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閑話 ミーナの今まで

皆さんこんにちは。ミーナです。

私は皆さんがご存知の通りシュント様の奴隷として生活しています。そこで、今日は私がなぜ奴隷になったのか等をお話したいと思います。


私は犬人族の1人として産まれてきました。犬人族とは頭に耳がついていて、鼻がとてもいい種族のことです。そして犬人族はあらゆる場所に集落をつくって生活をしています。

私は父、母、姉という4人家族の次女として誕生しました。

父は凄腕のハンター、母は元犬人族の勇者という凄い家に産まれてきたのです。

私と姉は物心ついたときからお母さんに剣を扱う訓練を受けていました。

朝起きてからご飯を食べてお父さんが狩りに行くのを見送り、お母さんに訓練してもらう。そしてお父さんが帰ってきたらご飯を食べて寝る。このような生活を送っていました。

ですが私が9歳になって間もない頃悲劇が私達、犬人族を襲いました。

それは私が小さい頃から優しくしてくれたアマンおじさんが大慌てで集落に戻ってきたのです。


「大変だ!キングウルフがこの近くまで来ている!」


キングウルフというのはウルフ系のモンスターの中で1番強いんです。

ウルフにも普通の属性があるレッドウルフやブルーウルフ。その上にハイレッドウルフなどがいて、そこから人族の階級のようにジェネラルやコマンダーが存在します。

その中でも会ったら死ぬ、会わなくても匂いを覚えられて殺しにくるとまで言われるほど強いのがキングウルフです。

キングウルフは常にジェネラルやコマンダーを側に起きながら戦闘をするという厄介なモンスターです。仮にジェネラルやコマンダーを倒してもそれ以上に強いキングがいるのでどっちみち死んでしまうのです。

そんなキングウルフが集落の近くにいることが分かった瞬間大急ぎで大人達がこの集落を放棄する準備を始めました。

大事な書類を収納袋に詰めたりなどです。

収納が終わり、いざ逃げようってとこでキングウルフが目と鼻の先にいました。

それを確認したお父さんは私にこう言いました。


「お父さんは皆を逃がすために時間を稼ぐ。ミーナ達はそのうちに逃げろ」


お父さんがどれくらい強いのかは私も知っています。ですがキングウルフはそれ以上に強いです。

まだ幼かった私でもそれがどういう意味かは理解していました。


「お父さんも一緒に逃げようよ!」


姉が泣きながら言っていました。私が理解しているのですから姉も分かっているでしょう。私も気づいたら泣いていました。


「お父さんがやらないとミーナ達も死んでしまう。しょうがないことなんだ」


「あなた、私もいるわよ」


お母さんもそう言います。元勇者とはいえ、それは10年も前の話。キングウルフに太刀打ちできるとは思えません。


「いいか、ミーナ。この世界は弱肉強食だ。強ければ勝ち、弱ければ負ける単純な世界だ。だがミーナは弱くない。だから胸を張って生きろ!」


お父さんがそう言うとお母さんと一緒にキングウルフに向かっていきました。

私たちはアマンさんと一緒に逃げました。

ある程度逃げた時、さらなる不幸が私達を襲います。それは人族の獣人ハンターです。

獣人ハンターは私達、獣人を捕まえ奴隷館に売ることで生計をたてている人です。

その人たちに気づいたアマンさんは弓を構え威嚇します。ですが相手の数は5人です。戦える人はみんはキングウルフの足止めをしているためアマンさんしか戦える人がいなかったのです。


「おいおっさん、そこどいてくんないかな?」


ハンターの人がそう言います。ですがアマンさんも黙ってどくわけがありません。


「断る、この子達の命が懸かっているんだ」


「そうか、お前らやれ」


リーダーらしき人がそう言うと他の4人がアマンさんを囲み、迫ります。

アマンさんは弓ですが、ハンター4人は剣を装備しています。圧倒的に不利です。

そう考えているとアマンさんが一瞬でやられてしまいました。

そこからはあまり覚えていません。

気づいたら馬車に投げ込まれ、奴隷館に入れられました。

集落にいた頃から分かっていたのですが私は他の人の3倍ほどご飯を食べないと生活をしてられませんでした。

ですがここは奴隷館。十分な食事をとれる訳もなく日に日に私は痩せ細っていきました。

もう死ぬと覚悟を決めた時ある人が私を買うと言ったのです。

自分で言うのも悲しいですが今の私は奴隷としての仕事ができそうな体つきはしていません。それでも私を買うと言ったのです。

そこからは夢のようでした。買っていただいてすぐにお腹いっぱいまでご飯を食べさせてもらい、さらには私専用の武器を買ってもらい、さらにさらに私の痩せる原因を治してくれたのです。

この事で私はご主人様の…いえ、シュント様のために生きようと決めました。

シュント様はこの世界の人間じゃないと言っていましたがそれでも私はシュント様が大好きです!

閑話を書くのは初めてなので至らぬ点があれば感想に書いてください。

6時くらいに本編も投稿しようと思うのでそちらも是非お読みください。


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