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それでも崩れていく前線
しかし、その間にも――
倒れてゆく騎士たちは増えていく。
傷を負い……
流れる血はとまらない
それでもヒキャルは立っていた。
とっくに限界だった。
聖魔法や補助魔法もなく
絶え間なく襲い来る魔物をひたすら屠る。
今まで鍛えてきたのはこの瞬間のためだと
戦う騎士たちを鼓舞しながら。
(これが最終防衛線……
リディア様へは近付けさせない
なら――俺は最後まで!!)
リディアを護るその一心で、
無数の魔物が迫る中――
彼は、剣を構え続けた。
その背中を、
シンが影から支える。
(誰も死なせない。
この先へだけは、絶対に――!)
二人は声を合わせずとも、
同じ場所を守っていた。




