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主の主君
(織田上総介信長である)信長
信長の声が私の胸を高鳴らせる
(そちが、和希か)信長
(はっそれがしにございます)和希
(噂を耳にし会いたいと願ごうておった)信長
(でっ何処の国の間者か曲者だ)信長
腕を組み首を傾げて真剣な顔で空白の間を作り考えた振りをした
(分からない為、答えを出す為、生き延びる為、先に進みまする)和希
素早く剣を抜き、和希に切りかかる信長
和希は目を細めスローのタイミングで剣先が頭、近くまで
振ってくる、人、一人分、横に動き姿勢をそのままにし座ったまま
目を緩め、時は動き出す
(なぬ、)信長
剣は寸止めだったに違いない、しかし、動きの早さに
目を疑うしかなかったと思う
(ご冗談を)和希
驚きに無言の信長、何を言い出すか、不安か期待か
(俺の直属の家臣になれ)信長
(嬉しいお言葉ですが主、丹羽長秀と共に殿にお力をお貸しします)
和希は、さすがにこの後の展開が読めなかった
(織田家に力を尽くせ、鬼五郎左(長秀)良き友、部下を得たな)信長
長秀は軽く礼をする、その顔は優しき笑顔
その横の和希もまた、安堵の笑顔だった事は言うまでもない。




