雅の魔法。


だが弱っているせいか魔法の威力も弱い。


現に今も薙刀を支えになんとか立っている状態。


「涼雅さん!」


「ゲホッ…。いいか?鈴音。わいが魔法撃てるのは後1回が限界や。」


「けど当てられるか分からん…。だからあいつの動きを止めてくれ…。それができない限り…あいつには勝てへん…!」


ボロボロの涼雅にこれ以上負担はかけられない。


「…はい!」


鈴音の紅い瞳が光った。ガキンッ!!


「はっ…はっ…」


ギロルと戦っている我狼。


だが、ギロルの操る二槍に圧され気味。


(どうする…?このままでは…)


(奴の武器は間合いが長い…懐に潜り込めば…勝機はある。)


(…賭けてみるか。)


ヒュンッ!


ギロルの槍が我狼を狙う。


我狼が左に顔をずらす。


ビッ!


我狼の右頬が斬れる。


(捕らえた…!)


ギロルのもう片方の槍が我狼の首を狙う。


ブンッ!!


「なにっ…!?」


槍が宙を切り、ギロルの視界から我狼が消えた。


(何処だ…!?)


突然の事に同様するギロル。


「下だ。」


すぐ下から我狼の声。


「!」


ギロルが気付いた時には太刀が目の前にあった。


ザンッ!!「本当にあれが鈴音かいな…。」


涼雅が見たのは獣の様な速さで合成獣を攻撃している鈴音。


(…身体中が痛い。)


だが鈴音は合成獣の力を使っていながら自我を保っている。


その事で身体は傷つき、精神は自らの中の九尾狐に取り込まれない様に必死な状態。


(この合成獣を倒すまでは…!!)


今の鈴音はこの思いで身体を突き動かしていた。


「ガァァァ!!」


「っ!」


ガキンッ!


「うわっ!?」


合成獣に突進され双剣を盾にしたものの吹き飛ばされ、転がる鈴音。


「いっ…た…」


起き上がろうとした時。


「なっ…!?」


目の前には合成獣の牙。


ガギンッ!


「く…!」


ギギギ…


双剣で牙を防ぐがこのままでは押し潰される。


「…っおお!」


ガンッ!


「ガァ!?」


合成獣を蹴り飛ばす。


思わぬ反撃に合成獣が体制を崩す。


(今だ…!)


ダッ…!


駆け出し合成獣に攻撃しようとする鈴音だが…


ブシュッ!!


「っ…!!」


「鈴音!!」


とうとう身体が負担に耐えきれずに双剣を持つ左手から血が吹き出す。


だが…「こんな…所で!!」


鈴音の戦意は失われなかった。


「おおおおお!!」


ザンッ!!


「ギャオオオオ!!」


双剣が合成獣の前足を切り裂く。


「よおやったな。鈴音。」



そこに涼雅の声。


タッ!


鈴音が後ろに下がる。


「終わりや。」


ズドォン!!


爆発が合成獣を襲う。


「ギャアアアアアアア!!」


「うっ…く…」


凄まじい爆風。


「ギ…ギ…」


ズドン!


薙刀が合成獣の脳天に突き刺さる。


「また動かれちゃたまらへんからな。」


ズダァン…


遂に合成獣が倒れた。


「は…はっ…」


未だに荒い息をしている鈴音。


ガクッ…


「涼雅さん!」


だがすぐ隣で涼雅が膝をつく。


「あ~~~。血ぃ流しすぎた~。」


のんきに言っているが顔色が悪い。


「待ってて下さい。今止血を…」


それなりの被害はあったがなんとか合成獣を倒した鈴音と涼雅だった。カラン…


ギロルの折れた槍が転がっている。


そして我狼の太刀はギロルを斬って…いなかった。


「…殺さないのか?」


太刀がギロルの首筋にぴったりとくっついている。


「…貴様の事だ。戦いを楽しむ為に合成獣の…獣の力を抑える薬を用意してあるんだろう?」


「良く分かったな。」


ギロルがポケットに手を入れて出したのは小さな瓶。


中には液体が入っている。


「それを寄越せ。貴様を殺すのはその後だ。」


我狼の隻眼がギロルを射抜く。


それにギロルは笑う。


「使うのか?…いや。」


「鈴音か。」


ギロルの口は弧を描いたまま。


「お前は使わないのか?」


「俺が使った所で…俺はもう人間には戻れないだろう。」


包帯の下の左手が頭に浮かぶ。


「確かにお前はもう人間には戻れない。鈴音は…時間の問題だな。」


「ならば早く寄越せ。」


ギロルがクックッと笑いながら言った。


「ならば奪ってみたらどうだ?まあ、貴様には不可能だとは思うがな。」


「なに…?」


我狼が怪訝そうな顔をした時…ズガァン!!


「がはっ!!」


凄まじい力で壁に叩き付けられる。


「ゲホッ!ガハッ!」


大量の血を吐く我狼。


傷がある右脇腹と反対の左脇腹に鋭い痛みが走る。


あばら骨が折れていた。


(何だ今のは…!?魔法か…?いや違う!!)


「なる…っほど…!!」


「貴様も…合成獣…!!」


「そう。私…いや我こそが成功作…。気付くのが遅かったな。愚か者よ…。」


メキメキ…!


ギロルの身体が異様な形になっていく。


その姿は…


「ライ…オンとの合成獣…か…!」


まさにライオン。


「我が…名は…ギロル…足掻いて…見せろ…。」


(…人格が変わっている。)


そこにギロルの姿はもう無い。


「愚かは…どっちだ…!!自我を…獣に喰われた奴が…!!」


我狼が再び太刀を構えた。



あい。作者でございます。


ギロル本性現しましたね(笑)


再びここで捕捉を。。


ギロルは我狼と優奈と鈴音の研究結果から生み出したライオンの遺伝子が入った薬を作り出して自分に投与しました。


結果あんな化け物になっちゃった訳ですはい。


それと裏話ってほどでもない裏話。←


この小説書いてて気づいた事。


てか読者の皆さんに言って無かった事。


あれ?ここの小説の登場人物ってみんなギロル以外名前漢字じゃね?ヤバくね?


ってなったので負け惜しみじみた設定を書きます。


我狼さんと鈴音と涼雅さんは全員国籍日本です。


何故髪の色や眼の色が銀や金とか青や灰?と言うと…


それは遺伝子です。はい(爆)


まずは鈴音。


ぶっちゃけハーフですはい。


父親が日本人。母親が金髪に青眼の外国人


んで母親の遺伝子を受け継いで外国人みたいに…


でもバリバリ日本人ですはい。。


んで鈴音の兄ちゃんは母親の金髪に父親の茶色の眼を受け継ぎました。。


長くなっておまけが入らなくなりそうなのでとりあえずここまで。。


次回は我狼とかその他の方々の設定載せます。。


でわでわm(_ _)m













おまけぇ~←


鈴「~♪(≧ω≦)」


我「偉く機嫌が良いな。」


鈴「そうですか~?えへへ~♪」


我(やっと反抗期が終わったか…。)


涼「~♪(≧ω≦)」


我「…何かアウトだぞお前。」


涼「なんでやねん!!」


我「14歳の鈴音はストライクゾーンの読者はいるだろうが30代のお前は何か奇跡が無い限りボールゾーンだ。」


涼「…わいでも傷つく事あるんやで。」


鈴「切実っ!!」


涼「てかスゴくないか!?わい!!死亡フラグくぐり抜けたで!!」


我「そこは認める。確実に死ぬと思ってた。」


鈴「作者を襲撃しにいった甲斐がありましたね♪」


我「やっぱいったのか。」


鈴「はい。勿論。」


我「そして俺の相手は何だ?つけか?お前らが襲撃にいった当て付けか?」


涼「血ぃ吐くとかエグいな。」


鈴「そしてまさかの化け物相手。」


涼&鈴「ファイト!p(^-^)q」


我「……。」










我狼さんファイト~p(^-^)q







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