俺の先輩は主観的に見て秋の空なんだ
チョイ短めだけど許してくださいm(_ _)m
神様に俺の願いが届いたのか、あれから数日は平穏だった。
当然だろう、夕日先輩の本気教師は本当につらかった……
なぜ俺は一学年先のものまでやらされたのだろう……
最初は普通の勉強だった。ちゃんとテスト勉強だった。
だけど俺の不用意な一言で地獄に変わった。
それではお見せしよう。地獄を。
(なお、地獄のせいでその時の感情はほとんど覚えていないので、台詞だけだけどな。)
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「ここは、こうするんだ。でもね、これをこうすると……」
「お、簡単になりました。」
「そうだろう?まぁ、ちょっと式を置き換えて簡単にしただけだけどね。」
「それでもすごいですよ!やっぱり先輩は教え上手ですね。」
ギギッ
このときからだった、なにかが決定的にずれ始めたのは。
「そ、そうかい?改めて言われるとなんか照れるね……」
ギギギッ
「じゃ、じゃあちょっと頑張ろうかな、へへっ。」
ギギギギッ
「まずはこれを解いてみてくれ。」
そういって渡されたのは、先輩の学年のテキストだった。
しかも俺の記憶が正しければ、特進クラスとよばれる、学年の上位三、四十人のみがはいれる東大や東工大といった最難関大をめざすもののテキストだった。
「え、ですが先輩、これって先輩の学年のものでは?」
「テスト範囲はもう終わったからね。なに、ちょっとしたおまけさ。」
ギギギギギッ!
「わかりました。ちょっとやってみます!」
俺はそれを解いた。
「チガウヨ?ソレハサッキオシエタモノヲツカウンダヨ?」
あらためてかんがえれば、ここらあたりから先輩の様子がおかしかったような気がする。
おそらくだが、これがユウヒなのだろう。
「で、ですが先輩、さっきからいろんなことを覚えすぎて頭が……」
「ソウイウトオモッテ、カッテキテアルンダ。クスリ。」
「先輩!なんか知らないですけどそれがやばいってのは俺にもわかります!」
「ダイジョウブダヨ、イチジテキニノウノリミッターヲハズスクスリダヨ。キオクリョクモアガルハズダヨ。」
「いや、ちょっまっ……アガ、アガガ……」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
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これいじょうはいけない。
俺のためにも。
……まぁ、これでわかってくれたか?
善意でやっている分、チヒロよりもたちが悪い。
唯一の解決方法は関わらないことだろう。それしかない。
そして今日は今週末の文化部だ。
今週、俺はユウヒにおびえるあまり、火、木の文化部は休ませてもらった。
ちゃんと夕日先輩にはいってあるので大丈夫だ。
そして、ちょっと唐突かもしれないが、二号館に入ったタイミングで先輩に今日行く旨をメッセージで送った。
俺は丸々一週間ぶりに文化部のドアを開けた。
目の前にいたのは少し涙目の先輩だった。
「せ、先輩?どうしたんですか?」
予想外の事態に俺は狼狽した。
いや、まさかだれも予想しないだろう、久しぶりに部室に入ったら涙目の先輩がいるなんて。
「嫌われてると思った?」
話を聞くと、どうやらユウヒを見てしまった俺が、先輩を嫌ってぶしつに来なくなるのではと思って怖くなったらしい。
これは大丈夫だろうと思って直前にメッセしたのが裏目に出たな。
あれを見られて俺があんなことになってしまったことが、想像以上にメンタルに来てたらしい。
「先輩、あんなことだけで俺は先輩を嫌ったりしませんよ。」
失敗してしまった俺に言えることは、こんな慰めの言葉をかけるぐらいしかないだろう。
寄り添ったり、抱きしめたりするのは俺にできることじゃない。
それは主人公にしかできない。
だから俺には、これしかできない。
こういう時だけはふと思ってしまうのだ。主人公になりたいなぁ、と。
「そうなのかい?なら、あんしんだな。」
あれ?想像よりもかんたんに機嫌が直った?
……せっかく俺がシリアスになったのに……
乙女心は秋の空って、本当だったんだなぁ……
そのあとは普通に本を読んで終わった。
なお、来週からはテスト一週間前なので、部活はない。
おまけだが、涙目だった夕日先輩に慌てふためくファンクラブの方々が結構印象に残った。
先輩もファンクラブの人たちとずっと一緒にいるのがつらいから、あそこまでさびしくなったんだろうなぁ。
早く何とかしなければと、心に決めた俺であった。
決戦は春休みってとこか。
最近雪でてないなぁと思う作者。
問題はないと思う……たぶん。
そして、異世界系もつくろうかなぁと考える作者。
投稿頻度が落ちるのがわかりきっているのになにをするんだ作者。
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