19話 コリントの攻防 二
疲れてます、更新がんばります。
朝までに五回の攻撃を退けたが、夜が明けると同時に始まった攻撃は苛烈を極めた。
前日は攻撃に加わっていなかった甲虫型が群れの先頭に加わっていた、
防御の優れたこれに取り付かれては城壁は持たない、
そのためその甲虫に攻撃を集中せざるを得なかった、
「全艦対艦誘導弾発射!目標甲虫型!発射始め!」
はつゆきたちが一斉に誘導弾を発射する、
誘導弾は、前進を続ける甲虫に命中し、その半瞬後、甲虫は弾け飛んだ。
「よし、後は任せろ!」
小型の魔獣は若林たちが仕留めていく、ストーンカッターが熊型の首を跳ね、
クリスタルの槍がベヒモスを貫いた。
第四城壁の正面に位置する魔法少女や式神たちは敵主力を跳ね返し続けている、
左翼を守るのは獣王率いる軍団だ、獣王自ら先頭に立ち、甲虫型以下の小型魔獣は
すべて倒している。
右翼のルアン王国軍と、鉄鋼王国の実験部隊は連携して敵と相対している。
試作ゴーレムが魔導銃を発射して甲虫を撃退した。
そして、十八次攻撃も撃退したとき、
ひゅうがの放っていた偵察機が衝撃的な映像を送ってきていた、
「あと、十万以上だと!」
作戦指揮所で悲鳴のような声が上がる、
飛行型魔獣をかわしながら奥地まで強行偵察したひゅうがの偵察機の
もたらした情報は悲観的なものだった。
さらに恐れていたものが見つかった、
超巨大甲虫型魔獣の確認である、それも数千という数に
みな息を呑んだ。
「そいつらにこられたらもうおしまいだ・・・」
「情けないことを!我らは負ける訳には行かんのだ!」
獣王の叱咤の声は獅子の雄たけびにも感じられた。
「まずは巨大甲虫を叩くことだ。」
若林が提案する、
「ロングレンジで叩く、きりしま、誘導弾の飽和攻撃準備をさせてくれ。」
「わかりました」
作戦が決まり、各人は準備に向かった。
「はつゆき、きりしま両艦で測敵して、攻撃する、魔力を惜しむな。」
「「「「「「了解」」」」」」
「照準よし!撃ち方始め!」
直後、各艦の兵装から打ち出される白い長槍、
それは長い尾を引きながら山脈のふもとまで飛んで行き、
多数の閃光をもたらした、あの閃光の下では巨大甲虫以下多くの魔獣が吹き飛んで
いることだろう、とそこへ、戦果確認のために偵察しているひゅうがからの
映像が入る、
「!なんだって!」
そこに見えたのは、ミサイルの直撃を受けながら耐え切った超巨大甲虫の姿だった。
いくらかは数を減じてはいたが、ほとんどは攻撃に耐えたらしい。
そして、超巨大甲虫の背中に幾つかある丸いドームのようなものが紅く輝き、
そこから、紅い閃光がほとばしった、
「障壁を張れ!」とっさの指令に障壁が張られるが、
その閃光は障壁を砕き、第四城壁に突き刺さった。
閃光の当たった城壁は消滅していた。
「我が隊被害甚大、救援を求む!」
「城壁消滅!後退します。」
「誰か助けてくれ!」
連合軍の被害は過去最大のものとなった。
右翼の被害が一番酷く、試作ゴーレムも一台を残して消滅していた。
左翼の獣人部隊も獣王は無事であったが兵がかなりやられていた。
中央の魔法戦士たちはかろうじて無事であった、障壁が何とか守りきったようだ。
式神たちは幾人かがダメージを受けている、兵装をやられると本体にダメージが来るからだ。
「ううぅ・・・いたいです。」 「ゆうだちちゃんしっかり!」
部隊の先頭で戦っていたゆうだちは障壁を突破されて兵装をやられていた、
後ろにいたほかの娘たちは、彼女が盾になってくれたため被害を受けていない。
「ご主人様がいてくれたらすぐにも直っちゃうのに・・・」
「わかったらから、後方で休んでてね。」
さみだれとむらさめに抱えられて後方に連れて行かれた。
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その後の状況は悪化の一途をたどっている、
次の攻撃部隊には甲虫は来なかったが、
動きのすばやい豹型の魔獣が多数加わっており、
それに翻弄されていた、
豹型魔獣は背中に生えた針を飛ばして攻撃してくる、
それに対して、獣王は両手に纏った魔力の拳で弾き飛ばし、
豹の横っ面をぶん殴る、豹の頭が吹き飛んだ。
獣王の部下たちも精鋭だったが、この時は、獣王が突出しすぎていた、
そこに一斉に豹と熊型が襲い掛かる、
「ちいと数が多いか!」
舌打ちしながら、熊に拳を食らわせる獣王の背後に豹が紛れ込み
針を飛ばした、
さしもの獣王もかわせないと思ったところに、上空から降ってきたのは、
焔の獅子であった。
「父上、出すぎていますわ。」
「お前・・・」
そこには、「焔姫」ミリヤムが立っていた。
話は少しさかのぼる
獣王都ではミリヤムが自身の親衛隊を召集していた。
コリントへの援軍をするつもりである。
コリントからの一報は転移魔法陣からの急使でもたらされた、
あちらで警戒任務についていた、はつゆきたちの偵察機が
コリントに進撃している魔獣の群れを見つけたからだ、
その行軍速度から敵本隊の到達は一日後と判明している。
そこで、援軍や物資を転移魔法陣を使って送ろうとしたのだが、
急に転移が出来なくなっていた。
「転移阻害の魔法か!」
その可能性はヨウコからもたらされていた、この世界には存在しない魔法だが
奴らが異世界からの侵略者ならば持っていてもおかしくないと。
となると、通常の輸送手段になるが、獣王都よりコリントまでは一万二千キロルはある。
まともな手段では幾日かかるかわからない、
そこで、いずもが出せるだけのオスプレイを出して輸送することになった。
オリジナルと違って魔力さえあれば飛ばせるので航続距離には問題はない。
ただ、魔力とのバランスを考えると十機までしか出せないようだ。
あとは、それに乗せる部隊だが、そこでミリヤムとオイゲン将軍の間で、
一もめあった。
自身が率いる親衛隊で救援に行こうとするミリヤムに、
王女に何かあってはと、反対する将軍の構図である。
結局将軍が折れる形となった、彼女と親衛隊は軍でも最強の部隊で
あったし、王女の熱意に負けた形である。
そこで、急行した彼女は上空で獣王の危機を知って
魔法を使って降下したのであった。
城内につぎつぎと降りてくるオスプレイに城方の兵は沸いた。
多くはないが援軍が到着したからだ。
そして、いずもが持ってきた魔力石や回復薬で一息ついたのであった。
もっとも状況はそのくらいでは覆せる状態ではない、
更なる、攻勢が始まろうとしていた。
戦闘シーンが続きます、
長々とすいません。
次回あたり主人公出たらいいな。
誤字・脱字などありましたらお知らせください。
次回更新は6月16日18時予定です




