ラブコメの終焉って思ったより衝撃的なんだ……ってさ
よし!何とか書けました!
書きたかったものが書けてすっきりしました!
「大事な話って?」
図書室への道中、雪が俺に聞いてくる。
真剣な雰囲気は理解したが、歩きながらでも大丈夫だと思っているらしい。
俺は少し強めに返した。
「だから言ったろ、図書室についてからするって。」
納得はしたらしく、しぶしぶ引き下がっていった。
それからは聞いてくることもなく、スムーズに図書室についた。
まぁ、すぐそこだったってのもあるだろうけど。
図書室のドアを開く、人は全く見えず、どうやら二人は本棚のほうにいるらしい。
ちょうどいいな。
俺は未だ戸惑っているらしい雪と対面に座る。
そしてちらっと隅を見ると千尋たちがいた、俺たちには気付いたが、雰囲気に戸惑っており話しかけようか迷っているようだ。
できればそのまま話しかけないでほしい、こっちに来られたらどうにもならん。
できれば、一年のうちに終わらせたいからな。俺の努力的にも。
まぁ、完璧に終わるわけじゃないけどな、俺が関わる必要がなくなるだけだ、友人キャラにできるのはそこまでだ。
後は雪に頑張ってもらおう。
さて、説明が少し長くなってしまったが、そろそろはじめよう。
「で、大事な話ってなにかな?だいぶ焦らされた気がするんだけど……」
さすがにしびれを切らしたらしい雪が、言ってくる。
待たせすぎたか、少しわりぃな。
「すまんすまん、待たせすぎた。じゃ、本題に入るか。」
どうやら、千尋たちはとりあえず見守ることにしたようだ。ありがたい。
「俺はがんばってきた……!来る日も来る日も、言ってきた……!」
「ど、どうしたの、松風君。演技みたいだよ?」
ちょっとふざけすぎたか?まぁいい。
「そうだな、だが……俺は言わずにはいられない……ッ!」
まぁつづけるけど。
なんか楽しくなってきたし。
「なぜだ、なぜなんだ……ッ!……と!」
「け、結局何が言いたいのかな……?松風君は。」
聞いてきた雪に対し、俺は真顔に戻り言った。
「そうだな、単刀直入に言うか、鈍感だしな。」
急に態度の変わった俺に対して雪はさらに困惑した。
「ま、松風……君?な、何を言って……」
「じゃあ、言うぞ。お前の近くにいる女子、先輩と幼馴染な。どっちか一人を俺にくれ。」
俺が選んだシナリオはこうだ。
雪はもう、嫉妬を覚えてきている。つまり、恋愛感情を感じ始めているというわけだ。
まだまだもどかしいものがあるものの、まぁじゅうぶんだろう。
俺がこんなことを言ったら、その彼女らを大切に思っている純情な雪は、怒るだろう。
ほかに見ている人がいないと思っているならなおさら。
それを見ていた二人はどうなるだろうか?
俺はラノベで見たことがある、ラブコメを成就させる方法の模索にな。
この状況の場合、彼女らはこれ以上なく雪に惚れるだろう。
俺が犠牲になるがそれはいい、誰も見てないからな。
彼女らも雪も、怒るだろうが、さすがに言いふらさないだろうしな。
と、いうわけだから、ここで雪がキレれば……
「いや、だめだ、そんなことはできない。」
そうそうそのまま……
「二人とも僕の大切なヒロインだからね、渡すわけがないだろう?」
………………は?
「な、何を言って……?」
「わからないかい?……っは!当然だろう、僕の鈍感っぷりは完璧だったろうからね。」
ますますわからない、つまり雪は……
「わかったって顔だね?誰も見てないだろうからここで言わせてもらおうか。彼女たちに君が言っても信じないだろうしね。そう、僕は鈍感系主人公を演じて、ハーレムラブコメよろしくやっていたのさ!」
そういうことだったのか……
「それに苦労したんだよ、関先輩と君がくっつくのを防ぐの。まぁ、ファンって集団がいたみたいだから、それを動かしたんだけどねぇ、予想よりいい効果はでなかったけど。」
!?つまり雪は文化部の件の黒幕だってことか?
衝撃の事実に俺は足元が崩れ落ちる気がした。
まさか内側に敵がいたとは……
「ははは!君もなんか頑張ってたみたいだけど残念だったね。彼女らは僕のものさ!」
…………ん?雪はわかってないのか?俺が友人キャラをやってたってこと。
ははっ、結局雪は鈍感主人公じゃないか。なんでこうなった……
だけどな、雪。一言だけ言わせろ。
「ものなんて言うなよ。」
「な、なにを……」
「彼女らはものじゃない、れっきとした人なんだ。誰にどう恋してようが、ものとして扱っていいものじゃない。彼女らは道具じゃないんだから。」
「はっ!まぁいい。どうせ誰も聞いてないんだから。」
強い語気で言うと雪は少したじろぎ、吐き捨てるように言った。
千尋たちの様子はもうわからない。見てないとかではなく、なぜかいない。
すると不意に声がした。
「聞いてるんだよねぇ、残念ながら。」
千尋の声だった。しかもかなりキているようだった。
「…………は?」
雪は理解不能といった様子で呆け顔をしている。
「さすがに今回ばかりは見過ごせないよ、金堂君。」
夕日先輩もキているようだった。
こ、怖えぇ……
「な、なんでここに!?」
「松風くんに言われてきたけど、まさか雪が……ねぇ?」
「ふふっ、そういうことだったんだね、やっぱり君は……」
先輩は何かを察したようだ。
「ん?先輩はどうしたんですか?」
その様子に疑問を持ったらしい千尋が、先輩に尋ねる。千尋が尋ね(ry
先輩は千尋に耳打ちした。説明しているのだろう。
「え?……なるほど?……あはは!そういうことか。」
「な、なにをやってるんだ……ッ!!」
バチンッ!
千尋が雪にビンタした。
衝撃だった、千尋が……まぁ、やらなそうではないな。てか普通にやりそう。
「君には失望したよ、幼馴染として、人として。」
相当に冷たい声だ。まさに氷結地獄だ。コキュートスはここにあった。
う、うわぁ……ゴミを見る目だ。
「それに引き替え……」
俺?
千尋は俺を見た。よ、よかった。俺にはいつも通りだ。
ってことは……はぁ、雪はだめだったか……いや、まだ謝ればワンチャンあるかもな。
???唐突に俺の頭が撫でられた。よく見ると千尋が慈愛の目になっている。
「残念だったね……君はよく頑張ったよ。」
あ、これは先輩に全部わかられたパティーンですかそうですか。
は、恥ずかしい……ラブコメ臭がプンプンする全貌を明かされた……
俺は顔面を手で覆った。すると千尋は、何か勘違いした様子で、手つきがさらにやさしくなった。
「うんうん、よしよし。」
あ、泣いてると思われてるやーつですか。……余計恥ずいんすけど。
羞恥心により、俺は手を離した。
二人は心配そうに顔を覗き込んでくるが、恥ずいのでやめてください。
「あれっ、泣いてない。」
いつもの調子に戻った俺は、半ば癖になってきていた台詞を言った(日常で)。
「当たり前だろ?美人顔を見るのに涙目じゃ見れないだろ。」
台詞というかノリだなこれは。
すると、基本的に流してた気がする(個人の主観です)のに、急に赤面して、
「は、はぁ!?ば、ばかじゃないの?」
罵倒された。幼馴染の不祥事に情緒が不安定になってるのか?理不尽だろ。
っとその幼馴染は……
「嘘だ、嘘だ、僕がこんなことになるなんて……嘘だ嘘だ……」
……病んでる?相当ショックだったようだ。
大丈夫だ、謝って素をさらけ出せば元通りなはずだ。
「ほ、ほら雪、謝ろうぜ、ものって言ったこと。そしたら大丈夫だ。」
「……く、くそが!」
するとなぜか雪は捨て台詞的なのを吐いて走って行ってしまった。
千尋たちはあちゃー的な表情をしている。
……俺、なんかやっちゃいました?
終わらないですが、ちょっとだけ休憩期間をはさみます。
すみません!
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