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Drive us crazy  作者: 神代 鶫
「始まりの物語」
9/60

ダメ、絶対

首を横に振りながら、ダメ、絶対でお願いします。


じゃ、なくて。

ちょっと書き溜めてから更新する感じにしてます。

そして、感想ありがとう御座いました。タイトルはホント、毎回悩みますね。

 ヴェロニカが武器との契約を終えた頃、地下室へ下りる階段で別れたキャラメルは、ヴェロニカに使ってもらう部屋の確認をしていた。毎日掃除はしているが、最終チェックは怠らない。そこにダリアが顔を出した。


「仲間増えるんだって? アプリコットが、嬉しそうに地下室に下りてったけど」

「はい。自警団のヴェロニカさんです」


 誰かすぐに思い出したダリアは、納得した。苦労していたっぽいしなぁと苦笑しつつ、キャラメルを手伝う。クローゼットの上や、ベッドの下。埃などを隈なくチェックする。


「この部屋は大丈夫そうです。ダリアさん、隣の部屋も一緒にお願いしてもいいですか?」

「隣? ああ、いいけど……他にもいるのか?」

「まだ、お話はしてないけど、一応です。何らかの形で協力してもらうことになるみたいです~」


 掃除~。掃除~。と嬉しそうに歌いながら、隣の部屋に入る。後に続いてダリアも部屋に入ると、窓際に向かう。開いている窓から庭を見下ろせば、キレイに咲いているバラが目に入った。


「この庭って誰が手入れしてるんだ?」

「アプリコットさんですよ~。ご両親が庭師で、見て覚えたって聞きました」


 見て覚えられるものなのだろうか。見て覚えたと言うレベルではない庭園を眺めていると、隣にキャラメルがやって来た。


「最初は、庭師の人を雇っていたらしいですよ。でも、アプリコットさんの方が知識も技術もあって、庭師の人はどこかに消えちゃったと聞きました」


 プライドを傷つけられたか、と庭師の人に同情する。さぞ、悔しかっただろう。

 2人は部屋の確認に戻った。埃1つ無い綺麗な部屋を見て、キャラメルは満足げに微笑んでいた。


 1階から呼んでいる声がして、2人は部屋を出た。エントランスホールに全員揃っているのが見えて、2人はそこに向かう。


「ヴェロニカちゃんの引っ越し手伝いに付き合ってほしいんだけど、大丈夫?」

「はい。大丈夫です~」


 自警団で唯一の女性であるため、部屋は別の宿舎を借りていたが、他の自警団たちとの無用のトラブルを避けるためにも大勢いた方が良い。ソニアは報告のために城へと戻るため、先に宮殿を後にした。

 エスメラルダはというと、ファタモルガナをもっとよく調べ、契約武器の改良のために協力することになり、引っ越しも手伝ってくれると言うため、全員で宿舎へと向かう。家具は宿舎の物のため、衣類や小物などを箱にまとめ、リアカーに乗せて運ぶことにした。

 自警団の男達が気が付き、遠巻きにこっちを見ている。近づいてこないのは、他の人がいるから……だけではなく、エスメラルダがいるということが大きいのだろう。失神した男は、目を覚ましたが、今も怯えて部屋から出てこない。


「荷物、思ったより少ないな」

「シンプルイズベストよ。服も、シーズン終わったら捨てちゃうわ」


 荷物と掃除係と別れて作業しているため、順調に進んでいく。そこへメヌエットとマーガレットが通りかかった。


「あれ? ヴェロニカさん、お引越し?」

「ええ。自警団を辞めることにしたのよ」


 驚くメヌエットの隣で、マーガレットはじっとエスメラルダを見つめていた。


「じぃぃぃぃ……」

「え、なに?」

「……やっぱり、あのときのエアバイクの人だ。あなた、悪魔に憑りつかれてます」

「は?」


 何を言い出すのだろうか。マーガレットは意気揚々とした表情でそう言うと、メヌエットの腕を掴み後方へと思いっきり引っ張る。いきなりのことで驚いたメヌエットは悲鳴をあげながら石畳の上を転がっていった。それを気にすることなく、十字架のナイフを袖から出すと、エスメラルダの足元目がけて投げつける。地面に刺さったナイフは、聖なる光を放つが、そもそも悪魔など憑いていない。何が起こるわけでもなく、聖なる光は消えていった。


「あれ?」

「あなた、シスター見習い? 悪魔なんてどこにもいないわよ」

「違います! れっきとした悪魔祓いのシスターです! かわいそうに……今、救ってあげます!」


 この騒ぎに、掃除を手伝っていたダリアが顔を出した。


「なんの騒ぎだよ……げっ。マーガレット」

「ダリア!」

「え、なに知り合い?」

「えーっと、まあ……うん」

「ダリア、その人悪魔憑きだよ! 離れて!」


 ――何言ってんだ、こいつ。


 ダリアとエスメラルダは顔を見合わせた。


「あの子、大丈夫?」

「うーん、聖女教会で教育し直し中のはずなんだけど、ストレスでおかしくなったか?」

「ダリア、聞いてる!? 危ないんだってば!」

「いや、おまえの方が危ないだろ」


 ダリアに自分の言っていることが伝わらない。これも全て悪魔のせいだ。マーガレットはスカートの下からショットガンを取り出すと構えた。


「天罰覿面!」


 そして、引き金を引く。人間ではなく悪魔を倒すために作られた特殊なショットガン。人に向けて撃っても大丈夫な弾丸は、散開して悪魔を逃がさずに打ち抜くのだが、弾丸は、見えない壁に阻まれるように弾かれて地面に落ちていった。


「あ、あれ?」


 何回やっても結果は同じ。弾切になったショットガンに追加の弾を入れようとして、持っていない事に気が付き、顔面蒼白となったマーガレットは「しまった―!」と頭を抱えて地面に膝をついた。


「人に向かって」

「うぐっ!?」


 いつの間にか背後に回っていたキャラメルが、マーガレットの首に片腕を回して、もう一方の片腕の上腕を掴むと絞めあげる。


「撃つのは、ダメです~!」


 絞められたマーガレットは数秒で失神したのだった――――。


タイトルって皆さんどうやって決めてるんだろう。

特に英語。

今回は、イメージに近い単語を検索し、英文にしました。

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