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第六話 冒険者、王城に行く

「リュウ、どういうこと⁉」


...何から手をつけよう...


とりあえず今まで何が起こったのか整理してみた。


・剣はギルドに回収してもらったが、ここにある


・王からの招待が来ている


・勇者の素質があることをメアにバレた


とりあえず今はこんな感じか...


正直、話が長すぎるから国王に会いたくない。それに、メアを危険な旅に行かせたくない。


まずは


1・王からの招待を断る


2・メアに怪しい勧誘だと嘘をつく


3・剣をもう一度ギルドに回収してもらう


よし、このプランでいこう!


「すみません、今立て込んでまして...」


俺は剣のことを説明して忙しいことをアピールした。


「ああ、なるほど」


状況を理解してくれたみたいだ。


「では、少しお邪魔します。」


クラウンは部屋に上がって剣に近づき、お札みたいなものを張り付けた。


「これでどうでしょうか?」


俺は剣に触ってみた。すると前みたいに意識を失うことはなくなった。


「おぉ~」


俺は思わず声が出てしまった。


「昔とある場所で修業したもので、これで問題は解決ですか?」


3の問題は解決した。だが今の状況を乗り切れなかった。


「あの、今日来ることっていつ約束しました?普通ならそういったことは連絡がくるものでは?」


ナイス!メア!


確かに今日来ることの連絡は受け取っていない。


「いきなり王城に来てくださいって言われても困るのでまた日を改めてもらっても...」


メアの助け舟が無かったら行くことになってた...


「おや?2日前にそちらに手紙を送りましたが?」


「「え?」」


「手紙受け取った?」


メアが質問してきた。


「いや、何ももらっていないよ。」


俺は質問に答えた。


「ん?そういえば昨日ってポストの中取り出したっけ?」


あ...


「ちょっと失礼、」


男性を横切り外に出てポストの中身を取り出した。


その中には リュウ・ウィザール殿 王城からの伝達 と書かれた手紙が入っていた。


もう手段がない...


「...分かりました、今すぐ準備いたします。」


俺は渋々了承した。


「では、王城前でお待ちしております。」


クラウンさんはそう言い残して家を後にした。


「後で詳しく聞かせてもらうわよ」


メアは少し怒り気味で言ってきた。


「...はい。」


俺とメアは急いで支度をして王城に向かう馬車に乗った。


「お待ちしておりました。」


王城に着くと、執事(クラウン)が待っていた。


「では、こちらへ」


城の中に案内され、王の間えと向かった。


周りには兵士が並んでおり部屋の奥には国王が玉座に座っていた。


「お初にお目にかかる、リュウ・ウィザールとメア・ウィザールよ」


「お会いできて光栄です。国王様」


俺たちも国王に挨拶を交わした。


「ついに勇者の素質を持つ者が現れるとはのう。約100年前、儂のおじい様が書いた日記によると、勇者は仲間と共に闇に包まれかけたこの世に光と希望をもたらしたと言われておる。魔王を倒したあの日以降、魔物は弱くなっていき、負傷する冒険者も半分になっていった。だが、希望と光をもたらす代償はあまりにも大きく勇者は魔王と死闘を繰り広げ、亡くなってしまった。そのため...」


ー5分後...ー


「・・・そして勇者は...」


長い...眠気がしてきた。


俺はチラッと横目でメアの方を向いてみた。


「Zzz...」


メアは国王の方を向きながら目をつむって寝ていた。


周りにいた兵士も何人か寝ていた。


「王様、そろそろ本題に入らないと全員が寝てしまいます。」


クラウンさんが話を止めに入った。


「ふむ、それもそうじゃのう、勇者リュウ・ウィザールよ!勇者直伝の迷宮(ダンジョン)で5年間修業してもらう!ただし、この命令は国家秘密のものとする。そして魔法使いメア・ウィザールよ!」


「...⁉」


メアが名前を呼ばれて目を覚ました。


「山の奥深くに住んでいる元勇者パーティの賢者の下で5年間修業してもらう!そして、」


「ちょっと待ってください!」


メアが話を遮った。


「なんじゃ、いきなり」


「いきなり魔術学園に行けと言われても困ります!」


メアは怒り気味で国王に質問した。


「しかし力をつけるにはそのくらいはしておかないとだな...」


国王もいきなりの質問に困惑ながらも質問に答えた。


「メア、少し落ちt」


落ち着かせようとしたとき、


「話の途中、失礼します。国王様、魔の山で魔王軍の動きが確認されたとの情報が入りました。」


兵士が国王に報告しにやってきた。


「続けよ。」


王様は険しい顔で指示した。


「現在、魔王軍らしき魔物5体が魔の山を下り町に潜入した後、魔の山に戻っていったとのことです。被害は出ていませんが、何人かの住民がこの王城までの道を聞いてきた者がいたとのことです。」


「承知した。下がってよし。」


「失礼します。」


兵士は自分の職場に戻っていった。


「王様、もしかすると魔王がこちらに攻めて来ると思われます。」


執事(クラウン)さんが助言をした。


「ふむ...」


王様は少し考え、


「ならばこうしよう、勇者リュウ・ウィザール!そして魔法使いメア・ウィザールよ!2週間以内に

山の奥深くに住んでいる元勇者パーティの賢者と合流し勇者直伝の迷宮(ダンジョン)に攻略してもらう!ただし、この命令は国家秘密のものとする!」


王様が命令を訂正した。


「王様、パーティを結成してから向かった方がよろしいかと。」


執事(クラウン)さんがさらに助言をかけた。


「そうじゃった。では、パーティを結成し、合流した後攻略してもらう。以上!」


話が終わった後、俺たちは城を後にして家に帰った。


「今日のこと詳しく話して。」


そして今、尋問中である。


メアは真剣な顔で質問してきた。


俺は本当のことを話した。


自分が勇者の素質を持っている事。メアを危険な旅に連れて行きたくなかった事を。


「なるほど、それで私に黙っていたと。」


「はい。」


「リュウの言いたいことは分かった。」


メアは理解してくれたみたいだ。


「ただ、もう一人で抱え込もうとしないで。3日後にはパーティを作るんだから次からはみんなで解決しよう。」


「...はい。」


俺の長い一日は終わった。


その後は何気なくいつも通り自由に過ごして3日後、俺たちはパーティを作るため冒険者ギルドに行くことにした。

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