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あの夜の窓辺からお送りします  作者: Tehanu


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深夜3時19分

 深夜3時19分。


 部屋の窓をガーっと開けて、湿った匂いが漂ってきた時、「あぁ、やっとひとりだ」と感じる。私と共にまた一つ年を取った扇風機が、グググ…と首を回す度に音を立てる。その音を聞きながら、外と内の風を交互に浴びて、先日建物のなくなった空っぽの土地を眺めている。この寂しいながら心地の良い時間がいつまでも続けばいいのに、朝などもはや来なければいいのにとまで思うのだ。


 思い切って、あの土の上に寝転んで夜空を見上げたいな。静かに、でも思い切り息を吸いたいな。何も気にせず、そのままグーグー眠ったら、どんなに気持ちがいいだろう。例えそこに満点の星がなくても、厚い雲しかなくても、きっと構わない。


 けれど私はこれから干せなかった布団の上でグーグーと眠り、目が覚めたら小さな画面に齧り付いて何時間もの時間を溶かすだろう。あったはずの決意や勇気があっという間に消えていって、画面の中のたくさんの羨ましいを見つめ続けてしまうだろう。そうしてあっという間に時が経った後で、我に返って罪悪感や焦燥感に苛まれ、また自分を慰めて、きっと明日も同じ日々を過ごしてしまうのだ。


 夏が近い。もうすぐ夜が明けてしまう。

 せめて、その前に、暗いうちに。


 おやすみ、どうしようもないわたし。

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