19話 会長の真の目的
会長は魔女ではなく・・・
そこにいたのは、『神』というしかない存在だった。
角髪に筒袖を着た古代の人みたいな格好をしている。
ちなみに今いる場所は周りが真っ白な世界で広さも高さも判らない状態である。
元の世界とは切り離された世界で時間などが止まってるそうな。
よくある話だと言ったら、
『最近の若い者はマンガなどで変な知識を持っとるので、説明せんで済むがつまらんの、』
と言われてしまった、酷すぎる。
神様の前で会長は正座している、
これは様式美になってしまったようだ、しでかすと何でも正座、突っ込んでもしょうがない。
しかし、会長は神様のナニなんだ?
『このばかちんが!』
神様の拳固が会長の頭に落ちる、会長涙目になって頭抱えてますが、
聞いた話だと「神の一撃」は岩どころか山さえ真っ二つと言うほどの威力なんですが、
それを耐えて涙目で済ます会長の頭が怖いです。
『あと!いい加減正体をさらさんか!』
そう言われると会長の体が光る繭に包まれ、それが消えると・・・
幼女?・・・・・・会長は魔女ではなく幼女だったんですか!
周りのみんなは唖然、呆然状態である。
『この者はの、わしの弟子をしておったのじゃ、
独立して神として世界の育成と管理をしていたのじゃが。』
この幼女に見える会長だったのは神様なんですか?
神様ということは、見かけ通りの年なわけがなく、まさかのロリババア?
『誰が!ロリババアじゃ!私は正真正銘の11歳だ!』
といきなりロリ女神が立ち上がり絶叫する。
『ゴキュ!』
神様からの拳固がロリ女神に落ちて、彼女はしゃがみこんで頭を抱えている。
年齢については本当だと神様が認めたのでみんな驚いた。
わずか11歳の神がこの世界を作れるのか?
時間を早送りできたりするのかとか考えていたら、
神様がこう言った、
『こやつは、わしの作った世界を複製して少々いじっておっただけだ。』
まさかのコピー&ペーストさらにチートかい!
神様がそんなことしていかがなものなの?
『神は自分に似せて人を創造したというではないか?
ならば、人の真似を神がしたところで問題はあるまい!』
ロリ女神が仁王立ちしてドヤ顔で言う。
『ゴキン!ゴリュン!』
神様の鉄槌2連発入りました。
流石にうずくまってうなってます。
『このくそ戯けが!それが禁忌に触れると知ってるだろうが!』
神様の話では他の神様の世界どころか自分の作った世界も原則複製しては
いけないらしい、では例外もあるの?
『どうしても、相容れない物同士が現れた場合世界を2つに分けてしまうことはある。』
そういうこともあるらしい、で、禁忌に触れた罰はどうなるんですか?
『そうじゃった、上級神会議で決まったことを伝えねば、女神ヨウコよ!そなたは、
禁忌である世界の複製を行ったことにより、神の資格の無期限停止処分とする。』
『ヨウコの管理していた世界は暫定的にこのわしが管理することになる。』
『さらにこの複製された世界は消去処分となる。』
え?消去ですか?みんな消されてしまうんですか?
みんなが呆然とした顔からあわてた顔に変化していき、
神様やロリ女神ヨウコに詰め寄っている。
俺の右腕にはつゆきがすがってきた、顔を見ると不安そうにしている。
左手にはしらゆき、あとひゅうがや他の式神たちもみんな不安そうだ。
『師匠!いくらなんでもそれは!』
ロリ女神ヨウコは神様に泣きそうな顔で訴えている、世界に罪はない!
それだけは許してあげて欲しいと。
『むぅー、上級の命令では、この世界の存続は許されてはおらんのじゃ、
他の方法としては融合だな。』
もしかして、ゴ○ンクスみたいなことですか?
『だからこの世界のものは変な物知りが多いのだ、まったく!
じゃが今回ははずれだ!そういうものではないのだ。』
コピペした元の世界と融合させるのは良いのだそうだ、
分かれてから時間が経っているので多少の違いはあれど自動修復が効いてつじつまが
合ってしまう、たとえば元の世界で生きている人間がこちらで死んでいても、
向こうには影響はないし、逆の場合は生きていたものとして修復されるらしい。
『じゃがお前たちは融合はできん。』
ホッとした俺たちに神様は沈痛な面持ちで言う。
『元の世界と大幅に異なった存在は融合できんのじゃ、最悪、対消滅を起こしかねない。
ここにいる魔法を使えるものたちは融合できないのだ。』
「じゃあ私たちは消されてしまうの?」
亜由美が泣き出しそうな顔をして言う。
『それはいくらなんでも不憫でな、方法はいくつか考えておる。』
『だがわしが、一番して欲しいのは一つだ。』
『それは、そこのヨウコについて「ウエルネスト」へ赴いてもらいたい。』
それは、いったいどういうことなのか?
『ウエルネストはこのヨウコ(バカ)が最初に複製した世界でな。
あまりに改変しすぎでバランスが崩れて崩壊しかけておるんじゃ』
『改変しすぎで、元の世界とも融合できんし、消すのもかわいそうなので、
頼み込んで存続はゆるされたのだ。』
『ちなみにこやつが魔法使いを養成していたのは、その世界に送り込んで
世界を安定させようと企んでいたのじゃ。』
なんとまあ、会長(ロリ女神)の意図はそこにあったのか、
道理で熱心に魔法使いや式神増やすのに一生懸命だったもんな。
『もっともウエルネストを救うためだけにコピペされたこの世界も、
ごく一部を改変しただけで危険なことになってしまった。
だから、改変だけはするなと言ったのに!』
またまた沸点にまで怒りがこみ上げてきたらしい神様に俺たちは途方にくれるのであった。
会長の巨乳は虚乳でしたとさ。
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次回は5月23日 18時の予定です




