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主人公ってのは主観的に見て普通なんだ

チョイ短めですが二日連続なので……

……さらなる物語の動きを期待した人もいたかもしれないが、あのあとは特に何事もなく、一時間――つまり合計二時間ほどの勉強会は終わった。


そしていまはとうとう千尋の家の屋根裏部屋に来ている。

屋根裏部屋は、二階にあった千尋の部屋をでて下り階段とは逆の方向に向かって、廊下の突き当たりにあった梯子を上ると入ることができた。


中はかなり暗く、あらかじめもらっていた懐中電灯で照らすと、入口周辺はきれいだが、奥の隅のほうはホコリが積もっていることがうかがえた。

この空気も秘密基地感を一層際立たせ、わくわくを加速させた。


「おーい、まだ点かないのかい?」


あぁ、あまりのわくわくに本来の目的を忘れるところだった。

まず最初に懐中電灯を持った俺が真っ暗な屋根裏の明かりを点けてから、全員で屋根裏にはいるんだった。


俺はあわてて地面に転がっていた明かりのスイッチらしきものを見つけると、それを押した。

すると、屋根裏に明かりが点きあたりを照らした。


「点きました。入ってください。」


そう俺が下へ声をかけると、夕日先輩が入ってきた。


「わぁ、ここが屋根裏かぁ……」


まるで少年のような表情であたりを見渡す先輩。

おそらくだが、俺も今は似たような表情をしているんだろう。


「どう?ここがうちの屋根裏部屋よ。」


梯子の下から千尋が自慢げな声音で言ってくる。


この屋根裏は四人で入るにはさすがに狭いので、入ったことのない俺と先輩が入れてもらっている状況だ。二人でギリギリ余裕って感じなので、まぁさすがに三人は無理だな。


はじめての屋根裏はとくになにか面白いものがあるわけでもなかったが、とにかくわくわくした。

そういうもんだろ?秘密基地ってのは。




少し飛んで今は雪の家。


なんでかって言うと、屋根裏部屋から戻った俺たちは、雪が勉強会のお礼にもてなしたい、といって案内してくれたからだ。


「こっちだよ。」


雪に案内されるままに俺たちは玄関に入る。

いたってシンプルななんともラブコメ主人公らしい玄関だった。


「お邪魔しまーす。」


さすがにもう初めての友達の家ではないので、なれたもんだ。


「お邪魔します。」


先輩は何回も訪れたことのある雪の家だからか、千尋の家とは打って変わって落ち着いた様子だ。


「お邪魔しまーす。」


千尋はもう慣れっこだろうな、なんてったって幼馴染だしな。


「はいはーい、あらあら、大勢で。いらっしゃい。」


俺は臨戦態勢に入る。

これからくるであろうことに対して備えるためだ。

さぁ、来るなら来い!


「みなさんいらっしゃ……って、なにをしているの?」


でてきたのは普通に四、五十代くらいのおばさんだった。

……なんだよ!警戒して損したわ!


……まぁ主人公だもんな、そんなもん普通に決まってるよな。

なんか納得いかないが言うわけにはさすがにいかないので、俺は飲み込むことにした。


「さ、こっちだよ。入って。」


案内されるままに階段をのぼり、二階の雪の部屋に入る。


中は汚いとまではいかないものの、俺から見たら結構汚い部屋だ。

俺は思わず片づけを始めてしまった。


「よしよし。」


「雪、あんたねぇ……」


「はぁ、やっぱりそういうことだったか……」


後ろで三人が何事かをつぶやくがよく聞こえない。


一通り片づけ終わった俺は、はっと我に返って後ろを振り向く。


「わ、わりぃ、駄目だったか?」


恐る恐るそう尋ねるが、


「いいや、全然?むしろありがたいよ。」


よかったぁ、雪がやさしくて。

しかしなぜだ?先輩と千尋が雪をジト目で見ている。

さっきのが事前だとしたら今回はなんというか……事後?的な雰囲気を感じる。


「なにやってんだ?」


俺は気になってそう尋ねたが、


「いいや、なにも。」「なにもないよ。」「なんでもないさ。」


と息ピッタリに答えるだけだった。

うーん、これも主人公だからなのかな?



そのあとは雪のお母さん――心は読まれなかったので知らないままだ――にお茶とお菓子をもらって、勉強会の感想を言い合ったりして、帰路に就いた。




~帰りの電車の中~


「今日は本当に助かりました。先輩。」


日曜の人の少ない電車の中、俺は先輩に言いそびれていた感謝を伝える。

すると先輩は少し照れくさそうにして、


「いや、気にすることはないさ。今日はたまたま暇だっただけさ。」


と、謙遜するようにいう。

もどかしいような空気になってしまったので、俺は照れ隠しのように言う。


「いや、先輩は教えるの、とても上手でした。なので、今度俺にも教えてください、勉強。」


「あぁ、もちろんさ。金堂君たちはさすがに休ませるけどね。」


苦笑しながらそう、先輩は俺に勉強の約束をしてくれた。


「先輩の時間を奪ってしまって悪いですけどね。」


「いや、いいさ。いつもゲームに付き合ってもらってるお礼さ。」


……こんな状況、学園生の誰かが見たら血の涙でも流してうらやましがるだろうなぁ……


そんなとりとめのないことを考えながら、俺と先輩の心地の良い沈黙が流れていく。



漂うラブコメ臭……

※この物語の主人公は変わっていませんのであらかじめご了承ください。


たぶん次くらいの話で元の軌道に戻ると思いますので……


そして、「この話、好みだ!気に入った!」って人や、「面白れー話、評価してやるよ。」ってかたがいましたら、下へスクロールしていただいて、星を5つまで評価できますのでぜひぜひ。




それとは別に、読んだ感想やブックマーク登録などもしてもらえると作者のモチベにつながりますのでよろしくお願いいたします。



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