四十一話 魔法大会は幕を閉じたようです
「死にたい…」
俺は、ボソッとつぶやいた
噛んだ…思いっきり、何回も…はぁ…
挨拶を終え、俺は今隅っこの壁に寄りかかっていた。
「えっと……ハルバート君…大丈夫?」
声をかけてきたのは会長だった。
「いいんですよ……はぁ…気にしてませんし…はははは…」
「それ、大丈夫とは言えないと思うんだけど……かなり重症よ?」
「ははは…笑ってくださいよ…1〜2分の挨拶を噛みまくった上に、ルミリアが…」
「どうしたの?」
「俺を見て笑ってたんですよ…はは……とりあえず、俺今傷心中なのでまた後で立ち直ってからお願いします…ふふっ」
会長はそっと俺から離れていった。
「聞いてくれよ…ルミリアがさぁ?」
俺が壁に向かって話していると。
「なにしてるの?」
振り返るとそこにはアイリスがいた。
「いや……てかアイリスはなぜここに?」
俺は、壁を弄りながら答える
「だって…ぷくく…さっき凄く噛んで…ふふっ」
なるほど…傷心中の俺にとどめを刺しに来たらしい…でもなぜアイリスが?アイリスは
試合に参加していないはずだが…
「なんで、パーティにいるんだ?」
少しずつ立ち直ってきた俺は質問する。
「それは、私のコネで…」
「嘘だな」
「……」
やっぱり、今回の勝負俺の勝ちだ。
「噛み噛み童○…」
そう言い残してアイリスは、どこかへと歩いて行ってしまった。
負けました。はいもう立ち直れません
この後、俺が立ち直るまで時間がかかったのは言うまでも無い。
「そうかなぁ?」
俺は上機嫌で答える。
「うん!セラフィが噛むなんて思ってなくて
かわいいって思って笑っちゃった!」
もぉ〜しょうがないなぁ〜ルミリアは今回だけだぞっ!
「私も愛らしいと思いましたわ。」
そう言ってアンネロッタもやさしく
フォローしてくれた。
いい子達だ…お兄さん感激したよ!今度何か奢ってあげるからね!
だがしかぁし!なぜアンネロッタもいる!
おかしいぞ!アイリスも含めて!
まぁ大体予想はついてるんだけどね…
俺は、会長の元へと歩いて行った。
「やっぱり!」
「当たり前じゃない、私ぐらいよこんな事できるの」
会長は、若干誇らしげにそう言う。
「まぁ…分かってましたけどね…」
「この方は?」
すると、会長とお話ししていたであろう
かわいい女の子が俺に目を向けていた。
「紹介するわ、個人トーナメント優勝した
生徒会の新しいメンバーのハルバート君よ」
「ど、どうも」
俺はぺこりと頭を下げる。
「これからよろしくね」
えっ?それってどういう……
「紹介するわね、こちら生徒会書記の
アニアエル サラさんよ」
なるほど…そう言う意味だったのか…
「よろしくお願いします。サラ先輩」
話が終わったので、俺は軽く会釈して
その場を離れた。
移動した後、
椅子に座って飲み物を飲んでいると
「君がハルバート君だな?」
そう言って知らない男の人が隣の席に座る。
「はい…そうですが…」
俺は少し驚いた表情で答える。
「何かご用ですか?」
「あぁ、俺のパーティに入らないか?」
「随分といきなりですね」
「確かに、いきなりではあるが君は強い…
欲しくなるのは当然だろ?」
「ありがたいのですが、俺はもうパーティを
組んでまして…」
あぁ〜これ嫌がらせくるやつかな…
「おぉそれはすまない、既にパーティを組んでいたのか…ならこの話は忘れてくれ」
「えっ…?『俺が誘ってやってるんだぞ!』とか言わないんですか?」
「まぁたまにいるけどな…パーティーを組んでる相手を無理やり勧誘するのは厳禁、
ここは差別の無い国を目指してるんだぜ?
そんな事出来るのは、お偉い貴族様だけだな」
「それはよかったです」
おぉ、この人やさしい…すげぇ親切
「まぁそう言う事だ、頑張れよハルバート君」
「ありがとうございます」
なんだったんだ…でもいい事聞いたな…
その後、みんなと集まり楽しくパーティーを
過ごした。
もう終わりか…楽しい時間は過ぎるのが速い
このまま楽しい時間が続けばいいのにな…
こうして魔法大会シュバルツは幕を閉じた。




