表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/221

閑話5 女子会1 はつゆき×しらゆき

主人公視点ではありません。


 ベヒモスとの戦いの後、アミィを正人のアパートに連れて行ってからはつゆきたちは買い物に出ている。

しらゆきにとっては初めての陸なのでその反応ははつゆきの時と同じだ。


一通り見て回ってカフェで一休みする、


「やっぱり、実際に見るのは違うね。」


「そうでしょ?私も最初はそうだったし。」


そう話しながら、彼女たちは、先ほどの戦闘について語るのであった。


「魔獣なんてのが居るなんてね。」


「軍のライブラリにあるから過去にも出てるんだけど・・・」


「半年前だっけ、事件そのものは大規模な自然災害になってるけど・・・」


彼女たちは、軍のネットワークから得た情報と、

世間のニュースを比較して、

非常に食い違いがあるのを見つけていた。


半年前に出現したベヒモスは東北の某県の山中に出た、

非常に魔素濃度の高い地域で「ホットスポット」と呼ばれている地点であった。


通報を受けて直ちに軍が派遣されたが、結果は散々であった、

軽火器では歯が立たず戦車まで投入したが仕留められず、

魔法部隊で倒したとなっていた。


魔法部隊がプラチナやアミィたちの所属組織であることは、

はつゆきたちにはわかっているが、組織の内容についてはさっぱり判らなかった。


かなりの情報統制が行われているようだ。


事件の報道が魔獣のかけらも出ずに自然災害が原因で住民や軍に犠牲者が

出たようになっていたのはその最たるものだろう。


「魔獣には魔法じゃないとだめなんだね。」


「単純な物理攻撃は効かないと考えるべき、私たちの武器も魔法で再現したものだから効いた。」


「ハープーン8発は流石にオーバーキルだったけど。」


「その前に正人が結界を破壊してなかったら、耐えたかもしれない。」


「・・・・・・」


ここで、正人の話になって少しの沈黙があった、

2人の付き合いは長い、3代に渡った転生で姉妹として過ごしてきて、

お互いに思ってることは伝わるものがあるのだ。


しらゆきにははつゆきが正人のことを愛しているということを理解できている。


自分たちが人によって作られた存在であると認識していてなおその感情を持てているのに驚きを禁じえない、

だがその感情が自分にも宿っていることに気がつかされたのだ。


もっともしらゆきには自分に人と同じような感情があることはうすうす感じてはいた、

前世の今際の際のとき司令官を思う気持ちが人の持つそれと同じであると

いまさらながらに気づかされたのだ。


そして、もう一つ気がついたことは、司令官に対しての気持ちは尊敬からくるものであったのだが、

正人を思うとき少し違ったものであるということである。


それがはつゆきの思いと同じベクトルだということも。


しかし、それを言うべきなのか、彼女はためらいがある。


それは正人がはつゆきを愛しているからだ、

戦場に着いたときのあれやこれやでそのことは十分に判っている。


どうしたものか・・・


沈黙を破ったのははつゆきだった。


「・・・いいいんだよ。」

「?」

「正人を愛してもいいんだよ」

「!」


いきなりの言葉にしらゆきは返事が出来ない、

はつゆきは、にっこりと微笑んで言った。


「わたしたちは、正人を守るためにここに居る、そして愛することも、

共に守りそして愛そう。」


「共に守り、そして愛する・・・」


しらゆきは言葉を繰り返し、はつゆきの方を見てうなずいた。



本文で不足して居る部分の補足になれば・・・


誤字脱字などなど不備の部分のご指摘お願いします。


次回投稿は5月14日18時です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ