十九話 恐怖、乗り越える決意
短いです。全部の話が構成を組まずその場のノリで書いています。
矛盾点とかそろそろでてくるかもしれません。
「うまっ!なにこれうまっ!!」
口に一杯の食べ物を詰め込む影秋。
あの買い物のあと宿に帰ってきて夕飯を食べていた。
「ぱねぇうめぇ!!」
ボキャブラリー不足な影秋であった。
「うれしいねぇ!!どんどんお食べ」
「おっしゃ!くうぜぇ!!ちょうくうぜぇ!!!」
餌付けされる影秋であった。
その後、部屋に戻る影秋
「ふふん!俺は学習する人間なのだ!!」
と、一人お湯の張ったお風呂を前にしていばる影秋。
寂しい人間である。
「今日はおっふろー湯につかれるー♪」
歌いながら服を脱いでいく影秋。
彼(彼女)は日本人なのである。
お風呂が大好きな。
「ふぃ~まじいい湯だわー」
「でもこの風呂底が浅い・・・肩までつかれない!!ぐぬぬ・・・」
と一人お風呂批評する影秋である。
「もう三回も失敗しねぇからな!!」
ゴブリンを退治した後、一度宿に戻りシャワーを浴びたとき温度調整に失敗した影秋、三度目の正直という奴であろうか。
「たしか・・・このくらいが丁度いいはず!!」
そして赤い石と青い石を調整しシャワーを浴びる。
「あっつ!あちちち」
「赤い石と青い石の回す回数逆だった!!」
二度あることは三度あるのだ。
簡単に体を洗い再びお風呂に入る影秋。
「いい湯だ~なぁ~あははん♪」
歌を口ずさんでいた。
「さてと、あがるか。」
脱衣所に行き、下着だけ穿く。
「やっぱり可愛いな~俺」
ナルシストである。
そのままベッドまで行きベッドに飛び込む。
「今日も色々あった・・・」
そして体が震えた。
「怖かった・・・」
影秋は今日殺し合いをしたのである。
ゴブリンから見たら一方的であったが、影秋からしたら殺し合いなのであった。
退治が終わった後、殺したことの罪悪感より、
「安堵した・・・俺は生き残れた・・・。」
命のやり取りをするのは初めてであった。
しかも自分から飛び込んでいった、影秋は今更ながら恐怖に身を震わせる。
「俺は勝てた、だけど次は?その次は?」
「せめて、負けないように、戦う術を見つけなきゃな・・・」
そういい自らの震える体を抱く。
「この世界は、日本とは違う・・・これじゃ生き残れない。乗り越えなきゃ」
そういいながらも身を丸める、母親の胎内にいる赤子のように・・・。
「今はいい、だけどこれから俺は生きるため。お金を稼ぐために戦わなきゃいけない。」
「慣れないと・・・。」
影秋は自らの意思で自らのために頑張ると決めた。
(何故かそうしないといけない気がする。)
影秋は夢のことを覚えていない。
しかし、心に思いを刻んでいた。
「明日も、いいことありますように・・・」
「お茶漬け食べたい。」
影秋はそういいつつ、眠るのであった。