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第4話:バイト後の交渉と、女神連行(拉致)作戦!

第4話をお読みいただきありがとうございます!

今回はポンコツ女神との交渉&地球への強行連行回です。

楽しんでいっていただけたら幸いです!

実動時間『0秒』で勇者一行を返り討ちに終えたリンは、赤と碧のオッドアイを輝かせる妖艶な魔王の姿のまま、漆黒の玉座でゴロゴロと週刊マンガ誌の最新号を読んでいた。


だが、しばらく読んでいた彼女は、ふと重要なことを思い出した。


リンは細く美しい指を伸ばし、ホログラムのシステムウィンドウをタップして、雇い主である『あのバカ女神』へと直通回線を繋いだ。


---


【魔王からの直通電話:「私のバイト、いつ終わるんですか?」】


画面が点滅し、白い神聖な衣装を着たまま、お菓子をボリボリと食べながら優雅にTVを観ている女神の姿が映し出された。


「ちょっと女神様。私の魔王のアルバイトって、いつ終わるんですか?」


「ぶっ!?(慌てて口元の菓子くずを払う)……な、何よリンちゃん? 藪から棒に何言ってるのよ。そんなに急いでバイト辞めてどうするの? 今って人間界だと『夏休み』でしょ? 学校もないんだから、このままロングシフトで働いてくれてもいいじゃない!」


リンはジト目で画面を睨みつけた。


(夏休みだから何なんですか? 夏休みはゴロゴロしてマンガを読むための時間です。魔王の夜勤をして勇者と戦う時間じゃありません)


リンはため息をつきつつ、最初の重要な条件について突っ込んだ。


---


【ポンコツ女神の言い訳作戦】


「そういえば思い出したんですけど……『仕事が終わったらすぐに元の体を蘇生させてあげる』って約束、どうなってるんですか? なんで私の人間の体は、未だに病院で点滴を打たれて眠ったままなんですか?」


痛いところを突かれ、女神は冷や汗をダラダラと流し始めた。


(※実は創造スキルを持たない脳筋女神は、証拠隠滅のためにリンの元々の肉体を誤って消滅させてしまっていたのだ)


女神は美しい顔を引きつらせながら、必死の口八丁で誤魔化しにかかる!


「あ、あああ! そのことね! 考えてもみなさいよリンちゃん! 車に跳ねられて骨折しまくって心停止した人間が、翌日にピンピンして跳び起きたら、お医者さんが不審に思うでしょ!?」


「不審ですか?」


「不審よ! 大不審よ! 研究所に連れていかれて解剖されちゃうわよ! だから私の天才的な頭脳で『一時的に眠り姫状態スタンバイ』にしておいてあげてるの! 新学期が近づいたら『奇跡の回復』ってことで目覚めさせる……これが一番自然でパーフェクトじゃない!」


リンは綺麗に整った眉をひそめた。


一見すると筋が通っているように聞こえる。だが現実には、病院でベッドに横たわっているのはリンの肉体などではなく、女神がリンの姿を模して配置した『分身No.2(ダミー人形)』に過ぎないのだが。


---


【「両親が心配しますので」と女神捕獲計画】


「そう言われましても……私がずっと植物状態のままだと、両親が心配して泣き崩れてしまいます」


女神はテキトーに手をひらひらと振った。


「もうっ、気にしすぎよ! そんなに心配なら、サクッと転移してご両親に直接本当のことを言いにいけばいいじゃない! 『お母さん私元気だよ! 今は異世界で魔王のバイトしてるの!』ってね! 簡単でしょ!」


「……本当のことを言ってもいいんですか?」


「いいわよ! 許可してあげるわ!」


女神は問題の丸投げに成功したと思って能天気に笑った。しかし、それは致命的なプレイングミスだった。


リンの二色の瞳が、冷徹な光を宿して怪しく輝く。


「分かりました……なら、女神様も一緒に行きましょうね」


「え? ちょっと……なんで私が……キャァァァァァッ!?」


---


【次元を超えた連行:アカウント共有の落とし穴!】


リンは容赦しなかった。現在、自分のマスター権限は『女神のアカウントおよびスキル構成と100%同期』している。


リンは次元転移のコマンドを強制実行し、女神のいるプライベート空間へと割り込み、お菓子を食べていた女神の本物の襟首をガシッと掴み上げた!


——ザァァァッ!


同じアカウント同士であるため、システムは次元移動をすんなり承認。女神の本体は、リンの怪力によってスーツケースのように軽々と持ち上げられた!


「嫌ぁぁぁぁっ! リンちゃん何するのよぉぉぉっ!?」


「あなたが『本当のことを言いに行け』と言ったんですよ」


リンは真顔で女神を見つめた。


「元凶であり蘇生の鍵を握るあなたも、私の両親にしっかり説明してください」


「嫌ぁぁぁっ! 行きたくない! 離しなさいよこのサボり魔女子高生ぇぇぇっ!」


最高神の悲鳴が響き渡る中、リンは地球への次元転移システムを起動。眩い光が二人の体を包み込む……。


人質のポンコツ女神を連れて、実家の両親と対面する『地球帰還作戦』が、今ここに幕を開けたのだった!

第4話をお読みいただきありがとうございました!

ポンコツ女神を連れて地球の実家へ突撃することになったリン(笑)

次回、ご両親とのカオスな対面が……!?

もし少しでも「面白い」「続きが気になる」と思っていただけましたら、

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> 次回もどうぞお楽しみに!

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