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南風通信  作者: 南 晶
14/31

今が旬の俳優さんが声優をする件についての私的見解

 昭和アニメ世代の私にとって『松本零士作品』は思い入れがある。


 とは言っても、かの『宇宙戦艦ヤマト』は再放送で見た程度。

 今見たら面白いだろうけど、当時の私が見るにはまだ難しかった。

 テレビ放送が始まったのは40年くらい前ではなかろうか。


 モノ心つくようになった頃、テレビ放送が始まったのが『銀河鉄道999』。

 子供心にも衝撃だった。

 機関車の汽笛から始まるあの渋いオープニングを聞くだけで、「ああ、今夜はテツロウはどんな星に停車するんだろう」と胸が弾んだものである。

 そしてエンディングはテンション低めの子守唄風で、聞くと「あー明日また学校かよ!」とプチ鬱を誘発する危険ソングでもあった。


 メーテルという謎の女性に999の乗車券を貰った少年テツロウは、機械の体をゲットするために彼女と旅をする事になる。

 999に乗れるのは特別階級の選ばれた者だけであり、それ以外の一般宇宙人は紛争だらけの自分の星で戦い死んで行かなければならないというシビアな世界。

 彼女と出会う前はテツロウも機械によって迫害される人間の一人に過ぎなかった。

 

 今、思えば、あの番組の内容は非常に無情であった。

 初回でいきなり母親が銃殺されたのには、度肝を抜かれた方も多いと思う。

 テツロウが出会った宇宙人達は毎回バタバタ死ぬし、あの目しかない車掌さんの『乗車券を落とした時にはそこが宇宙空間であっても容赦なく車両から叩き出す』という融通の利かなさは大人社会の厳しさを感じさせた。

 何より、熱血少年ヒーローである筈のテツロウは、ボコられた挙句、結局何の役にも立たない事が多かった。

 999が停車する度に、テツロウはその星のトラブルに巻き込まれて、何とか解決しようとするも、捕虜にされたり、乗車券を盗まれたりで、何もできないまま時間は過ぎ、最後は「ごめんよ~何にもできなくて~」と帰るハメになるのだ。

 テツロウが余り役に立たないのは、松本零士先生のメッセージだと、私は思う。

 彼は一介の旅人であり、フラリと立ち寄っただけの惑星のシステムや戦争、人種差別問題を解決できる筈もない。

 部外者は所詮、部外者。

 何かできると思う方がおこがましい。

 その星の問題はその星の当事者にしか解決する事はできないのだ。

 人の国の教科書にイチャモンつけてくる某国にも是非見て頂きたいと思う次第である。


 とにもかくにも、松本零士作品は私の世代の方々には少なからず思い入れがある事だろう。

『999』に続いて、私が好きだったのが『キャプテン・ハーロック』である。

 恥ずかしながら、見てたことには見てたけど、世界観や設定等、殆ど理解はしてなかったですね。

 ガンダムと同じで毎週見てる割に、なぜ、彼らが戦ってるのかは分からず仕舞い。

 松本零士作品の世界観は、当時の子供には理解し難かったと思う。

 大人になって再放送で見ると「ああ、そうだったんだ」って分かるんだけど、逆に言えば、大人が見ても全く見劣りしない徹底したプロットがあった。

 

 松本零士作品だけでなく、あの当時のアニメは『子供だからと言って甘く見ない』面白さがあった。

 勿論、最近のアニメも大人が楽しめるものはあるのだけど、そういういい作品がテレビで夜の7時から毎週放送される事は稀である。

 私達が地上波で起きてる時間に見られるアニメと言えば、『名探偵◯◯』とか『クレヨン◯◯』とか、完全に子供をターゲットにした作品ばかりだもんね。

 まあ、それはスポンサーの問題とか大人の事情があると思うので仕方ないとして、話を戻すと、当時、ハーロックは大人が見てもかっこよかった。

 まず、あんまり喋らなくてテンション低い。

 そこにはイケメンだけに許される寡黙な男のダンディズムがある。

 それ故、常には表情少なめの彼が微笑むシーンがあるとそれはもはやお宝映像で、必要以上に胸キュンしてしまうのだ。

 彼の年齢は分からないけど、多分、今の私よりは年下に違いない。

 案外、20代だったりして。

 でも、あの低い声と落ち着いたテンション低めの口調にやられた方は多いのではないだろうか。

 男性の渋い声にやられちゃう乙女は多いのである。

 それなのに・・・。


 昨日、ネットニュースで『CGキャプテンハーロックの声優、今が旬の若手俳優に決定』の記事を読んで私は愕然とした。

 思わず、こんな長いエッセイ書いちゃう程にガッカリしてしまったのだ。

 なんでだ!?

 何故、ここで今が旬の彼を起用する必要がある?

 別にその俳優さんが嫌いな訳ではないし、やらせてみたら案外イケるかもしれない。

 でも、他にもっといるでしょーよ。

 無名でも、俳優じゃなくても、元のハーロックの声に似た人が!


 最近、アニメでも洋画の吹き替えでも、本職の声優さんじゃなく、今人気の俳優さんが声の担当をするのが主流になっている。

 某ジブリ作品で某アイドルグループの彼がイケメン魔法使いの声優を担当していたが、彼を起用しなくても作品が良いものであれば人は呼べる筈だ。

 魔法使いがチャラ男だったので彼の声は意外にも違和感は少なかったが、特に彼でなければならない訳でもなかっただろう。

 日頃アニメを見ないSMA◯ファンを引き摺り込もうとしている制作側の策略としか思えない。


 先に書いたように松本零士作品に思い入れのある古参ファンは多い。

 テレビ放送から入った我々世代にとっては、子供の時、テレビで見たあの作品が原点になっているのだ。

 999をテレビから見始めた私は、映画化された時、テレビ放送では落書きみたいだったテツロウの顔が急にイケメンになってただけでももはや受け入れ難かった。


 どうして昔のまま再現してくれないのか・・・。

 当時のハーロックの声優さんはもしかして、お年を召してしまったので、もうあの頃の声が出ないのだろうか。

 だったら、せめて、似た声の人を起用して欲しい。

 そこには事務所の問題とか、スポンサーの問題とか、大人の利権が絡み合う世界があるのは分かる。


 でも、そこを敢えて!

 今からでも何とかならんもんですかね。

ちなみに、ハーロックは苗字なのか名前なのか。

分かる方いらっしゃいましたら、感想欄にて教えて下さいませ。

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