第3話~式神~6
…レッドウォールは
アイセにかまわずに
逃げ出した
木に登り
屋根を次から
次ぎへと
飛び回った
アイセは
屋根や木や道や壁に
ぶち当たり
引きずられながらも
しっぽだけは
離さなかった…
アイセ
「絶対…放さない!!
クソ…もっと俺に
力があれば…
あ…そうだ」
…アイセは袋から
何も書かれてない
玉を取り出し
『煙』の玉と
取り替えた
アイセの周りから
煙が消えた
レッドウォールは
逃げるのを止めた
そこは青い橋がかかる
河原だった…
〜〜〜〜〜
水管橋
〜〜〜〜〜
アイセ
「玉よ!!
俺に力をくれ!!」
…アイセが力いっぱい
いのりを込めると
玉が青く光
玉に『力』の文字が
浮かび上がった
アイセの体を
光が包み
体中に力が
わいてくる気がした…
アイセ
「す…すごい!!
力が…
力がわいてくる!!
充電完了〜!!
みなぎるパワー!!」
…アイセは完全復活し
体に受けたキズも
いえていた…
アイセ
「レッドウォール!!
俺はお前を倒す!!
覚悟しろ!!」
…アイセは
『力』の玉を抜き
何も書かれてない
玉をベルトに
セットした…
アイセ
「これでよし!!
玉よ!!
剣でも銃でも
弓でも何でもいい!!
武器を出してくれ!!
奴を倒す
武器を出してくれ!!」
…しかし玉は
何の反応もしない…
アイセ
「あれ?なんで?
玉〜!
武器を出してくれ!!」
…玉は何の反応も
しなかった…
アイセ
「…壊れたのかなぁ?
クソ…
こうなったら!!
…やい!!
レ…レッド…
ウォォ〜ル!
お…お前は
間違っている」
…アイセは
レッドウォールを
説得し始めた…
アイセ
「なんで関係の無い
人を襲うんだ!!
それでお前の気は
晴れるかも
知れないが
お前の行動は
新たな
憎しみを
うむだけだ!!」
…アイセは
レッドウォールが
日本語を理解してる
かどうかは考えずに
しゃべった…
アイセ
「そりゃ主人を
殺されて
お前も殺されて
犯人を憎む
気持ちはわかる
でも その兄弟は
もうこの世には
いない
ただの
パチンコ好きの
2人組が
あの兄弟と
同じ悪人とは
限らない
よく考えろ!!
お前は
ドーマンたちに
そそのかされて
利用されてるだけだ!!
人間は悪いやつ
ばかりじゃない!!
お前の事を
悲しんで
祠を建てて
くれたのも
人間だ!!
その人たちの
やさしい気持ちを
お前は
無駄にするのか!!」




