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魔法で式神召喚したら魔法少女がやってきた    作者: ソルト
第二章 異世界 流浪編
43/221

1話 ルアン王国へおいでませ

異世界に舞台が変わりました。

主人公はどうなるでしょうか?


眩しい光が満ち溢れたあと、光が収まっていくと、そこは知らない壁が見えた。

「知らない壁・・・」

隣でつぶやいてるがスルーだ。

見回すとここは礼拝堂のような施設に見える、

魔法陣があったところは丸い舞台みたいになっており、

その周りには神官みたいな人や鎧を着た騎士やお姫さまや貴族っぽいのまでいる、

なるほど、これがリアルな剣と魔法の世界だな。

なんてこと考えてると、若い女性神官らしき人が前に出てきて挨拶した。


「ウエルネストにようこそおいでました。」


なんか変な言葉使いの人だなと思ったが、

ヨウコがそれに返事する、


「久しぶりだな、ミルナ。」


「お変わりなくヨウコ様。」


ちなみヨウコは会長モードに変身している、

その姿で顕現したので間違われないためだそうだ。

あの巨乳が虚乳であることは知ってるのでどうでもいい。

あれにあてられてどぎまぎしたのはもうクロ歴史だ、

実際三年前だし。


そこにお姫様みたいな人が近づいてくる、北欧系の美少女だ、

金色の髪がいわゆるドリルみたいに巻いている髪型をしている。


「お久しぶりです、ヨウコ様。」


「ルーダ姫、やっと連れてきたぞ。」


「はい!これで世界も救われるんですね。」


「積もる話もあるが、場所を変えて話をしよう。」


「承知いたしました。」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



今俺たちは長いテーブルを置いたかなり広い部屋に来ている。

お茶と茶菓子がおいてあるが、西洋風なのに紅茶やコーヒーでなく

なぜか抹茶に和菓子にしか見えないお菓子である。

俺はそばにいたメイド服のお姉さんに質問する。


「エメラル茶とリーキュといいます。」


女神にこれはもともとあったのか聞いてみると「そうよー」と言っていた。

リーキュは利休饅頭にしか見えないんだが、

単なる偶然なのか?

食してみると間違いなく抹茶に饅頭であった。


「さっそくなんだが、現状はどうなのだろうか?」


ヨウコはそれが一番大事とばかりに切り出した。

答える姫の顔は打って変わって暗い表情だ。


「状況は良くありません、現在ウエルネスト全土の半分以上が「敵」の手に落ちています。

我々も連合軍を組んで対抗しているのですが押し返せないのが現状です。」


「それと懸念材料が」


ミルナ神官が口を開く、


「獣人連合王国が連合軍入りを拒否して単独で戦っており、連携が取れていないので

戦況が大幅に不利になっているのです。」


ヨウコが苦い顔をした。


「獣王には私が自ら説得にあたったのにな。」


「ですが、今回ヨウコ様が援軍を連れてきてくださいました、

これで戦況も変わりましょう。」


「とりあえず、今日は歓迎の宴を開き、明日からに備えましょうぞ。」


宰相さんのお言葉で俺たちは歓迎の宴に参加するのであった。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そういえば王国なのに王様が見えないなと思ったら、

前線に視察に出ているとのこと、大変なんだな。

宴は先ほどよりも広く豪華な部屋で行われている、

料理はフランス料理と、中華、和風の混合だ。

この世界は共通点が多いなと感心する。


「たいしたおもてなしも出来てないのですが。」


「戦時で大変なのに十分ですよ。」


ヨウコはこういうときには如才なく受け答えしている。

俺たちは、料理に舌鼓を打っているだけなのに。


姫は俺のほうを見て、


「あなたが勇者さまですのね。」


頬を赤らめて言うが、俺は勇者でもなんでもないただの魔法使いだ。

そう答えたのだが、耳に入ってくれたかどうか。

隣で亜由美が「また・・・」とかつぶやいているが、

変なフラグがたつからやめろ。

宴も無事終わり個室に戻る。

ホテルのスィートみたいな部屋で風呂まで付いている。

宴の前に風呂に入ったが無駄にでかい。

なぜかベッドまででかい。

これは夜は大変かなと思ってると、

ドアががちゃりと開いた。


え?もう誰かきたの?と振り返ると、

見たことのない人物が肩で息をしながら立っていた。

城で給仕していたメイド服を着ているが服が少し乱れている、

肩の辺りが破れているし頭のカチューシャもなくなっている、

のだが、カチューシャの代わりに頭にあるのは。

耳だった。


「君は?」


我ながら間抜けな問いをしているなと思いながら、

装備の入った袋を手にする、

いささか無用心だったか。


「・・・・・・」


息が上がってるのか彼女は答えない、


外で廊下を走る複数の音がしたかと思ったら、

ドアが乱暴に開かれ、鎧を着た騎士たちが駆け込んできた、


「そいつはスパイです!お下がりください!」


叫ぶ声を聞いて俺はあとずさったが、


「!」


彼女が俺の方に駆け寄り手に持っていた何かを床に投げた。

とたんに地面に小さな魔法陣ができ・・・


俺は二度目の転移をする羽目になった。


ドアの向こうにはつゆきや亜由美たちが見える、

口々になにか叫んでる。


だがそれも輝く光に掻き消された。








いきなり主人公ピンチです。


誤字・脱字などありましたらお知らせください。


次回投稿は5月28日18時の予定です




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