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優しさ

ぬおおおおおおおおおおおおお!!!


長らくの放置申し訳ありませんでしたぁぁぁ!!!(スライディング土下座)


本当にすいません…テスト前というのもあり…いえ!言い訳は致しません!!


予告どおり今回は我狼の過去です。


涼雅の鍛冶屋の外に大きな木があった。


そこに一羽のカラスがいた。


実はそのカラスはギロルに飼い慣らされている魔法獣だった。


魔法獣とは魔法使いが飼い慣らす動物であり、その魔法獣が見た映像を主人である魔法使いが見ることも出来る。


だが魔法獣には攻撃性はあまりないので主に偵察様に飼い慣らされている。


その魔法獣がじっと双剣の手入れをしているリオンを見ている。


魔法獣が中の様子をうかがおうと鍛冶屋に接近しようとする。


だがその時一羽の鷹が飛んできた。


鷹がカラスを攻撃し、追い払う。


カラスが逃げ飛んで行った後、鷹が鍛冶屋の入り口にいる黒い影に飛んでいく。


その黒い影の正体は涼雅。

鷹は涼雅の肩にとまる。


そして鷹は涼雅の魔法獣だった。


リオンの様子をうかがう魔法使いなどいないが、心当たりはある。


カラスが飛んでいった方向を見ながら涼雅が呟く。


「ギロル…魔法まで使う様になったのか。」


いつものチャラけた様子の涼雅とは違い、低い声。


「だが…」


「簡単に…情報収集を出来ると思うな。」


涼雅の肩にとまっていた鷹が空に飛んで行った。「よし…」


双剣の手入れをし終わったリオン。


そこに…


「リオン!」


涼雅の声。


「あ、はい!」


返事をして涼雅の所に行く。


そこには涼雅と我狼もいた。


「リオン。よぉ聞けy…」


「ギロルの居場所が分かったんですか!?」


涼雅が言い終わる前にリオンがたずねる。


涼雅の代わりに我狼が答える。


「ああ。さすがの情報力と言った所だな。」


「やろ?」


得意そうに涼雅が言う。


ギロルの居場所は涼雅の魔法獣が調べあげた。


以前、我狼がリオンに初めて会った村でも涼雅の魔法獣が山賊に襲われた場所を調べた。


「で、場所なんやけどな…」


涼雅が言うにはギロルは以前戦った場所にはもう姿は無く。


「ギロルは…南にいるんや。」


ギロルが南に向かうのを涼雅の魔法獣が目撃した。


「じゃあ…これで…」


リオンが呟くと我狼も言った。


「ああ…。決着が着く。」


「リオン…」


我狼と二人で部屋を出ると、我狼が話しかけてきた。


「? どうしたんですか?」


首を傾げるリオン。


「お前に話しておく事がある。」


「?」


「俺の過去…。そして正体…。」


「俺は…」


「失敗作の合成獣だ。」


「……!」


少しかたむき始めた太陽が二人を照らした。我狼はもともと4人家族で暮らしていた。


父親、母親、妹の優奈と我狼。


涼雅とはその頃からの顔馴染みで俗に言う幼なじみと言う存在だった。


我狼の父は武術に長けており、我狼は剣術、涼雅は薙刀を教えてもらっていた。


余談だが涼雅の両親は母親が魔法使い、父親が凄腕の鍛冶師であったが早くに病で死んだ。


涼雅は母親が残した魔法の資料を使い、独学で魔法を使える様になった。


我狼が18の時…事件は起きた。


雨の日だった。


我狼が家に帰ると部屋が真っ暗だった。


不信に思い、電気をつけた。


すると…


両親が血塗れになって息絶えていた。


何故…?


自分と涼雅が二人で組んで挑んでもかなわない父が何故…?


そして気づいた。


優奈がいない。


そして聞こえた足音。


カツコツ…


現れたのは茶色の髪と瞳の男。


そして血塗れの手。


『君が…夜月我狼か。』


笑った男を見て、直感した。


こいつが殺した…


『貴様っ!!』


近くにあった自分の剣を抜いて斬りかかった。


だが…


バシッ!


『…!?』


我狼の刀が止められた。


しかも…


『こんな物か…。』


素手で。


『だが実験台としては良い方か。』


1人納得した様に呟く茶髪の男。


『くっ…!』


掴まれた刀が動かない。


ゴッ…!


『かはっ!』


逆に掴まれた刀の柄で鳩尾を叩かれる。


『ぐ…』


『私の名前はギロル・アルド。一緒に来てもらおうか。夜月我狼。夜月優奈…彼女もいる。』


連れて来られたのは研究所。


研究員同行で廊下を歩いていると…


『嫌!離して!!』


『優奈!!』


別室に連れていかれる優奈がいた。


『兄さん!!』


叫ぶ優奈に向かおうとするが研究員に押さえつけられる。


『離せ!!』


暴れるが拘束は解かれない。


『兄さん!兄さん!!』


『優奈!!』


伸ばした腕は…


届かなかった。そして生きている優奈を見たのは…これが最後だった。


優奈を見てからしばらく我狼は監禁された。



食事もろくに与えられなかったがなんとか生き延びた。


監禁されて数日経ったある日。


数人の研究員達がやってきた。


そしてその手には注射器。


身の危険を感じたが拘束されている身では逃げられるハズもなかった。


研究員によって左腕を晒される。


『や…めろ…!』


精一杯殺気を飛ばすが無情にも注射器の針が近付く。


『う゛っ!』


『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!』


薬を注入された直後我狼を襲った激しい苦痛。


身体が何かに侵食されていく感覚。


意識が途絶えそうになるのを何とか耐える。


ようやく苦痛がおさまると研究員達が感嘆の声をあげていた。


『拒絶反応を乗りきったぞ!』


『ギロル様に報告だ!』


『新たな試作品が完成した!』


そんな会話が聞こえてくる。


その中にいた1人の研究員が我狼に言った。


『おめでとう。君が初の成功例だ。』


その言葉を聞いたのを最後に我狼の意識は途絶えた。薬を注入されてから数日が過ぎた。


薬を注入された日から我狼の身体に異変が起きていた。


定期的に訪れる左腕の痛み。


そしてその痛みが続き、腕の感覚が無くなって来て自分の意思とは裏腹に動き出す。


そんな左腕の異変と戦いながら時間は過ぎていった。


ある日…


『部下から報告があった。調子はどうだ?』


『…貴様。』


ギロルが現れた。


『…俺に何をした。貴様の部下は成功例だの拒絶反応とか言っていたが。』


『…私は、あるものを創りたいんだ。』


我狼の問いには直接答えずにギロルは言った。


『そのあるものは…合成獣…。最終的に私が目指しているのは主の命令を忠実に実行する力と知力を持った合成獣。』


『だが獣と獣を合成させても力は良いとしても知力が発達していないんだ。』


『悩んだよ。』


ため息をつくギロル。


『だが私はある答えに行き着いた。』


『知力を持った人間と力を持った獣。その2つを合成させたら…?』


ギロルの瞳が怪しく光る。


冷や汗が我狼の頬を伝った。


『だがこれにも問題点があってね。』


『合成させる時に人間の身体がもたないんだ。』


『君が初めてだ…。』


『狼の遺伝子を混ぜた私の薬の拒絶反応に耐えたのは。』


『…なるほど。俺の左腕の異変はまだその拒絶反応が残っているからか。』


『そうとも言うな。だが私の薬も完全とは言えないんだ。その内効果が薄れてしまうかもしれない。だが安心なのは薄れる事はあっても消える事は無い事だな。』


苦笑するギロル。


『貴様は…何がしたい?』


『合成獣など創って何をする気だ…!』


我狼が言うとギロルは応えた。


『創作意欲。私を動かしているのはそれだけだ。』


『目指している物を創れるのならいくら他人が犠牲になろうと構わないんだよ。』


狂気的な笑みを浮かべたギロルに…


戦慄を覚えた。


ギロルが我狼の拘束を解いた。


『…?』


『君に見せたい物がある。』


『ついてくるか?』


嫌な予感がしたが黙ってギロルの後に続いた。


そしてある部屋の前に着いた。


扉を開けると…


見慣れたハズの優奈がいた。


だが優奈は…


死んでいた。


『どう…いう…事だ。』


なんとか声を絞り出す。


するとギロルはクスクス笑いながら言った。


『拒絶反応に耐えられなかったんだよ。』


『君は拒絶反応に耐え抜いたから妹であるこの子も耐えられるかなと思ったがな。』


『全く…使えん実験台だ。』


『…!!』


目の前の男が…


ただ憎かった。


カラン!


ギロルが剣を投げる。


足元を剣が転がる。


『私が憎いか?』


『ならばその剣で私を斬ってみたらどうだ?』


迷いは無かった。


『貴様ぁぁぁ!!!』


剣を鞘から抜き、ギロルに斬りかかる。


しかし何処からか槍を持ち出し我狼の剣を受け止めてギロルは言った。


『どうした?そんな物か?』


反論出来ない我狼を横目に呟いた。


『やれやれ…感情というものは厄介だな。』


『私の目指している合成獣には感情などいらないんだ…。』


茶水晶の瞳が我狼をとらえた。


『君が拒絶反応に耐えたまでは良かったが…獣としての力を出し切れていないな。瞳の色も変わらない…。』


『所詮君も…失敗作か。』


刹那。


我狼の視界左半分が…深紅に染まった。


そして凄まじい激痛。


思わず左目を押さえると押さえた手の間から流れる真っ赤な血。


『失敗作は必要ない。君も、君の妹も。』


『だが…君達のおかげで私の完璧な合成獣に近づけた。』


『これから改良を続ければ完璧な合成獣が完成する。』


去り際に残したギロルの言葉が何度も頭に響く。


1人残された我狼に残っているのは…


『俺は…』


『無力だ…。』


絶望と憎しみだけだった。しばらく経つとギロルから我狼は解放された。


『失敗作は必要ない…か。』


笑ってみたが憎しみだが積もるだけだった。


帰る場所も無かった。


だが行かなければいけない場所はあった。


『我狼…!!?』


幼なじみの元へ。


直ぐに涼雅の元に向かう気にはなれずに会うのは数年ぶりだった。


涼雅には全てを話した。


『これから…どうするんや?』


『今の俺では…ギロルには勝てない。』


『各地に散らばったギロルの合成獣を倒しながら腕を磨く。』


『後悔…せぇへんか?』


『…奴を…ギロルを殺せるのなら…何だってする…。』


『俺には…それしか残っていないからな…』


『…さよか。』


おもむろに涼雅が立ち上がり何か布に包まれた長い物を持ってきた。


布を剥がすと現れたのは太刀。


『…これは?』


我狼が問うと涼雅は答えた。


『親父が打ってたの思い出しながら俺が打ったんや。丸腰じゃあ合成獣とは戦えへんやろ。』


『お前…』


『優奈が殺されたんや…俺も憎いに決まっとるやろ…。』


滅多に見ることは出来ない涼雅の怒りの感情。


『我狼…お前の復讐に俺も付き合ったる。これが…俺に出来る事やからな。』


『…すまない。』


それから我狼が合成獣狩りの旅に出た。


リオンと会うのはそれからさらに数年後になる。「これで…全てだ。」


過去を話している間に空は赤く染まり始めていた。


我狼が顔をあげると目に入るリオンの顔。


「何故…お前が泣いている。」


「…すみません。」


リオン自身も分かっていた。


泣くべき者は自分じゃない。


けれど改めて見た我狼の左目の傷痕が余りにも悲痛で我慢出来なかった。


「全くお前は…」


「!」


困った様な声と頭に乗せられた手。


「泣き虫なのは…会った時から変わらないな…。」


「…っ」


我狼の優しさに余計に涙が流れた。

ほんっとに放置申し訳ありませんでした…


1ヶ月!?1ヶ月だよねジョニー!!?←ぇ


すいません本当にすいません。


お願いします見捨てないでくださいぃぃぃ!!!


更新速度がかなり低下しております…


もしかもしたら1ヶ月に一度になるかも…イタッ!すいません!石投げないでっ!!


次回は我狼と涼雅の会話です。


ちょびっとギャグ…?


でわでわm(_ _)m


by作者

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