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悪役令嬢、物申す!  作者: Nihonmusume
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キャサリンの変化と周囲への多大な影響

キャサリンがアリーシャと夢で会合するようになってから、アリーシャの境遇は、経験は、キャサリンにも影響し、変化をもたらした。その影響は凄まじく、周囲に多大な影響を与える。

キャサリンの変化と周囲への多大な影響


アリーシャに会ってから、キャサリンの心はアリーシャで一杯になっていた。前世と同じように、一点集中してしまうキャサリンであった。このことは、彼女の周囲に多大な影響、被害を与えていた。


 物思いに耽り、自室に閉じこもるようになってしまったキャサリン。輝いていた笑顔が失われ、沈んだ顔でため息をつくキャサリン。秘密を打ち明けてから、人との距離が縮み、特にラルフにはよく抱きついて甘えていたキャサリン。両親にも甘えるようになっていたキャサリン。屋敷中にキャサリンの笑顔が、暖かさが蔓延していたのに。突然、そのキャサリンが笑わなくなるだけでなく、ふさぎ込んでしまった。そして、人から近寄られるのにも、近寄ることにも躊躇するようになり、距離が近いと全身から、”そばに来ないで”という拒絶オーラが飛んでくる。これは、周囲に多大な影響を与えた。


 キャサリンもまた苦悩していた。


 こんなことではだめよ。みんな、何も悪くないのに、でも......男であると認識すると、イメージが重なって、気持ち悪くなる。


そして、同時に、まだ会ったことはないけど、お友達のアリーシャが家族から虐待されていて、周囲の男性から性的虐待されているのに、何もできないことに、苦悩していた。


 私、夢の中で話を聞くくらいしかできない。彼女の名前を呼んで、寄り添うことしかできない。


 どうすれば、彼女を助けられる?彼女の苦しみから開放させてあげられる?何の力もない12歳の小娘に。彼女の顔すらわからないのに。お祖母様と共有した未来図から、多分アリーシャがヒロインなのでは?でも、同じ顔なら、アリーシャの姉がヒロインだろうけど。でも、アリーシャは、鏡を見るのさえ、怖がってずっと見ていない。母親と姉も恐怖の為か、直視できないから、その姿が分からない。この時代、というか、現世で、身分制度があり、家族内で虐待が起きても、外部からそれに干渉することはできない。前世のように、警察と児相に通報して解決など出来ないのだ。


キャサリンの悪い癖が(前世からの悪い癖が)出ていた。自分一人でなんとかしなければならない、という強迫観念。人に頼ることを忘れる。そして、一つのことに集中し過ぎて、周りが見えなくなり、視野が狭くなる、という欠点。


前世では平和な日本という世界だったので、彼女一人で十分問題解決出来ていたため、人に頼らないようになってしまっていた。特に、妹関連では、頼られることに慣れていた。友人からも、両親からも頼りにされていた。その弊害が生まれ変わっても、記憶を取り戻すことによって、受け継がれることになってしまった。そして、前世では、順風満帆で、平和な日々を謳歌していたので、虐待(暴力、性的,etc.)に全く耐性がなかった。


男女交際の経験もなく、男に性的な目で舐られることに全く経験がなく、アリーシャの感情がそのまま伝わっているので、”おぞましさ”が表面化してしまった。


 アリーシャの境遇、経験(虐待、冷遇など)、 思考、感情がキャサリンに多大な影響を与えた結果、キャサリンの認識が変化した結果、キャサリンの男性に対する態度が変化した。


 アリーシャと夢で繋がってから、彼女の感情を共有してから、男に対してどうしても嫌悪感が先に立つ。お兄にさえ、あんなに私を愛してくれる、優しいお兄にさえ、お兄が男性だと認識すると、どうしても嫌悪感が先に立つ。


 頭では分かっているのに、感情が、生理的なものが、それの邪魔をする。


 お兄も、パパンも、影のみんなも、使用人のみんなも、アリエルも、みんな前と同じで何一つ変わっていないのに、私の認識が、(男、きもっに)変化したから......偶に冷ややかな視線を送ってしまう。.........みんなのことは今も好きなのに......悍ましく気持ち悪い。


 キャサリンは一人で、苦悩する日々に没頭している間、彼女の周囲では阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられていた。



男たちの悲哀と嘆き


キャサリンが闇の塊に接触されてから、キャサリンの男性への態度が少しずつ変化していった。キャサリンは上手く隠せてると思っていたが、全然で、それは周囲に多大な影響を与えた。


12歳になって、悪夢を見るようになって、少し男性に対して嫌悪感があったが、それほど顕著なものではなかった。しかし、アリーシャと夢で会合するようになって、キャサリンに男性に対する生理的嫌悪が芽生え、それが表面上出るようになってきた。キャサリンから、距離を置かれ、そっけなくされた男性陣はパニックに陥っていた。


その筆頭が...


(ラルフの場合)、突然、妹から拒否されるようになり、茫然自失状態。

妹が冷たい。距離を感じる。どうしたのか、全く分からない。聞いても、そんなことはない、と否定される。でも、明らかに前とは違う。真実を打ち明ける前のキャサリンよりも今のほうが距離を感じる。

妹に嫌われる、そんな!......(ブワッ、涙が)...そんな...生きていけない!


(ライアンの場合)、突然、冷たい視線と拒否を味わう事になり、毎夜、妻の前で涙に暮れていた(号泣していた)。


ライアンはマリーザに泣きついていた。


”僕が一体何をしたんだ!キャッシーに嫌われるなんて!”


泣き叫ぶ男の声が屋敷中に響き渡る。(滝のように、涙が......)。


(屋敷の男性使用人たちの場合)、突然、お嬢様の笑顔がなくなり、明らかに避けられるようになってしまった。


”お嬢様、私達の何がいけないのですか?なんでも仰ってください。直しますから、”


最近、キャサリンから遠巻きにされ、どうしたらいいのか、分からない。男泣きな男性使用人たちの声が屋敷中のあちらこちらで......


(影軍団、男性の場合)、突然、お嬢様から、稽古の休止を告げられ、一切会えなくなってしまった。


”なぜだ、お嬢様が稽古をつけてくださらない、なぜ?”


今まで組手をしていたキャサリンがそれを避けるように...。


影なので、公に泣き叫ばないが、異様なほどの負の嘆きが屋敷を充満していた。


(アリエルの場合)突然、笑顔を失った最愛のキャサリンから、拒否されてしまった。


 今まで、週一回は、交代でお互いの家に行っていたのに。キャサリンがアリエルを訪れなくなってしまった。アリエルが訪ねてきても、一定の距離を置かれる。


”キャサリン、キャサリンが......僕を避けている?......なぜ?...聞いても、僕は悪くないって言うのに、笑顔はぎこちないし、近づけないし......どうしよう~。このままでは......”


静かに涙を流す。


この男性全員が出した結論は、


”もしや、キャサリン(お嬢様)が誰か男にふらちな真似を...(これ以上は口にできない)。”


しかし、この瞬間、物凄い殺気が......


(いもしない)犯罪者を見つけ出し、殺害しよう、という一致団結ムード。殺害宣告待ったナシ。

事態を収集できなくなりそうだったので、マリーザがキャサリンを呼び出した。


キャサリンの周囲の男性陣は今にも、(いもしない)犯人を見つけ出して消滅させるのに燃え上がっていた。それを懸念し、一人の人物がその事態の収拾に乗り出す。

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