力と技
リ「白熊…!?」
我「厄介だな…」
目の前の巨大な白熊型合成獣に驚く2人
我「速攻で倒すぞ!」
リ「はい!」
太刀と双剣を構え、突っ込む我狼とリオン。
我「そこだ!」
我狼が合成獣の脳天に向かって太刀を降り下ろすが…
ガキン!
我「…っ!?」
合成獣の爪が邪魔をする。
そしてカウンターという様に鋭い爪が我狼に襲いかかる
我狼は攻撃が防がれた為、避ける事や防ぐ事が出来ない。
我「くっ…!」
直撃するのを覚悟した我狼だが…
タタタン!
軽快な足音と共に我狼の前に現れた金髪。
我「!?」
ドガ!
我「リオン!?」
リオンが我狼と合成獣の間に割って入り、合成獣の攻撃を防ぐが…
リ「く…う…」
バギャン!
リオンの力では合成獣に敵うはずは無く、我狼もろとも吹き飛ばされる。
ドガン!
バササ!
我狼は近くの木に当たり、リオンは林の中に吹き飛ばされる。
我「く…!」
我狼は若干フラフラしているものの、起き上がるが…
我「ぐっ…!」
腕に巻いた布が真っ赤に染まっていた。
我(傷口が開いたか…!)ポタタッ
我狼の傷口から血が滴る。
林に飛ばされたリオンは意識でも失ったのか出てくる気配が無い。
そして目の前には合成獣。
我(この状況ではまず勝ち目がない…)
我狼の頬に冷や汗が流れる。
我(場所を変えるか…)
リオンが吹き飛ばされた逆方向の林に走り出す我狼。
その後を合成獣が追う
合「ゴガアアア!」
だが合成獣は我狼の姿を見失った。
合「グルルル…」
辺りをキョロキョロ見渡す。
だが…
ズバッ…!鮮やかな血が舞い、合成獣が倒れた。
そして太刀を構えた我狼の姿も。
一瞬の出来事だった。
我狼を捜している合成獣は一瞬隙が出来た。
そこに合成獣の背後の林に隠れていた我狼が後ろから合成獣を斬った。
我「戦闘中は気を抜くな…」
傷だらけではあるものの我狼の勝利だった。