七十九話 作戦開始!だそうです
また大幅に遅れてしまった(;´д`)トホホ…
投稿感覚が空きすぎてどんな書き方だったか……消えてく……全部……君の名は。
すいません深夜テンションですm(_ _)m
「落ち着けって!なっ?」
目の前には頬を赤く染めジト目で睨むルミリアと笑うサナファル、そして無表情なアイリス。
じりじりと俺との距離を詰め気付いた時には包囲されていた。
「へへっ」
「ふふっ」
「ひひひ」
退散!
俺は転移魔法を使い自室へと戻る。
危なかった、何が危ないのかはよく分からないけどとりあえず逃げないとダメなきがするし。
ま!ほっといたらどうにかなるでしょ!ははっ!
それよりもお腹すいたしユスティシー……自分で作るか。
可哀想なユスティシーさんにご冥福お祈りします。
どうか安らかにお眠りください。
とりあえずなんか狩ってくるか。
俺は転移魔法を使い魔物の住む森へと向かった。
▼▼
セラフィムがいなくなった料理場には平和が訪れていた。
「あれ〜セラフィ消えちゃっ……ふふ」
「あー!ユスティシーちゃん寝てるぅ!」
力なく倒れ込んでいるユスティシーに気づいたサナファルはおぼつかない足取りで近寄って行く。
サナファルはユスティシーの横に寝転がると抱き枕のように抱きしめてレティスのようなスリスリを楽しんでいた。
一方アイリスは「料理の……練習……練習」と呪文のように呟きながら調理台へと歩いて行く。
ルミリアは何かしらの魔法を行使した後目にも留まらぬ速さで料理場を飛び出した。
セラフィムがいる時だけデレデレになったり酔ったりする一種の薬を作ってしまったサナファルはまだこの事を知る由も無い。
ちなみに一時間ほど後にクラークが発見し無事保護された。
▼▼
「ビュン!」
丁度魔物を倒し終え持って帰ろうとした時後方からまるで風のように現れたのはルミリアだった。
なぜバレたんだ……一応森の奥まで来たのに、なぜなんだ!
くっ、もう一度転移で……
「ねぇ」
「……ん、どした?」
「死んで?」
「は?」
なんて言った?いやいやまさかルミリアがそんなこと言うはずない、聞き違いに違いない。
まったくなんて難聴なんだ俺の耳は、じじいか!
「死ね」
「あえっ?」
『あぶねぇ!避けろ!』
久しぶりに聞いたその声は相棒の声だった。
相棒の声に反応し俺はその場を離れる。
俺が離れた瞬間、地面が割れ木々がなぎ倒されていた。
「こわ……つか相棒久しぶり」
『そんなこと言ってる場合かよお前さん、久しぶりの登場だからって気にかけてくれなくていいから』
「あ、気にしてたんだ」
相棒、悲しかったのね。確かに最近出て来てなかったし魔法の実験かなんかしてるって聞いたことあったから暇してた訳じゃないだろうけど……っとそれより!それよりも随分とご乱心なルミリア?に集中しなけれ……あ?
「ねぇ、ちゃんと私を見てよ……腕、切り落としちゃったじゃん」
「痛っ……腕を切り落とされてもこの落ち着き、俺ってばそろそろ人辞めたのかな」
『お前さん、ぼーっとしすぎだ。ちゃんと集中しろよ』
右腕の肩から下がなくなっていた。
集中をかき乱してるの相棒だからな⁉︎そこんとこ間違ったら嫌だぜ⁉︎もう一度言うけどお前に言われたくねぇよ!
ちゃんと集中しますよ集中。
ルミリアを見つめる、いつもの様な薄く透き通った緑色の髪は禍々しい紫に染まり瞳は赤色、何故か所々破れた服……すばらしぶはっ!
「そんなに見つめちゃ……いやっ」
顔面に思いっきり拳をもらった、俺がプロレスとかのスカウトマンなら「嬢ちゃん、俺と世界を目指さねぇか?」と声をかけてしまいそうである。
つまり非常に痛い。
『あれは、一応ルミリアだな。なるほどアレがこーなってこれがあーなってんのか、それなら合点がいく』
「いや!アレがーとかこれがー!とか分かんないから!詳しく!」
『愛止病っていう病気だ、ストレスみたいに好きな相手への愛が溜まりに溜まって爆発的な病気だ。ただの噂だと思ったが本当にあったんだな』
「なにそのかわいい病気!俺ってば愛されちゃってんですよ!さっすがルミリア!分かってるぅ!」
しっかしルミリアが俺への愛が溜まってるなら普通抱きついたり甘えたりとかじゃないの?ツンが終わった後の猫みたいにデレるのでは?
「私を見てよ!」
「いや、さっき見るなっていったのはどちらさま⁉︎」
ルミリアは蹴りを放った。普通なら女の子がかわいくサッカーボールでも蹴ってるのかと微笑ましくもなるがこの惨状を見た後なら誰しも逃げ出すだろう。
なんでかって?左腕もやられたからさっ!
「やばいわ、俺が見えないってどんな速さだよ」
『俺でギリギリ……いけるか?』
「相棒でギリギリってやばくない⁉︎てか本当に飴止病だっけ?本当に飴なの⁉︎どっちかっていうとムチだけど⁉︎」
『愛止病……もしかすると嫉妬狂愛病の方かもしれねぇな』
「え⁉︎そんなヤンデレな感じの病気あり⁉︎」
狂ってるなら仕方ないね、それなら本気で行こう。
どうせ今のままじゃダメだろうしね。
俺は久々に全力を出す。
大気が震え木々がざわめき、どうしてかルミリアの頬が赤く染まった。
「で?どうしたら治るの?」
『キス』
「ん?……どうしたら」
『キス、ディープならなお良し』
いらない情報教えやがって、ディープなんかしたことねぇよ!バカヤロウ!
キスか〜恥ずかしいな〜。
「シュッ!ドゴォォォォォォ!」
右肩五センチの所に何かが通った。
それが何かは知らないが何故か地面が大きく抉れていた。
よし、王子様のキスで姫の呪いを解け作戦開始!(てきとう)
俺は高速で移動しルミリアは不敵な笑みを浮かべた。




