表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ココロノツバサ-Eternal Odyssey-  作者: Kanra
Sector3 JAF公道レース第1戦「草津・白根・万座戦」
42/110

第41話 拷問の後

 三条神流が駆け付けた時、既に小岩剣の部屋は滅茶苦茶だった。

 部屋の鍵は開いていて、容易に小岩剣の部屋に入れたのだが、なぜ部屋の鍵が開いていたのかと考える間でも無い。

 とにかく、三条神流は小岩剣に声かけを行いつつ、ADMのメンバーにも呼びかけるが、皆、どんちゃん騒ぎの最中か、もしくは事後で早々に寝てしまっているのか、まるで反応無し。

 小岩剣はゼェゼェ言っている。息も絶え絶えだ。

「何があったか後で話せ。」

「アンナさんと玲愛さんに―。とにかく、何か食べたいですが、身体が―。」

「分かった。ホテルの売店かコンビニで何か買って来よう。」

 三条神流は続いてやって来た松田彩香に財布を投げつけ、「どこでもいいから、ウィダーインゼリーかおにぎりか、なんか買って来い!」と怒鳴った。怒鳴ったところでどうにかなるのではないが、それだけ、三条神流も動転しているのだ。

 動揺しながらも冷静に、電気ケトルで湯を沸かし、お茶を淹れてやる。

 水で少々冷まし、脇にとりあえずと、自分の部屋から持って来たお茶請けの菓子を置くと、小岩剣はそれに噛り付いた。

 先ほどの三条神流の勢いに圧倒されながらも、松田彩香が袋一杯にウィダーインゼリーやら、握り飯やら、カップ麺やらを入れて駆けて来た。

「かなりの栄養を失った様子だ。まず、ゼリー状の物からゆっくり。」

 こうしていると、傍から見れば、三条神流と松田彩香の子供のようにも見える小岩剣だが、おままごとをしている場合ではない。

 とにかく、小岩剣は松田彩香が買ってきた物を食べて少しずつ回復していく。

「大丈夫か?」

「-。」

「あの二人、何をした?」

「-。デリヘル。」

「えっ?」

「デリヘルごっこと。」

 小岩剣は腕を見せる。そこには何もないが、恐らく、手を拘束されたのだろう。

「両毛連合の一件で、自分がデリヘルを呼んだのは知ってますよね。」

「ああ。というか、アヤが第一発見者だ。」

「それで―。玲愛さんに逆ギレされた事も。」

「ああ。そもそも、玲愛が振った事でトドメをさされて、デリヘルだろう?」

「はい。しかし、それが気に食わないらしく―。エッチな事したいなら、それも相手すると、アンナさんが、玲愛さんと襲って来たのです。」

「おおよそ、状況が見えた。手を差し出したってことは、手枷で拘束されて、逆レイプされたって事か。よし分かった。直ぐ警察署に行こう。被害届出して、刑事事件にしてやる。ふざけるのもいい加減にして貰おう。」

「-。証拠が無いです。」

 小岩剣は言う。

 松田彩香も首を横に振った。

「狂言と思われておしまいよ。証拠なければ尚更。逆に、逆ギレして、つるぎ君にやられたって言われれば、どうしようもない。世間や司法ってどいつもこいつもバカだから、女の言う事しか聞かないから。」

 自分だって女なのだが、それを棚に上げて松田彩香が言った。

「なぜ、たった1回、デリヘルを呼んだだけで、こうも叩かれなければならないのでしょうか?望月さんだって、霧降さんだって、いや、ADMメンバーの大半が呼んだことあると聞きました。中には月1で。自分はたった1回だけです。」

 と言う小岩剣。

 続けて、アンナの言い分を話す。

「黙って聞いてりゃ、まるで言いがかりだな。」

 と、三条神流は吐き捨て、「少し走って来よう。」と、小岩剣を連れ出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ