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手合わせ

リアの友人から指摘を受け、書き方を少し変えて見ました。


急ですみませんがよろしくお願いしますm(_ _)m

「涼雅か…。」


「大丈夫か?」


涼雅が心配そうに我狼を見る。


「ああ…。」


涼雅も所々に包帯を巻いている。


我狼は分かっていた。


リオンも涼雅も自分が傷つけた事を。


「…すまない。」


「我狼…。」


「…すまない。」


我狼はただ謝る事しか出来なかった。


沈黙の中、リオンの寝息だけが静かに響いた。「とんだ誤算だな。」


場所は変わり、西部の研究所。


1人椅子に座り呟く茶髪の男がいた。


男の名はギロル・アルド。


合成獣の研究者でもあり、人間との合成に初めて成功した人物でもある。


「魔法使いか…見落としていたな。」


その男が考えていたのはある合成獣。


夜月我狼。


ギロルが創り出した合成獣。


合成獣としての力を引き出す為に仕掛けを施したが、ギリギリの所で魔法使いである者に阻止された。


(だが…あの娘…どこかで…。)


ギロルの頭には我狼が連れていた少女が思い浮かんでいた。


(…ああ。)


ギロルの口の端が歪む。


「思い出した。」


(なら…あの娘を使うか…。)


ギロルの瞳が妖しく光った。「せ……ぃ」


「せんせ…」


「先生!」


「!」


我狼が顔をあげるときょとんとした顔のリオン。


「…どうした。」


我狼が問うとリオンは言う。


「準備出来ましたよ!」


我狼の前には双剣を持ったリオン。


「そうか…では…」


我狼も太刀を持つ。


怪我の療養に日にちを当てていた2人は5日も経つと怪我もほとんど治った。


そこで手合わせをする事になったのだった。辺りの空気がはりつめる。


我狼とリオン両者とも一定の距離を保っていたが…


ダッ…!


先に仕掛けたのはリオンだった。


「はぁっ!!」


双剣を我狼の頭上に降り下ろす。


だが我狼も太刀で受け止める。


ガキャン!!


鋭い金属音。


双剣と太刀が重なる。


ブンッ!


「!」


双剣を受け止めると今度はリオンの蹴り。


それは空いている左手で防ぐ。


バシッ!


蹴りの反動を生かし、後ろに大きくリオンが飛ぶ。


タンッ!


そして体制を立て直す。


(…強くなった。)


戦いながら我狼は思う。


思えば最初リオンは双剣の持ち方すら知らなかった。


『お前はこれで身を守れ。』


『……。』


双剣を手渡すと何も言わずにじっと眺めている。


『…? どうした?』


『これ…どうやって使うんですか…?』


『………。』


『………。』


『…まずは持ち方からだ。』


『…はい。』


その持ち方すら知らなかった少女が今自分の攻撃を受け止めている。


まだおぼつかない所や甘い所もあるが…


(リオンももう…立派な剣士か…。)


ガキン!


再び双剣と太刀が重なる。


「考え事…してていいんですか…!?」


「…何の事だ。」


ギギギ…


双剣と太刀が重なり力比べとなる。


力の差なら我狼の方が圧倒的に有利のためリオンは息があがっているが我狼は全然余裕だ。


「くっ…!!」


一旦離れるリオン。


再び一定の距離を保つ。


(体力的にももうリオンは限界なハズだ…。ならば…。)


(ズルズル長引かせても先生の方が体力的に有利…。なら…。)


2人とも考えている事は同じの様だ。


((次で決める…!!))


ダッ…!


リオンが再び駆け出す。


そして双剣を我狼に突き出す。


我狼は太刀で双剣を弾こうとしたが…


「…!!」


向かってくるリオンが、優奈に見えた。


我狼の動きが…一瞬鈍った。ビッ…。


首筋に鋭い刃物の感覚。


太刀をくぐり抜け、我狼の首筋には双剣。


ビュウ…


一陣の風がふく。


「…強く、なったな。」


我狼が呟く様にリオンに言う。


「…本気の貴方に、勝たなければ意味がありません。」


リオンもまた、呟く様に応える。


「あの程度の速さだったら太刀でも双剣を弾けたハズです。

けど貴方の動きが一瞬鈍った。」


キッと我狼を睨む様に見つめるリオン。


「先生…貴方は…何に怯えているんですか?」


「…!」


正直驚いた。


リオンの真っ直ぐな眼に全てを見抜かれているんじゃないかと。


だが…その眼は優奈とは違う何かを見透かした様な眼だった。


我狼は思った。


(やはり…優奈と、コイツは違う。)


我狼の中で何かの区切れがついた。「さあな…。」


「!!」


リオンの眼が見開く。


「だが本気の俺に勝ちたければ…」


ガッ!


リオンの双剣を持つ手を我狼が掴み…


ブンッ!


そのまま投げる。


先ほどまでとは違い、キレのある動き。


ドサッ!


「うっ!」


受け身をとる前に地面に叩きつけられる。


ビッ…!


「止めを刺す前に、気を抜く様なマネはするな。」


今度はリオンの首筋に太刀。


何か吹っ切れた様子の師匠を見上げながらリオンは満足そうに笑って言った。


「やっぱり敗けた…。」


リオンの呟きが響いた。

我狼さん病み期抜け出しましたね。


少しずつこの小説も終わりに近づいています。


次回は我狼の過去が全て明かされます。


次回もお楽しみに~

(^_^)/~~

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