四十二話 1人でダンジョンに潜るそうです
「ふぁ〜あぁ」
俺は両手を伸ばし体起こす。
今日は休日のため、ルミリアはまだ寝ているようだ…
「はぁ…行くか…」
ゴシゴシと目を擦りながら、着替えを済ませ
俺は部屋をあとにした。
俺はダンジョンに向かいながらつぶやく
「レベル上げ…」
今どんくらいなんだろ?
「鑑定」
そうつぶやくと、ステータスが表示される。
名前・ハルバート セラフィム
性別・男
種族・竜人族
level・79
HP・6080
SP・7862
スキル・魔導を極めし者(魔法の無詠唱化,
魔法によるダメージ極アップ,魔法全属性の適正値を
MAX)
skill level 10
鑑定(あらゆる物の情報を得る)
⚠︎skill levelは存在しません
剣神の才能(剣によるダメージ極アップ)
skill level 1
創造神からの授かり物(経験値が10倍,
創生魔法,超絶魔法,神絶魔法の使用可能)
skill level 5
うん…まぁスキルについてはスルーしよう、
問題はレベルだ。おかしいだろ!高すぎだろ!
あっ…邪竜倒してたわ…経験値10倍だからか
あれ?レベルの上限って…
そこまで考えた所で無機質な声が聞こえる。
【レベルの上限は999、HPとSPは99999が上限となっています】
おぉ…優しいな!でも、
最近妙に人っぽいんだよなぁ…
まぁ、気にしててもしょうがないし
とりあえず行きますか…
最下層まで行くか…
雑魚じゃレベルあがんなさそうだし…
「フォンセ ゼーデルヒープ」
漆黒の刀を片手に握り最下層を目指す
〜移動中〜
とことこ とことこ
「グギャャャ!」
「えいっ!」
弱いなぁ…
〜移動中〜
てくてく てくてく
「グガァァァ!」
「やぁ!」
弱いなぁ…
〜移動中〜
はぁ…はぁ…
「グバァァァ!」
「とぉ!」
だるいなぁ…
〜移動中〜
ぜぇ…ぜぇ…
「ギャャャャャ!」
「でりゃあ!」
遠くない?
〜最下層到着〜
とぉーーーーーーーい!
むちゃくちゃとぉーーーーーーーい!
なんなの?遠すぎじゃないですか?えぇ?
しかも、ものすごいでかい奴がたくさん…
てか、一面魔物だらけ…冒険者誰もいないじゃん!
「グバァァァァァァァァ!」
やべぇ…目があった…
でけぇし くせぇし 気持ち悪いし…
あぁ嫌だ…はやく帰りたい…
すると魔物が次々と叫び出す。
どうやら俺を殺る気らしい…
「グバァァァ!」
「ギャャャス!」
「ゴルバァァァ!」
「アッチョンプリケ!」
うるせぇよ…俺は疲れてんだよ…
「キピィィィィィ!」
「ガァァァァァ!」
「アッチョンプリケ!」
「うるさいわぁ!アホォ!黙らんかーい!」
こうして大量の魔物とのサバイバルゲームが
始まった。
「ぜぇ…ぜぇ…」
こいつら中々やるじゃないか…
俺の刀や魔法を避けやがる…
「ギャャャス!ギャス!ギャス!」
なんか、笑われてる感じがするなぁ(怒)
「うぉらぁ!」
シュ!シュ!シュ!ザクッ!
よし…一体排除…
シュ!シュ!ザクッ!
おし…この調子で…
シュ!ザクッ!
いい感じだ…
スカッ!バコッ!
「ぐはっ!」
思いっきりはずし、体勢が悪いところに
魔物のタックルをくらい壁にぶち当たる。
「やるじゃねぇか」
「グバッ」
「えっ?」
いきなりミノタウルスらしき魔物が
俺に向けてかしづいた。
ミノタウルスらしき魔物に続いて魔物達が
どんどんと俺に向けかしづく。
「はぇっ?」
何が起こったんだ?




