大名行列と、おじいちゃんとおばあちゃん ④
あの夜から、3回、朝が来ました。
ハルおじさんと、クマさんは、会社の社宅の、ボブさんとコータさんの部屋に、泊まり込んで、居てくれています。
昨日と、おとといは、じじょうちょうしゅ? って、しょるいを作るお話しと、しっそうとどけ? っていう、しょるいを作るお話しで、けいさつしょへ呼ばれて、ハルおじさんとクマさんと行ったら、おやっさんさん、って、おじいさんが来て、ハルおじさんもクマさんも、大人しくなりました。
おまわりさんたちも、おやっさんさんが来てからは、すごくしんせつで、ヘンな目で、わたしを見ることもなく、ハルおじさんたちが怒ることもなく、終わりました。
おやっさんさんもヒナのことを、ぐりぐりします。
「ヒナちゃんも大きくなったなあ」
「おやっさんさん。ヒナのこと知ってるの?」
わたしの頭をぐりぐりしながら、おやっさんさんがやさしく笑います。
「前に会ったときは、まだ赤ちゃんだったからなあ。ヒナちゃんは覚えてないかあ」
「まだ、カナちゃんが元気だった頃だろ。仕方ねえって」
おやっさんさんが、ものすごく残念そうな顔をすると、ハルおじさんが笑います。
ハルおじさんは、なかまの人たちにしかこんな風に笑わないので、おやっさんさんも、なかまなのかな?
「パパの情報が入ったら、直ぐに連絡するからな。良い子で待ってるんだぞ」
「はい」
けいさつの人は、わたしの言うことを信じてくれなかったけど、ハルおじさんやクマさんがしんようしている人なら、おやっさんさんもしんようして良い人なんだと思います。
「ヨーシ。カナちゃんに似て良い子だ」
「おやっさん」
ん? おやっさんさんがママのなまえを言ったら、ハルおじさんがこわい顔をしました。
なんで?
「そんな顔すんな。ドラゴンだったか? そんな程度であのテツがくたばるかよ」
「おやっさんさん。ヒナの言うこと、信じてくれるの?」
けいさつの人は信じてくれなかったのに、おやっさんさんもけいさつの人なんだよね?
おやっさんさんが、顔をシワだらけにしてニカッと笑います。
「当たり前じゃねえか。嘘も本当も、この目はお見通しだからな」
「ありがとう。おやっさんさん」
おやっさんさんは、パパの、じょうほうが有ったら、れんらくをくれるそうです。
おやっさんさんは、パパもお世話になった、けいさつの、えらい人らしいです。
パパ、なにやってたの?
今日は、かていさいばんしょ、って場所へ行って、こんごのお話しをしなきゃいけないんだって。
クマさんのクルマに乗って、ハルおじさんたちと三人で、来ました。
あ。ハルおじさんのヘリコプターは、きのう、大きなトラックに乗って、どこかへ運ばれていったので、えりかお姉ちゃんの、きげんも直りました。
かていさいばんしょに着いたら、少し待って、二人ずつが向かい合わせで座るテーブルがある、小さなお部屋に案内されました。
クマさんは体が大きくて、お部屋は狭いから、と、ろうかでお留守番だそうです。
「通常であれば、親権の順位があるご親族に預かっていただくのが、一番だと思いますけどねぇ」
ひちさんわけ? のおじさんが、しょるいを見ながら言いました。
しんぞくが、ほご? しないなら、しせつ? に入ることになるかもって。
大名行列④です。
コンゴのお話!(共和国か民主共和国か
次回、ブチギレ!?