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第二章 第二話

 それからは狩や畑仕事など家の仕事をしつつ、その合間に父様に鍛えられる毎日を送った。


 「まずは基本の型を覚えるんだ。身体に染み込ませ、いついかなるときも反射ででるようにするんだ。それが自分の”技”に繋がる」


 そう言って僕は最初にヴァルヴィデア流剣術の基本の型を叩き込まれた。

 また、ヴァルヴィデア流剣術の根底は見切りだ。最小限の動きで最大限の成果を出す剣術であり、そのための足運びや動きの型がある。

 毎日毎日、雨が降ろうと手に豆ができて血が出ようと腕が振れなくなるまで素振りをした。毎日毎日、足元が悪かろうと体捌きを倒れるまで反復した。


 曰く、いつも最善の状態であるわけでもないし最善の状態でも戦いの中で疲労してくることがあるためにそれらを想定して練習していくのも修行の一環らしい。

 父様はとても実践向きの訓練である。本番で100%の力を出す為に200%の修行をしている感じだ。

 しかし、その疲労を補う為に回復魔法と身体強化を自分の身体にかけながら寝ることもでき、普段の魔力増強ルーティンに加え同時並行で魔法を処理し始め自分の魔法も磨き上げている気がする。


 追い込まれる状況というのは自分を見つめ直すいい機会にもなる。

 僕は身体強化を体全体にコーティングのようにかけていたが、今は日々の疲労から自分の身体の構造を学び、局所局所に魔法を施すことを意識できた。コーティングのような魔法ではなく、一本一本の繊維のような魔法のイメージ。

 また、僕の魔法の主体は”固定”にしようかと思う。龍を屠った時に何気なく使った固定魔法だが、そのときの発動と効果の利便さや今回の剣術の接近戦などを考えると、どうにも固定魔法を考えてしまうために固定を主軸にしようと考えた。


 そんな基礎の修行をし、魔法のこともいつも通り思い馳せ、あれよあれよと月日は3ヶ月がたっていた。


「ハァァァァッ!!!!」


「甘い!!」


 キインっと金属音が弾けるとともに僕の剣も吹き飛ぶ。


「その攻めは予想した4286通りのうちの1つに過ぎんぞ。」


「ぐっ、、、本当にそんなに予想されてるんですか!?」


「嘘だ」


このやろおおおおおおおおおお


「ウィルよ。お前は確実に強くなっている。飲み込みも早く剣の筋も良い。私はその歳でその域には達していなかった」


くそ!馬鹿にしやがって!


「何が足りないのでしょうか、、、?」


「予想だ。相手と戦う上で次に何をくるか予想しろ。それも一つや二つじゃない、考えられる限りだ。そしてその予想を超える対応を考えろ。それも考えられる限りだ。その練度がまだまだ足りん。それを私との実践で復習し予習し最高に高めろ。この一対の剣鬼と恐れられた”武の王”たる私を手篭めにできれば、予想を超えた予知に、いや”未来視”までに辿り着く。そうすればそうそうお前を倒せる奴はこの世におらんくなるだろう」


未来視だと!?

この!この!!このお!!!

やああああああってやるぜええええええええええええ

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