表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【旧】異世界見切り発車  作者: syouzi kobayashi
都市エリアル
22/37

二十一話 異常事態とランクアップ

「よかった!知ってる道に出れた!!」


ベリルさんに道を聞きなんとか知ってる道まで来た影秋。


「工商会に行かないと、昨日ランドさんが慌ててたけどなんかやらかしたかなぁ?」


影秋の勘違いである。

そして工商会の建物についた。


「おう!お嬢ちゃん、こっちだ!」


影秋は声をかけられ振り向く。

そこにはランドがいた。


「お嬢ちゃん、ついて来い」


「え、あ、はい」


影秋はなんの説明もされずについていく。


「えっと、結局昨日のゴブリンの巣の件はどうなったんですか?ひょっとして俺、何かやらかしました?」


「んあ?違う違う後で説明すっからついてこい」


そういわれ影秋は大人しく従う。

昨日とは別の部屋に通された影秋。

そこは昨日通された部屋より幾分か豪華な応接間だった。


「お嬢ちゃんそこに座ってな!」


「あ、じゃあ失礼して」


「で、だお嬢ちゃん。昨日のゴブリンの巣を詳しく調査したんだが・・・」


「は、はい」


「あの惨状は全部お嬢ちゃんがやったのか?」


「え、一応七匹全部私が倒しましたけど・・・」


「失礼だが、得物はなんだ?明かしたくなけりゃ言わなくていいが」


冒険者とは危ない職業であり、自らの得意な武器を隠すものも多くいた。


「えっと、パンチとキックですね!」


「は、はあぁぁあぁ?」


ランドは驚いていた。

確かにゴブリンの何体かには拳の後がくっきりと残っていた。

しかし、それがとどめになったのではなく別の要因があると考えていた。


「ひょっとしてお嬢ちゃんは全部パンチとキックで倒したってのか?」


「そうですよ。」


「その腰につけた小剣じゃなく?」


「いえ、これは飾りですね。」


「確かに昨日はつけてなかったな、その小剣。ん?結構いい出来してるじゃねぇか!!」


「安くていいお店をみつけたんですよ!(どや)」


「ほぅ・・・そいつぁ」


「失礼する。私はロウド王国騎士団の第七師団、師団長の・・・クラウと申す」


突然美人な女の人が入ってきた。

その美人は部屋に入ってきたと同時に自己紹介をはじめたのだが、室内にいた剣を凝視しているドワーフとドヤ顔している人間の少女に軽く戸惑っていた。


「あ、はじめまして!私、田中影秋って言います!」


「おう!きたかクラウ」


「はじめまして、タナカさんですか、変わった名前ですね。」


「いえ!そっちじゃなく影秋のほうが名前なんで!!」


「カゲアキさんですね!(そっちも変わった名前だなぁ)」


「クラウよぉ、このお嬢ちゃんあのゴブリンの巣、全部素手でやっちまったらしいぜ」


「!なんだって!?」


「そ、そんなにすごいことなんですか?」


「いあ・・・、失礼した。すごい使い手なんだな、カゲアキは」


「そ、そんなんじゃないですよ!ただ殴るらけっす」


「で、だなぁ。本題に入ろう」


「本題ですか?」


「あの、ゴブリンの巣は一昨日確認されたときは5匹しかいなかった、だが昨日は2匹増えて7匹この増え方は異常だ。しかも中規模の巣から確認されるはずのシャーマンまで居た。」


「異常って・・・普通はどれくらいのペースなんですか?」


「お嬢ちゃん、んなこともしらなかったのか?基本2~7日の間に一匹増える。1日で二匹なんておかしいんだよ。」


「しかもそこにシャーマンがいた、これは異常事態だ。」


「そんでもって、俺がギルドに報告して、ギルドが国に報告、調査専門の第七師団を出してくれたってわけさぁ」


「(ギロッ)我々は調査専門ではない!騎士だ!!」


「お、おう・・・そいつぁすまんかったな」


(なんかコンプレックスがあるんだろうなぁ)


影秋は今のやりとりをみてそう思った。


「それで、調査した結果はどうだったんですか?」


「調査したんだが・・・、またゴブリンが居てな。二匹」


「え”倒しきれてなかったんですか!!?」


「いや、違うんだ。」


「違う・・・?」


「近くに大規模なゴブリンの巣ができている可能性がある。」


「大規模なゴブリンの巣・・・?」


「ゴブリンの個体数が100を超えると大規模な巣とされる。」


「ひゃ、百!!」


「ああ、だがそれだけではなく、過去の事例から、大規模な巣になりしばらくすると、開拓者を出し巣を近場に作るそうだ。そこにシャーマンも含まれる」


「事は思ったよりも深刻だ。あのクソゴブリンどもはあたりかまわず巣をつくっちまってるみだいでよ、俺が依頼した巣はその一個ってことだ」


「そんなに深刻な事態なんですか・・・。」


「ああ、それで今騎士団が討伐隊を組んでいる。ギルドにも依頼は出した。それにあなたも同行してほしい。」


「討伐隊組んでるなら安心ですね!ってえええええええええええええええええ

俺ランクFですよ!!いあ!Fですよ!?駆け出しですよ?一昨日登録したばかりですよ!?」


「それについてなんだが、シャーマンを倒した実力があるのでランクはEになると思うぞ。

Fになりたてで一回の依頼でEになれるなんてラッキーだな」


「ランク上がったんですか!!やったー!!ってそれでもEですよ!!俺には荷が重いですって!!

ちなみにギルドに出した依頼のランクは?」


「ギルドに出した依頼のランクはBだ」


「いやいやいや、俺Eっすよ?まじで、どうして俺が同行するんですか?」


「我々はあのゴブリンの巣をみて君の手腕を評価する。それに君は目がいいそうじゃないか」


「すまんな、お嬢ちゃん。」


「う、ううう・・・目がいい人を探せばいいじゃないですか・・・。」


「探すより目の前にいる人材を使ったほうが効率的ではないか?」


「そ、そんな・・・」


「報酬は出そう金貨30枚、貢献ポイントも多い・・・Dになるくらいにはな・・・。」


「そ、そんなにですか!?」


「なに、大規模ゴブリンの巣討伐だ、本当は依頼ランクもAにしたかったんだがな。」


「え、えええええ!!」


「何せ相手の数がわからん、数の多さはそのまま脅威につながる。しかも、だ多くの冒険者達はドラゴン討伐で負傷している。」


「そ、そうですね・・・。」


「・・・出発は明日の朝、以上だ。」


「ちょ、まってくださいよ!!俺受けるなんて・・・」


「事態は深刻だ、一人でも多くの人材はほしい。頼む!」


「・・・わ、わかったよ・・・やりゃいいんだろ!!」


「おお!やってくれるか!!(ちょろい)」


「う、ううう・・・」


「明日の朝まで英気を養うといい、明日は頼む。では」


そういってクラウは部屋から出て行った。


「まぁなんだ・・・その、お嬢ちゃんどんまい」


「ランドさんが、チクッたんですよね・・・目がいいこと・・・」


「う、そのな?仕方なかったんだよ、ついな?」


「ついじゃねぇ!!お前のせいかあああああああああああああああ」


「ちょ、いてぇいてぇって!!わるかったわるかったから!!」


「悪かったですむと思うのか!!うううう」


そこには背の小さいドワーフをポカポカと殴る少女の姿があった。

傍から見たら可愛らしい姿かもしれないが、殴る威力は可愛らしくないのだ。


「わかった!!悪かった!俺も反省している。お嬢ちゃん駆け出しだろ?いいもんもってきたんだ。」


「いいもの?」


殴る手が止まる。

現金な影秋だった。


「おうよ!これだ!!」


そこには


「ショルダーバッグ?」


「おうよ!旅のお供バッグだ!!」


「バッグでごまかす気ですか・・・!」


「ま、まぁ落ち着けよ!!こ、これはすごいんだって!!」


影秋の出す威圧感に冷汗をかくランドであった。


「すごい?」


「おうよ!これはな、魔法を使って中を広げてんだ。このバッグに馬車くらいは入っちまうぜ!!」


「馬車っ!?それはすごい・・・魔法便利だ!!」


「だろ?これをお嬢ちゃんにやるよ!!だから許してくれ」


「むううううう・・・わかりました。このバッグに免じて許します!!」


「ふぅ・・・よかった。」


頬を膨らませながら許すといってくれた影秋に安心するランドであった。


「ついでにこれ、依頼達成証明書と、騎士団からのランクDモンスターゴブリンシャーマン討伐達成の証明書だ、本当は部位を剥ぎ取ってもっていかなきゃいけないんだが、騎士団が出してくれた。

こいつをカバンに入れておくぜ」


「あ、ありがとうございます。ギルドに報告にいかなきゃなぁー」


そういってカバンを受け取り影秋はギルドに向かって歩き出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ