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【旧】異世界見切り発車  作者: syouzi kobayashi
都市エリアル
31/37

三十話 PT結成

これからは影秋のことをアキと書きます。


「ん!あぁー・・・う・・・」


アキは自然と目が覚めた。


「はぁーふぃー・・・んー!」


伸びをする。

そして手を下げる。


「ん?」


隣で柔らかいものに触った。


「お、おおう?」


タエコの頬だった。


「え!?あれ!?俺こんな美人と致したのか?」


混乱しだすアキ。

目が急速に冴える。


「え、ええぇーぜんっぜん覚えてない!!」


かなり混乱してすこし悔しがっていた。


「ん?あ、アキか・・・おはよう。」


「お、おはよう。」


起きている姿を見てやっとアキは思い出した。


「あぁータエコか」


「タエコかとはなんだ。失礼な奴だな」


「いや、なんでもない」


失礼な奴と、来たばかりの頃も言われたような気がするなーとか思いながら、前日の記憶が蘇ってくる。


「おし!顔洗って朝飯食おう!!」


「ふふふ、朝から元気だなアキは」


「知ってるか?朝飯は一日の活力源なんだぜ!」


といいながら脱衣所にある洗面台へ向かう。


「私も顔を洗うとしよう。」


と、脱衣所に入ってきた。

アキは顔を洗い口を洗い。


「着替えるか!」


着替え始めた。

そのとても冒険者とは思えない服を着始めて。


「その服だと、とても冒険者には見えないな。」


と言われた。


「俺もそう思う・・・でも着心地悪くないんだよ。」


「そうか、その見たことのないような柔らかい腕に巻きつけているものはなんだ?」


「これは、腕時計っていってな・・・まぁ故郷の思い出ってやつだ」


「そうか・・・」


「こっちは普通の腕輪だぜ、装飾がはいってて綺麗だろ。」


「中々・・・アキによく似合いそうだな。」




そんな会話をしながらも

二人とも着替えを終えて食堂に下りる。


いつも通りおいしい食事を終わらせて部屋に戻る。


「じゃあ、俺がギルドまで案内してやんよ!!」


と、案内を申し出る


「では、頼むとしよう。」


と、すでに遠慮はなくなっていた。

宿を出て、道を歩く



「いやー俺も最初は迷ってさー、親切な人に案内してもらったんだよ。」


「それは、アキらしいな」


「俺らしい、ってなにさ!?」


としゃべりながらギルドへ。



「ギルドへ登録したいのですが、」


「では、こちらの用紙の事項をご記入ください。」


と、出された紙にすらすら文字を書いていく。


(書けるのか・・・)


「書けるのか・・・」


口に出ていた。


「私が文字を書けないと思っていたのか?」


「いや、俺かけねぇし・・・」


「・・・すまん」


実際日本語は書けるのだが、この世界では無意味だった。


登録が終わり、ギルドカードをもらうタエコ。


「これで私も冒険者か・・・」


「ああ、ようこそ!冒険者の世界へ!!」


数日先輩なだけのアキが言う。


「ああ、ありがとう!本当に助かった。ここからは自分でやる・・・冒険者だからな」


別れの挨拶であった。

そもそも、昨日あったばかりなのだ。


「それなんだが・・・」


アキは考えていたことを口にする。


「PT組まないか?」


「何?PT?」


「まぁ、仲間にならないか?ってことだ」


「いいのか?私はランクFのなりたて冒険者だぞ?」


「俺も実は冒険者になって数日しかたってないんだ」


「何?でもランクはDだろう?」


「運がよく、貢献度高い依頼受けれて、だから実際はタエコとほとんど変わらないなりたて冒険者だよ。」


「・・・」


タエコが考え込む。


「そうか、私と組んでいいんだな?」


「俺の方こそ、本当に俺でいいのか?」


「いいに決まっている。」


と笑顔になったタエコ。

それに釣られてアキも笑顔になった。


「これからよろしく!」


「ああ!よろしく!!」


二人は固く握手した。

ここにひとつの冒険者PTが結成されたのだった。





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