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【旧】異世界見切り発車  作者: syouzi kobayashi
都市エリアル
15/37

十四話 希望の朝、冒険者ギルドへ

「ん、んふ・・・」


影秋はカーテンの隙間から差し込む朝日に照らされ目が覚める。


「ん、っはあー」


と体を伸ばす影秋。


「なんか夢を見ていた気がする・・・。とても気持ちのいい目覚めだなぁ!!」


と独り言を言う影秋。


「そんなことより朝飯だ!!」


すでに影秋の意識は朝ごはんに向かっていた。


「おはようございます!!」


「あら、おはようございます。朝早いんですね」


「目が覚めちゃって、気持ちのいい朝ですね!」


「そうね、あなたなんだか前より輝いてみえるわ。」


「え、輝いて?」


「ふふふ、なんでもないですよ。」


朝日と共にを従業員と会話する影秋。


「そういえば、朝ごはんってまだなんですか!!?」


「ふふ、朝ごはんは食堂に行けば食べられますよ。もう準備は終わっているでしょう。」


「そうなんですか!!朝ごはん食べてきます!!」


と元気に走り出す影秋


「あらあら、花より団子って感じねぇ可愛いわ」


と、従業員がもらした声に気づかなかったのだ。



「うまいーーーーぞーーーーーーーー」


朝ご飯を口に詰め込む影秋。


「うれしいこといってくれるねぇ!お嬢ちゃん。」


影秋の食べ物を口に詰め込む姿は、まるでハムスターのようで見ているものを癒すような光景であった。


「ふぉんふぉにふぉいしいふぇすふぉ(本当においしいですよ!)」


「そいつはうれしいねぇ、だけど食べるかしゃべるかどっちかにしなさい。(ニコニコ)」


無心で食べ始める影秋。


「可愛いなぁ・・・(ハァハァ)」








「それじゃあ、いってきます!!」


「はい、いってらっしゃい(ニコニコ)」


影秋は朝食を終えて冒険者ギルドに向かっていた。


(お金はまだあるけど、依頼うけなきゃな!お金があるうちにランクあげてぇし!)


そう、お金は無限ではないのだ、まだ金貨17枚は余っているのだが、それでも生活基盤は早めに確保したほうがいいと、影秋は考えたのだった。






「24時間やってるなんて・・・冒険者ギルドはコンビニみたいだな。」


といいながら依頼掲示板を見る影秋。


(まずは・・・Eランクのものを受けてポイントを稼ごう!)


ギルドランクが自分よりひとつ上のものまでうけることができるFやEは素材収集系が多くDになってくると討伐依頼もふえていき、Bから護衛依頼がでてくると言った感じである。

ギルドに登録してる冒険者の4割はCランクだ。

ギルドランクをあげるのは思ったより厳しいという現実がそこにあった。


(んーまずなに受けようか・・・これは!)


そこには、



討伐依頼


ランクE

コブリン退治

報酬は銀貨3枚

ゴブリンを追い払ってください。

詳しくは工商会まで



「ランクEで討伐依頼!ギルド貢献ポイントは高いはず!!」


ギルド貢献ポイントとはギルドランクを上げるのに必要なもので


収集依頼<討伐依頼<護衛依頼である。

護衛依頼は商人などの護衛をすることにより商人の安全を確保してギルドにとって有益だからポイントが多くもらえる。

護衛する商人や場所によっても難易度が低くなったりするので非常に人気な物とそうでないものが別れれやすい依頼である。

決して残り物に福があるわけではないのである。


「おっし、これ受けるか!!」


魔物との戦闘などしたことがない影秋だがそのことに気づいてないのであった・・・。


「すみません、これお願いします。」


「はい、ランクE討伐依頼ですね。ギルドカードを拝見・・・ランクFですね、大丈夫です。クエストを受諾しました、詳しい内容は工商会で聞いてください。この地図の赤い場所に工商会の依頼主がいますので、では、ご武運を」


「ありがとうございます。」


そしてその足で工商会へ向かう影秋。


(初めての依頼・・・初めてのゴブリン退治・・・冒険者としての第一歩だ!)


「がんばるぞー!!」


と、自分を鼓舞した影秋。

通行人には、腕を振り上げがんばるぞー!と言う可愛らしい女の子にしか見えなかった。





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